「304」:穏やかな女が合ってると思う!って何やねん。急に「宇宙人は居るよ!」って言い出してるみたいなもんだよ。
笑ったら電流を流されるという仕様なのは、臨界に来る前に事務所で何となく触れていた企画内容に起因するもの。「臨界の調査を配信のネタにして、リアルタイムで生配信をしながら、N”EVA”RLAND4人と私の、計5人の演者が笑ったら電流が流される」っていう……最前線組としての仕事と、アイドルとしての仕事を両立させた配信の企画という事になる。
同接も10万人くらいになってんのかな?最前線組としての仕事をしているっていうのと、楓のファンと、N”EVA”RLANDのファンも居つつ、私のファンもそれなりに集まっているから……その結果の10万人。
休日っていうことも相まって、馬鹿みたいに同接が集まったってところでしょうか。これでも、VTuberの箱企画の半分以下の同接だったりするから、VTuberが持つネットにおける影響力って凄ぇんだなってなるよね。
同接10万人って、ウマ娘のぱかライブと一緒だからね。三十路の女性声優がやる、幼稚園児のお遊戯会みたいなの。それと一緒なのが割と複雑。VTuberに負けるのはいいとしても、女性声優が絡む……そういう配信コンテンツに負けるのは……女性声優という立場があるからこそ、モヤモヤする部分は当然ありますよ。
簡単に言えば嫉妬ですよ。「コイツら単体だったら、私単体よりも遥かに数字取れねぇくせに」っていう負の感情を少しばかり抱えながら、今回の臨界生配信に臨んでいるわけですよ。
今回の配信もね……自分が関わっている事で同接が10万人になっていて、スパチャも飛びまくってるっていうのも事実なんだけど、私単体だと2000人くらいが限度っていうのもある。2000人っていうのも凄いっていうのは分かるけど、同接10万人に対しての50分の1程度の貢献度しか無いし。
この企画を立てたのも私じゃないわけだから、そこの人気と企画に乗っかっているだけのハイエナみたいなもんなんだよね。
ぶっちゃけ、N”EVA”RLANDの4人で同じ企画をやったとしても、同接の人数というのは変わらなかったと思う。私はマジで今回の配信には何の貢献も出来ていない。
……って考えるのが私だけっぽいから。綾姉と手越ちゃんは、そんなことは分かっているから、自分達の存在を使って、上手いこと自分の存在を自分達のファンにアピールして、他担狩りみたいなことをすればいいじゃんって言ってるわけで。
私の影響力っていうのも、綾姉の配信に出まくったことで、そこから綾姉のファンを半ば奪い取るような形で知名度と人気を上げていったようなもんだもんね。
私の知名度を底上げする目的と最前線組の仕事にも慣らしていくための過程も含めて、この配信をやっている。ただの悪ノリ配信のように見えるけど、実はそれだけの意図が含まれていて、それのほとんどが私のためっていうのが……本当に有り難いばかりですよ。
ジャンプ主人公みたいなことを言いたくはないけど、こればかりは人間関係に恵まれたとしか思えないですよ。本当に最前線組には感謝しかないです。
本当にありがとうございます。ちゃんと、言葉にして出発前にも感謝の気持ちを述べさせていただきました。




