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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
†フェアリー・ディファレント†

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『38』 異世界、初日の終わりに

 クエストを終わらせた私達はすぐに帰ることになった。

 切り落とした翼を私が抱えるようにして持って、家に直接転移し、ラークさんが翼を置くために物置の場所を案内してくれて、そこに今日は置いておくことにした。

 明日になったら、これを持ってクエストを管理している組織の建物に行って報酬を受け取るみたい。


 今回のクエストの報酬は、私が全部貰うことになりました。

 当たり前だよ。ず~っと私だけが1人で戦っていたんだから。3人で向かったはずなのに、ソロで戦っていたからね?これくらいじゃなきゃ割に合わないってものだよ。


 はぁ~、いったい………どれくらいのものが貰えるんだろう。相当ヤバいクエストとか言われていたくらいなんだから、お金だって結構な良い額を貰えそうな気がする。もう明日が楽しみで楽しみで仕方ないよ。



「ふぅ………ふわぁ~、うぅ………また眠くなってきちゃったな…………お風呂入って寝よ」


(あっ、パーカーに凄い血が付いちゃってるよ。ふえぇ……今日買ったばかりの服なのに………白だから凄い目立っちゃうよ)



 今になって気付いた。私の着ているパーカーには、竜の血だと思われる紅いシミがたくさん付いてしまっていた。ところどころ茶色っぽくなってきているところもある。

 せっかく、今日ラークさんに買ってもらった服を1日どころか半日足らずで汚しちゃった。これは嫌だな………血のシミとか最悪すぎるよ。これって落ちるのかな?


 物置で1人、パーカーのシミを見て落ち込んでいる私。本気でどうしたものかと悩んでいます。物の見事にシミだらけですもの、クリーニングしても落としきれないかもしれないっていうくらいのシミだもん。


 うーん、ラークさんとユーリさんに頼んだら落として貰えるかな?2人って意外とこういうことって出来そうな気がするんだけどね。ポンコツ見えるんだけど、本当はハイスペックだったりする………みたいな?


 とりあえず、そう願って2人に聞いてみよう。私は物置にある家の中に繋がるかもしれい扉を開けて、中に戻った。たまたま近くに扉があって、家の方にあったから繋がっているんじゃないの?って思って行ってみた。


 そこの扉の先の階段を少し上がると、また扉があった。そこを開けてみると、その先はリビングへと繋がる通路だった。私が出てきた扉の隣にはトイレがあった。扉のところに洋式トイレのマークみたいなシールが貼ってあった。



(トイレの隣に裏口の扉か………絶対に間違えそうな気がするよ)



 私は通路を歩いてリビングへと入る。

 リビングでは、2人がソファの上で何やら抱き合って何かをしているみたいだった。えっ?な、何してるの?お互いに喋ることなく抱き合ってモゾモゾ動いて何かをしている。


 み、見てないことにした方が良いのかな………?今はちょっとパーカーのシミについては聞けそうにもない感じなんだよな………どうしましょうか。


 後、小学生にこういうの見せちゃ駄目でしょ。教育に悪いよ。どうするの?私まで2人みたいな変人になっちゃったら。どう責任取るつもりなのってなるよ?



(今は…………触れないでそっとしておこ_____)


「おい、もう少し俺にも嗅がせろ………!!匂いが分からねぇだろうが………!!お前の頭の臭いしかしねぇよ……!!」


「うるせぇ………!!俺が頑張って持ってきたんだぞ……!!アヤヒにバレたらマズいから、こうして嗅ぐしかねぇんだからよ………こんなの見られたら殺されちまうよ」


「喋りはいいから嗅がせろ………!!これじゃただのホモ野郎だ……!!」


(えっ………?嗅ぐ?匂い?それに、私にバレたらマズいってどういうこと………?)



 私は2人が本当は何をしているかを気付かれないようにそっと距離を詰めて、様子を見ることにした。凄い夢中になっているようで私のことには全く気付いていない。


 ある程度の距離まで近付いて見てみた。そして、何で2人が抱き合ってモゾモゾしているのか、何で私にバレたらマズいと言っていたのか、それが全部………これから私が見ることになるもので分かっちゃった。


 私が寝ているときに使っていた枕を2人で抱き合うようにして、私が仮に来ても見えないような感じにしていた。もしそうなら本気でアホだよ。ガッツリ見えてますから。


 それと………何で私の枕の臭いなんて嗅いでいるのかな?そこがおかしいんだよ。えっ?なになに?2人は、私のような幼い子供の匂いを嗅いで変な気分になっちゃうような変態の中の変態なのかな?

 

 これは流石に………見なかったことには出来ないよ。



「……………………………ねぇ?」


「うん?あっ………………!?や、ちょっ………あっ…………」


「おっ?どうしたんだ?急にフリーズし____」


「なぁんで私の枕の臭いなんて嗅いでいるのかなぁ~?あっるぇ~?本当に何でなのかなぁ~?せめて言い訳だけは聞いてあげるよぉ~?まぁ、聞いたところでって感じですけどね?」


「こ、こここここれはちょっと………悪戯心といいますか………?ねぇ?ラークさん」


「そ、そうですよ………?本当に少しのおふざけと言いますか………?へ…………へへへへ………」


「おふざけで………済まされるわけないでしょぉぉぉ!!??この変態共がぁぁぁぁぁ!!!!!!」


「うぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」


「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」



 こうして私の異世界の初めての日は、ある意味充実したものとなって終わることになりました。最後の締めで、これって………私からすると、物凄く後味の悪い終わり方だよ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] どうもです。 Xより拝見しに来ました。 初日終わりのところまで読ませていただきましたが、主人公たちの絡みが面白いですね。 迂闊な部分もありますが、そこは若さゆえにと言う事で。 とい…
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