▩ historia♯ 佰拾弐局 ▩ 〈大三元《希世乃・美紅・綾音》〉
「なんか本編の会話に参加するの久し振りなような」
「多分、忘れられてたんじゃね?」
「そんなこと………あるかもしれない……」
「まぁ、どんマイケル」
「うっせ」
「………いきなりなんだけどさ」
「なに?」
「ディズニー行きたくね?」
「いきなりだな!?」
「割とディズニープリンセスとかに憧れてる。ああいう綺麗な女の人になりたいってのはあるよね」
「真逆だもんな、お主。てか、もはやその発言がディズニーへの冒涜」
「そうなんだよ。言われても怒り湧いてこないくらいに自覚してんだもん。どーしよーもねぇーわ」
「でも、うちらの家系にもガチなプリンセスいるやん」
「……………綾姉さんとシャゼラさん」
「プリンセスじゃん。プリンセスって王家とかの血族の女性を総じてプリンセスっていうじゃん?」
「血族の女性どころか、どっちも女王じゃん。元々」
「綾音さんは現役だけどね」
「あー、アレ。そういえば現役やったな」
「そうだよ。アレは現役なんだよ」
「「…………………………認めたくないけど」」
シャゼラさんはともかく……
綾姉さんはプリンセスどころかクイーンだもんな。マジの女王だもん。一国というか……惑星一つの女王だもんな。
たまに忘れるんだよね。だって、そんな由緒正しい家系のトップの人がさ………そこら辺のタバコ屋でタバコ買ってタバコ吸ってるんだもん。
そもそも女王だけじゃなくて、アイドルまでやってるし。ワイルド系イケメン女性アイドルみたいな扱いだし。
女王なのにワイルド系って何やねん。
プリンセスとワイルドは交わらないでしょ。絶対に。混ぜたら危険なんじゃなくて……そもそも混ざることのないもののはずなんだよ。水と油みたいなもんでしょ?
さっきも話してたけど、ディズニープリンセスにあそこまで頭のネジ飛んでるのは居ないでしょ?遍歴は揃いに揃ってエグいのは沢山あるけど。でも、綾姉さんもそこだけはフルコンボしてるけどね。
監禁だなんだとか……親子関係とか……諸々経験しまくってるけど。反動でっていうのは分からなくもないが、ちょっと跳ね返り方を間違えた感じなのはあるよ。
あんなキレッキレのダンスとアクロバットを披露するだけならまだしも、路上喫煙とか居酒屋とか行きまくってるプリンセスとか嫌だわ。
飲まねぇくせに居酒屋行くのもよく分かんないし。
「あの人は女王というものがどうであるべきかっていうのを学んだ方がいいんじゃないの?」
「そもそも国事行為を丸投げして地球に居座ってるし」
「ウィゼル・エル・オラーストの名前捨てたんかな?」
「本人曰く、どうでもいいのこと」
「たまにウィゼルって向こうで呼ばれても分かんなくて返事できないって言ってたもんね」
「だから向こうでも基本的に綾音さんって呼ばれてるっていう。陛下と呼ばれても女王って自覚が無いから陛下とも呼ぶ人も居ない」
「辞めた方がいいよ。それは」
「本人も辞めたいって言ってるけど、強制的にやらされるから反発して丸投げしてんじゃないの?あの人だから「やりたくねぇ」って本当にやんないじゃん」
「あー、有り得る有り得る」
あの人って本当に話題に尽きないよな……天才だよ。色々と。




