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白銀少女戦記 〜Free-for-all〜  作者: 結城斎太郎
†フェアリー・ディファレント†
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『47』 怒りの戦闘

「ほぉ~、仲間を傷付けられただけで憤りを覚えるとは………なかなかの仲間思いの精神で」


「お前みたいな奴なんかに……私の気持ちなんて分かってほしくないね!!!!」





 ____ブォン!!バキバキバキバキッ!!____





「大地をも簡単に切断してしまうか………こんな子供の女が繰り出すような業じゃないな。でも………大地は斬れても、俺を斬ることは出来ないぜ!!」




 

 ____ガキンッ!!____





「お、おい………!!アヤテトの衝撃のスキルを簡単に弾きやがったぞ!?」


「あれが駄目なら………直接斬り付けるまでだぁぁぁ!!!!」




 ____ヒュン!!____





「消えたか。嫌、あれは閃光スキルだな。こんな素晴らしいスキルがよりによっ____」


「あ″ぁ″ぁ″あ″ぁ″ぁ″ぁ″ぁ″!!!!」


「アヤヒの奴………暴走してねぇか………?」


「本当にヤバくなったら止めに入ろう。まぁ………俺達で止められるかとどうかも微妙だけど」


「ふんっ!!らぁ!!あぁ!!」


「早いな、本当に初心者とは思えない動きと技術だな………」



 今の私は、シルエルさんを倒す以外に何も考えていなかった。

 自分で自分のことが分からなくなるくらいに暴れている。でも、まだ自分の意思で動いているっていう感覚はあるから、まだ大丈夫だと思う。

 でも、これ以上に意識がおかしくなってきたら………その時は本気で記憶が無くなるのかもしれない。


 スキルって、慣れていないのに思い切り出し切る感じで使うと、意識が飛びそうになるんだね………



「はぁ………!!はぁ………!!絶対に………コロス………!!!!」


「おおっと、顔が怖いぞ?怖いぞ?」


「アヤヒ!!マズい………!!完全に意識が飲まれ始めている………!!」


「ウオォォォアァァァァァァ!!!!!!」



 ふぅ……意識が無くなりそう………目の前がだんだんと歪んでいく………これが、意識が何かに飲まれていくっていう感じなんだね。

 

 体の中から変なモノがどんどん溢れ出てくるような感覚が全身を包み込んでいった。これは………マジで………ヤバいヤツだよ。

 何とか、踏ん張らないと………!!自分自身の力に………負けるわけにはいかないんだよぉぉ………!!


 私は剣を振り続け、スキルを使い続け、体がだいぶボロボロになってきても動かしていた。限界なんて超えているはずなのに、体が動くことを止めようとしない。

 頭よりも体の動きの方が優先されているなんて………でも、ある意味戦いにおいてなら、有利な状態ってことでも考えられなくもない。


 もう、どうでもなれって思う。本気で暴れ始めたら、ラークさんとユーリさんにでも止めてもらおうかな。そう思って………吹っ切れて全力で力を出し切ろう………!!


 意識が飛ぼうが何だろうが、死ぬことさえ避けられれば良いんだ。死んだら何もならないんだから………意識を飛ばしてまで全力で戦っていくか、中途半端な力を出して死んじゃうか。


 それなら………全力で戦ってやろうじゃん!!全力を………ダシキッテ………シルエルサンヲ………ケシトバシテヤル!!




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