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白銀少女戦記  作者: 結城斎太郎
†フェアリー・ディファレント†
49/21239

『48』 強さの違い

 コロス、コロス、コロス………殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺………!!


 ソウダ、ソウダヨ………ソウナンダヨ。ワタシハコロサナクチャイケナインダヨ。ナニヲマヨウヒツヨウガアルンダ………マヨウリユウナンテ、ドコニモナイジャナイカ。



「コロス………ゼッタイニコロス………ナニガナンデモコロス………アイテガシノウガ、ワタシガシノウガ……トニカクコロス!!」


「自我の完全崩壊………スキルを扱うことに関しての初心者には珍しくも無いことだが、ここまで攻撃的な崩壊の仕方は初めて見るな。これは、使い手自身の意思の影響だな」



 ケンヲフリツヅケル。ソレガワタシノデキルコト………ワタシシカ、デキナイコト。


 ニゲルコトナンテ、ユルサレナイ……!!タチムカエ……タチムカエ………!!タタカエ………タタカエ………!!タタカエ!!タタカエ!!タタカエ!!


 タタカエ……!!コロス……!!タタカエ……!!コロス………!!


 死ね……!!死ね……!!死死死死死死死死死死死死死死死…………!!!!



「キェェエエエエヤァァァァァ!!!!!!」


「はぁ………自我無き剣に、私のことを倒せるわけないだろ。まぁ、殺しには惜しい………お前の伸びに期待して、命だけは見逃してやろう。強くなって、また私の前に現れるんだな」






 ____ブンッ!!ザシュ!!____






「うぐぁ…………!!あぁ…………くぅ……………」





 ____ドサッ…………____






「あ、アヤヒ!?クソッ………!!テメェな!!よくも!!」






 ____ブォン!!チャキ………____





「うおっと………!!早っ…………!!」


「お前には興味は無い。下がっていろ」


「クッ…………!!クソッ………!!」


「まぁ、お前達も期待できるレベルなったら相手をしてやろう。それまで、互いに死ぬようなことが無いように………」


「あっ………逃げられた………」


「うぅ………あぅぅ………か、体が…………」


「あ、アヤテト!?しっかりしろ!!」



 うぅ………頭が痛い………今まで経験したことないような鋭い偏頭痛がする。後………お腹の方が変な感じがする。生温かい何かが体の中からゆっくりと出てくる感じ………


 今までどうなっていたのかは………意識は殆ど無くなっていたけど、記憶だけはしっかりと残っている不思議な状態。私の意思なんて関係ないところで体が勝手に動いていて………そして、勝手に死にそうなっていた。

 痛みも、意識が消えかけているときは感じなかったけど、今になって効いてきている。


 しかも、お腹を何となくで触ってみたら、深い大きな切り傷があって、そこからは有り得ないくらいの血が流れ出していた。最後の負けるときに食らったヤツかもしれない………


 喉の辺りにも、その同じような生温かいものが出てきそうな感じがある。多分………これも、血なのかもしれないね。よりによって、一番痛そうなところに痛みを感じなかった。


 話でちょっと聞いたことあるけど、人って本気でヤバい怪我をすると、体が勝手に痛みを消すとか何とかっていうのがあるらしい。もしかしたら………それかもしれない。

 そこ自体に痛みは無いけど、ゆっくりと意識が遠のいていくのが分かる。



(これは………死ぬヤツだよね…………)


「………………………あぅ…………あぁ……………………」


「___________!!」


「___________!!」


(もう…………声すらも………聞き取れ………ないや………)



 私は、もう意識を保たせるのが限外だった。少し気を抜いたのが………アウトだったみたい。どうやら、私は死んじゃうのかもしれない………


 そして、ぼやける視界が真っ暗になり、ついに意識を失ってしまった。

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