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白銀少女戦記 〜Free-for-all〜  作者: 結城斎太郎
†フェアリー・ディファレント†
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『23』 早速、着てみた

「アヤヒ、今から着てみようか?」


「うへっ?い、今から?」


「うん。今以外に着るタイミングが何処にある?」


(服なんて何時でも着れる気がするけど………まっ、良いか)



 買ってからすぐに、ラークさんが私に着てみてと言ってきた。帰ってからでも良いんじゃないのかなって思った。

 けど、ツッコんだら色々と面倒な会話のキャッチボールをしなくちゃいけなさそうなので、大人しく着ることにした。


 店から出ていなかったので、入り口の近くにあった試着室で着替えることにした。ラークさんが覗いたりしないように嫌と言うほど「覗かないで」と注意しておいた。


 もし、覗いてきたら全力スキルアタックをお見舞いする予定だ。店が壊れるかもしれないなんて知ったこっちゃないね。



「早くしねぇと覗くからな?」


「脅しかけても何とも思わないメンタルの強さに尊敬したくなるよ………とりあえず、急いで着替えよ………」



 何を言っても本当に覗かれそうだったので、パパッと着替えて試着室から出ていった。


 試着室の隣に置いてある鏡で自分の格好がどんなものかを見ていた。

 うん、悪くないね。インナーの上にシャツを着て、その上にドラゴ耳のパーカーを着ている。ズボンはそのまま、さっきまで着ていた紅いパーカーは腰に巻いている。


 自分の格好を見た後に、ラークさんを探していたんだけど、ラークさんの姿が見えない。何処を歩き回っているのかは分からないけど、探すのも面倒なので動かずに待っていることにした。



「全く…………何処に行っちゃったんだろ?」


「うぇ~い!!ちょっとアクセサリー買ってきたんだけどさ。これっ、モフモフの尻尾みたいなヤツ。ちょっと付けてみてくれよ」


「買ってくるなら言ってから買ってきて。勝手に居なくなると分からなくなるから」


「良いから良いから。付けてみろって~♪これを………ズボンのベルトのここら辺に引っ掛けるようにしてっと」


「ひゃっ!?ちょっ!!どこ触ってんの!!」


「どこ?どこ触ってるのかって聞かれたら………アヤヒの尻?幼い割に良い尻してんのな」


「発言が犯罪者過ぎる!!」



 ようやく見つけたと思ったら、買ってきたアクセサリーを私に付けようとして、凄いお尻を触ってくる。痴漢だよ、普通に痴漢だよ。控えめに犯罪ですよ。


 しかも、そういうことを普通にやってのけてしまうのだから恐ろしいよ。別にそこに痺れたり憧れたりしませんので、ご注意を。

 あっ、でも、このモフモフアクセサリー結構良いね。尻尾生えているみたいで好きだね。うんうん、悪くない悪くない。


 って、言ったのは良いけどさ………腰回りの装備が地味にかさばって気になる。何て言うんだろ?動きづらいとかじゃないんだけど………何となく腰回りが落ち着かないんだよね。



「服も買ったし、試着も済んだ。帰りましょか?」


「そうだね。帰ってゆっくりしたいね。家帰ってお喋りでもしてようかな」


「良いねぇ!!良いねぇ!!愉快に素敵に____」


「決まらないでください。もう、勝手に台詞をパクるという風潮は止めようよ」



 とか言ってるけど、私も語りの時とかツッコむ時にも台詞を借りて話している場合が結構あるけどね。


 でもね!!1つ言わせて!!


 私はね、ラークさんに合わせるために言ってるだけだからね?ボケているのを拾い集めているだけだからね?

 だって、ねぇ~?そのままスルーするのも可哀想じゃん?拾いきれなかったのは仕方ないとして、基本的には拾ってあげないと駄目じゃん?


 そもそも、年下の女の子にツッコみをやらせるという流れが完成しちゃっているのもどうかも思うけどね。

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