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白銀少女戦記 〜Free-for-all〜  作者: 結城斎太郎
†フェアリー・ディファレント†
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『24』 何か出たよ

 今は服屋を出て街を歩いている。家に帰ろうとしたけど、やっぱり家に帰って喋って時間を潰すくらいなら、ユーリさんが夕飯が出来るくらいの時間帯まで散歩することになった。


 はふぅ~、こうして二人きりでずぅと歩いていると、本当にデートしているみたいだよね。

 だからと言って、ドキドキとか胸が高鳴っているとか、そういうことは一切無いんだよ。まだガッツリとした思春期がきていないからかもしれないけど。


 未だに男の人を恋愛的な意味で好きになったことが無いからな。同級生には多くはなかったけど、恋愛しようとしていたのは居たけど。

 私からしてみると、「ませてるな~」としか思えない。小学生で愛とか恋とか早過ぎると思うんですよ。



「うーん………さて、何処回りましょうか?」


「アヤヒと一緒に歩けるなら、俺は何処まででもついていく!!それが男の………生き様だぁぁ!!」


「うん、それは良かったね。後、街中であまりそれ言ってると捕まりますからね?」


「俺は根性決めてるから捕まるわけねぇだろうが」


「なんでもかんでも根性で片付けないでよ」



 ラークさん、根性決めすぎ。決めすぎというか好きすぎ。何でこんなにも根性を押してくるのだろうか?根性で何とかなるときもあるかもしれないけど、何とかならないときだってあるでしょ。


 寧ろ、何とかならない方が圧倒的に多いでしょ。根性で何とかなるんだったら苦労しないよ。

 ふぅ~、この根性話にこれからもついていくことになるなんて………結構ツラいかもしれないね。ただ話を聞かされるのは、まだ許せる方だけどね?

 うん、でもね?ラークさんの話し方の癖が有りすぎるんだよね。話聞いているだけでこんなにも疲れている人って、なかなか居ないよ。


 ユーリさんもそうだけど、話していると疲れてくるんですよ。


 もう少し普通の会話をしたいんですよ、私はね。分かって?

 そんな思いも届かないのが、この2人というわけだよ。何で小学生の私が割と年上の人のテンションに合わせていかなくちゃいけないのかな?


 普通は逆でしょ。小学生のテンションに合わせていくのならまだしも、自分達だけが盛り上がって、私の存在をちょいちょい忘れちゃっているんだよ。


 

(でも、そこまで悪い気持ちはしないし。だだ少し疲れるってだけで、まぁ楽しいと言えば楽しいしねぇ~)


「……………んぉ?何か居る……のか?」


「えっ?何かちょっとホラーなんですけど?」


 

 ラークさんが熱々と根性話を語っていると、いきなり辺りを見渡し始めた。私もそれに合わせて辺りを見て回るけど、何か怪しい人を見掛けるどころか何も感じない。


 アニメとかでよくあるけど、気配とかを異様に感じる人って居るじゃん?あれってどういうシステムなんだろ?だってさ………見えない人と会話しているんだよ?


 そんなの、ホラーですよ?ホラー。アニメだったら許せるけど、リアルで見ると怖いんだよ。何の前触れもなく、見えない人と話しているって。



「カモォォンヌ!!早く出てこないとイタズラしちゃうぞ?」


『仕方ない………出ていくとするか。イタズラされるのは俺的にも困るのでな』


(な、何か雰囲気は格好いい感じだけど………どことなく嫌な予感がする)


「あのぉ~、誰ですか?」


『フッ……………自分で考えた____』


「あっ、コイツ、頭おかしい奴じゃねぇか」


「人のこと言えない言えない」



 

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