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白銀少女戦記 〜Free-for-all〜  作者: 結城斎太郎
†フェアリー・ディファレント†
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『42』 報酬を受け取りにいこう

 着替えとかの準備を済ませ、物置にしまっておいた竜の翼を持って出発しようとした。出発するとは言っても、ユーリさんのスキルで直接転移してしまうらしいので、街中を竜の翼を持って歩くというのはしなくて済んだ。


 流石に私みたいな女の子が、普通に街中を竜の翼を抱えて歩いていたら、居る人全員に見られちゃうよ。後、絶対にヒソヒソ話されるパターンのヤツだね。

 

 そういうことを色々と考えてみると、ユーリさんのスキルがどれだけ便利かというのが凄い分かる。遠出も遠出じゃなくなるという素晴らしいスキルだね。



「準備は整ったか?てか、その羽………割と邪魔だな」


「無いと駄目なんでしょ?なら我慢してよ。私だって、こんなの持ちたくて持っているわけじゃないんだから」


「そりゃ分かってるけどよぉ………やっぱり邪魔だなぁ~って思うもんは思うだろ?」


「お~い、早くしてくれよ~、トイレ行きてぇんだからさ~」


「それなら、家で済ませろよ」


「水道代の節約です。お前なら分かるだろ?アヤヒ」


「う、うん…………水は大切だもんね」



 いきなり振られて焦ったけど、とりあえず適当に返しておいた。多分、私が一人暮らしをしているってことは分かっていないだろうし、いつものように何となく振ってきただけだろうね。

 

 少し無駄話をしてグダグダしていたけど、話の区切りがついたところで転移した。





 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇





「着いたぞ。ここが報酬を受け取れる場所だ。正確に言えば、『ヴァルドヘイム・スケール』って言う、この世界の全てを管理する本部って言ったところだな」


「それはつまり………どういうことなの?」


「まぁまぁ細かいことは気にしないで、さっさとやることを済ませようぜ」



 何やら、馬鹿でかい建物の前に転移したみたい………

 横にも縦にも言葉が出ないくらいに大きい。日本には無いよ、こんなの。敷地の広さも有り得ないくらいに広いし。学校の校庭の何倍くらいあるんだろう?


 ビックリして固まっている私の背中をユーリさんが押して、中に入っていくことになった。多分、1人で来たら絶対に迷子になるだろうね。


 自動ドアの先には、おそらく何千人という人数が余裕で入れそうな空間が広がっていた。

 そんな空間には、剣を持って歩き回っている人や話している人が沢山居た。それでも、スペース的には全然余っている。剣を持っている人達って、2人と同じで″くえすとばーさーかー″って仕事をしているってことなのかな?


 女の人も結構居る。でも、私くらいの年齢の女の子は見掛けなかった。見掛けるわけもないよね………だって、普通の女の子が竜を1人で倒すなんていうことはしないでしょ。

 

 何か、浮いている気がするな………意外と竜の翼を持ち歩いていても一切注目されないけど。やっぱり当たり前のことだからっていうのもあるんだろうね。



「おーい、アヤヒ。1人で何処まで歩いていくつもりだ?」


「ふえっ?あっ、えっ、あっ?ちょっと待って」


「受付はここだぞ。ボーッとしていたのか?」


「うん………もう色々と凄すぎて…………」


「なんじゃそりゃ?まぁいいや、今からやり方教えるからしっかりと目と記憶に焼き付けておけよ?」



 ボーッとしていたせいで、2人のことが見えていなかった。お陰で1人で変なところを歩いちゃっていた。ラークさんに声を掛けられて慌てて戻り、そのまま受付でクエストに関しての色々なことを教わることになった。


 危うく迷子になるところだった。こんな広いところで迷子になったら大変だよ。ちゃんと2人の後についていくようにしなきゃね。

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