「604」 BATTLE FOR L'ARC DE TRIOMPHE ⅩⅩⅩⅨ
[̲̅ᛟ̲̅][̲̅ᛟ̲̅]༆⟬❂[逃げるという選択肢も私は大好きだよ。勝てない相手に無理して戦う必要はない。正直、私も勝てるかどうか分からないけどね?それに………私はいつでも増援をここに呼ぶことが出来る。しかし、それはしない。理由は簡単だよ。私は、もう少し君達との戦いを楽しみたくなってきた。私の死ネタで狼狽えている様を、狼狽えながらも無傷で私の全力と渡り合う中村さんの強さをしっかりと味わいたくなった。それだけの話よ。まぁ、気分次第では増援呼んじゃうかもだけどね?]❂⟭༆[̲̅ᛟ̲̅][̲̅ᛟ̲̅]
「それはお好きに」
[̲̅ᛟ̲̅][̲̅ᛟ̲̅]༆⟬❂[···································無駄に、淡々として、冷静なのが癪だな。1000年、2000年近く生きている精霊もどき2人が焦ってるのに、人生経験累計30年ほどの奴が落ちているのって、色々とおかしいだろ]❂⟭༆[̲̅ᛟ̲̅][̲̅ᛟ̲̅]
「おかしいから生き残ってるんですよ。マトモな感性していたら、こっちに転生したから初日で死んでますよ」
[̲̅ᛟ̲̅][̲̅ᛟ̲̅]༆⟬❂[たしかに。どんなに才能や継続力があったところで、閃光スキルという………ただの足にか使えないような異能を、光の速度以上にまで極めて、戦場という場所においての敗北率0%を理論上確率するようなことをしでかすのは、才能そのものや努力そのものでは説明は到底つくようなものじゃない。2000年の歳月が経とうとも色褪せない伝説のクリエイターならではの、特異な人間性が生み出した結果というところかね?]❂⟭༆[̲̅ᛟ̲̅][̲̅ᛟ̲̅]
「………………………………」
私は、話している隙を突こうと神辿人に変化させながら、閃光スキルで今浪さんに近付く。
仁王立ちしたままの今浪さんの首元に刀身を振り抜くが、結界によって防がれる。こちらも刀に結界を纏わせて斬りつけたというのに、若干脆くするほどのダメージしか与えることが出来なかった。
一撃では破壊できないか………ここまでの結界を扱えるとなると、一度私に殺されたのは、私達の思考を混乱させるための、文字通りに命を懸けた陽動という事か。
[̲̅ᛗ̲̅[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆[[̲̅[̲̅ᛟ̲̅][̲̅ᛟ̲̅]⛓〈ぐっ………!!……………ッ!!〉⛓[̲̅ᛣ̲̅][̲̅ᛣ̲̅]]✡l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]
「齏懿蕐!?」
[̲̅ᛟ̲̅][̲̅ᛟ̲̅]༆⟬❂[呼んじゃった☆]❂⟭༆[̲̅ᛟ̲̅][̲̅ᛟ̲̅]
[̲̅ᛟ̲̅][̲̅ᛟ̲̅]༆⟬❂[ハロハロ〜、うちの名前は金倉琴奈だよ。皆様にはオルフェーヴルって言った方が伝わるかな?]❂⟭༆[̲̅ᛟ̲̅][̲̅ᛟ̲̅]
[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆[[̲̅[̲̅ᛟ̲̅][̲̅ᛟ̲̅]⛓〈いってぇ…………!!クソッ……がァ………!!〉⛓[̲̅ᛣ̲̅][̲̅ᛣ̲̅]]✡l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]
齏懿蕐が今浪さんが呼び出した増援に顔を蹴り飛ばされて地面に転がる。
金倉琴奈…………オルフェーヴルという名乗りをしたか。
橙色と金色を混ぜ合わせたような、艶のある癖っ毛の、腰まで伸ばしたロングヘアを持った、かなり華奢な体付きの女だ。




