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白銀少女戦記 〜Free-for-all〜  作者: 結城斎太郎
†フェアリー・ディファレント†
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『41』 今日の予定

 ラークさんとユーリさんとの股間の痛みがおさまり、ようやくユーリさんが今日の予定について話を始めた。朝から少し、皆してテンションがおかしかったね。あんなに朝から騒いだの、生まれて初めての経験かもしれない。



「んで、まずは…………昨日のクエストの報酬を受け取りに行くぞ。ついでにクエストの受注の仕方とか、報酬の受け取り方とか、報酬金の管理とか………その他もろもろのやり方をアヤテトに覚えて貰わねぇとな。これからはガッツリクエストをこなしてもらうからな」


「うん、そうだね。私がこの世界でお小遣いを稼ぐには、その方法しか無いしね」


「後は………何で日本とヴァルドヘイムとの接続が切れているのか、それも少しずつ調べていく。それでいいか?」


「おっ?ユーリも気付いていたのか?」


「あぁ………何で扉が出てこないんだろうって思ってよ。これはちょっと何か起きているというか………起き始めているというか…………でもまぁ、ろくなことじゃねぇのは確かだな」



 あっ、そういえば………ラークさんが私と会ったすぐの時にそんなことを言っていたような気がする。

 私が元々住んでいた世界、日本に転移できないとか何とか言っていた。


 今日はそれが起きた理由も探すみたいです。報酬を受け取って、私が1人でも、そのクエストを受けてからクリアして報酬を受け取るまでの流れを覚えてから、街の中や、少し遠出して人が来なさそうな場所とかに行くみたいです。


 ユーリさんは、私が日本からこの世界に迷い込んできたことをラークさんから聞いていたみたい。どうやら、昨日私が昼寝をしているときにラークさんが私のことを話しておいたらしい。


 私が迷い込んできたこと。小学生が使うには強過ぎるスキルが私に備わっていること。これも色々と調べる必要があるみたいですね。その調べる作業は、ユーリさんがほぼ全部やってくれるらしい。


 いつになく、真面目なことを言っているので、さっきまでのふざけていた人とはまるで別人だと思っちゃった。″ぎゃっぷ″が凄いって言うんだよね?



「あっ、そうだ。ついでに俺の日本の時に使う名前を教えておくか。ちょっと待ってろ…………確か財布の中に運転免許があったはず………えっと………あっ、あった。これだな」


(う~ん、まぁた読めない漢字が並んでいるよ…………)



 ユーリさんが私に財布の中から取りだした車の運転免許証を見せてきた。名前の漢字を見てみたけど、ラークさんの時と同じように全く読める気がしなかった。


 書かれた名前が″梶孝宏(これ)″。うん、1文字も読めない。何て読むのかすらも予想が出来ない。

 いくら考えても分かるわけがない。ので、ユーリさんに読み方を聞いてみた。どうやら″(かじ)孝宏(たかひろ)″と読むらしい。初めて見た字だもん。逆に初めて見た字を読めたら凄いでしょ?


 ユーリさんの日本に居るときの名前を知ったところで、出掛けるための準備をした。私は着替えるために部屋に戻った。女の子らしく着る服を選びたいところだけど………上着は二択だし、他の物は特に大差が無いので、昨日と同じ服を着ることにした。


 ラークさんがくれた紅いパーカーと、ラークさんが買ってくれたアクセサリーもちゃんと腰に付けているよ。


 お金貰ったら、服をもう少し買っておこうかな。

 うーん、でも他の物にも使いたいっていうのもあるしな………貰えるお金によって使い道を考えよう。貰っていないのに、あれこれ考えても仕方ないしね。


 

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