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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
†フェアリー・ディファレント†

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『26』 意外と………

 剣のぶつかり合いを何度も繰り返している私とシゼツケンさん。打ち合いを初めてからすぐは押されていると思っていたけど、だんだんとシゼツケンさんの攻撃が見えるようになってきた。


 そのお陰で小さな隙をついて攻撃を当てにいけるようにはなってきたところ。でも、まだダメージとしては全くと言っていいほど与えられていない。

 掠ったか掠っていないか分からないくらいだ。うん、慣れてきても、攻撃が思うように当たってくれない。シゼツケンさんも死なないように必死なんだね。



『強いな……………こんな小さな女の子にここまで追い詰められたのは初めてだ…………』


「はぁ………はぁ…………何気にしんどい………」




 ____ヒュンッ!!バキンっ!!____




「あぶっ………!?えっ………?何………?今のは……?」


『闇の力………これこそが俺の操るスキルだ。お前にもタップリと味わってもらおう』


「美味しくなさそうなのでお断りしておきます」


(闇………てことは、さっき飛ばしてきた真っ黒の三日月みたいなのを飛ばしてきたのもスキルってことかな?)


『戦いの恐ろしさ。冥土の土産にでもするがいい!!』


「……………………………ッ!!??」




 ____ブォン!!ガキンッガキンッガキンッ!!ブォン!!ガキンッ!!____





 剣に黒くてドロドロッとしたものを纏って、それで私を直接斬りかかってくる。もちろん一振りだけでなく、連続に素早く斬ってくるので、隙という隙が見当たらない。


 ヤバいなぁ………ちょっとでも当たったら死んじゃいそうなくらいにどす黒い色をしている。何とかギリギリでかわしたり、剣で受け流したりしている。

 こんなの真正面から受け止めたら、絶対に私の腕が使い物にならなくなりそうだよ。剣で受け流すことすらも、当たりそうだからね。ミスれば腕が使い物にならなくなるどころか、無くなっちゃうところまでいっちゃうよ。



(ちゃんと、シゼツケンさんの動きを見ないと………さっきまでとは、体の動かし方が変わっているみたいだし)



 本気の本気のシゼツケンさん。未だに連続斬りを止めてはくれない。シゼツケンさんのスタミナが大変なことになっていますよ。スタミナどんどけあるのかな?攻撃のテンポが全然落ちている様子が無い。


 表情からしても、そこまで疲れを感じているとも思えない。こんなのチートだよ。チートを使って女の子をフルボッコにしようなんて酷すぎるよ!!


 まぁ、私も私でスキル自体がそこそこチートだから、人のことを言えない気もするんだけどさ。


 でもね、やっぱり慣れていない初めてのことをするから、スタミナが思っている以上に無くなっていく。ちょっとした長距離を走るよりもスタミナの減り方が早いんですよね。


 いくら動けると言っても、私が今日初めて剣を握ることになった素人ということには変わりは無い。このままズルズルと戦いを長引かせると、私の方のスタミナが無くなって動けなくなっちゃう。


 シゼツケンさんは、そんな疲れ切った私をその剣でぶった斬って来るはずだよ。



『ハハハハハッ!!防いでばかりでは勝てはしないぞ!!』


「うるさい………!!こっちだって頑張っているんだよぉぉ………!!」




 ___ブォォン!!キィィィンッ!!____





『おっ?弾い______』




 ____ヒュン!!____




『なるほど、瞬間移動のスキルか。お前には底知れない力を感じるな。完全に開花する前に………まだ若芽のうちに摘ませてもらう!!』


「死にたくないんだよぉぉぉ!!!!」




 ____ヒュン!!ヒュン!!ヒュン!!____




『連続でやるのか。それで俺を翻弄しているつも_____』


「炎と灰色っぽいなにかの同時攻撃!!」


『ごはっ………!?がはっ………!!全く………動きに………反応できなかっ____』


「ジャンジャン行くよ!!てりゃぁぁぁぁぁ!!!!」


『のごぉ………!!何なんだ………このガキは………!!』



 私は攻撃を受け流すことを止めて、上手くタイミングを見つけて剣を弾いた。そして、その僅かな時間を使って瞬間移動で距離を置いた。

 瞬間移動だけは、何故か少しずつ自分の意思で出来るようになってきている。それを利用して、連続でシゼツケンさんの周りを瞬間移動しまくって、適当なところで距離をつめて攻撃してみた。


 意外と簡単に食らってくれて助かったよ。予想した動きよりも早くて反応できなかったみたい。


 このままいけば勝てる気がする。私は地面に倒れていて、起き上がろうとしているシゼツケンさんに近付いた。倒れている人に何かをするっていうのはしたくない。

 でも、そんなこと言ってる場合じゃない。私は、そんな複雑な気持ちもありながら、倒れているシゼツケンさんのお腹を剣の斬れない部分で思い切り振りかぶって叩いた。



『うごっ………!!はぁ………はあ………』


「あっ………アヤテト!!って、死絶剣が何で!?」


「ゆ、ユーリさんまで!?夕飯作っていたんじゃ………」


『また………面倒なのが出てきたな………今日のところは逃げ____』


「逃げる前に最後の一撃食らってけぇぇぇ!!」


『のぉぉぉ………!!』



 私は今度は剣を顔に向かって叩き付けた。良い感じに当たってくれたので、綺麗に吹き飛んでくれた。割と結構な距離飛んでいっちゃった………だって、どこまで飛ばされたか見えないんだもんね。


 もう、ここまでにしておこうかなって思う。

 私には、人を殺すなんていうのは出来ないよ。今みたいに自分を殺そうとした相手でも、あそこまでしておけば十分かなって思っちゃう。

 シゼツケンさんだったら、「甘い考えだ!!」とか言いそうだ。


 そんなの、甘いとか関係ない気がする。

 あくまで考え方なんだから、そこら辺は人それぞれな気がするもん。


 まぁ、一応………無事に終わったってことで良いのかな?

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