「572」 BATTLE FOR L'ARC DE TRIOMPHE Ⅷ
・・・・・・・私の人生、前世でも現世でも、脳裏に焼き付いているエピソードがどうしようもないようなものが多いのは何故だろう。
ステイゴールドに関する他のエピソードでは「ステゴ並の気性難のせいで、親から捨てられた捨て子の私。正確にはネグレクトですけど」なんて……………競走馬を育成するゲームを実況する生配信で普通に話していた。
その発言の後すぐに、初見さんから「生きてください」と添えられた最高限度額のスパチャが飛んできて、お礼の言葉を一言述べることしか出来なかった。
余計な事を言うものではないとは分かっても言いたくなるのは、流石の人格破綻者だと自分自身にドン引きした瞬間だった。
何度目か分からない瞬間だった。
[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆❂[ゆみり、そろそろ馬に化けるから。ちょっとパドックまで連れてってや]☪︎l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]
「えっ、馬主はやらなくない?」
[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆❂[厩務員とか調教師とか居ねぇんだから、馬主がやらないでどうする。後、お前の名前広まってるから、そんな細かいこと気にしなくても、私の言う通りにすればいいの]☪︎l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]
「お前みたいな気性難に跨る騎手さんが可哀想だわ」
[̲̅ᛗ̲̅][̲̅[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆[[̲̅[̲̅ᛟ̲̅][̲̅ᛟ̲̅]⛓〈今回の討伐対象になるかもしれない奴等の仕掛けた凱旋門賞という、何の意図かも全く読めない計画に、説明聞いても何も理解出来ない優里の計画を対処させられる私とゆみりの気持ち、分かってる?〉⛓[̲̅ᛣ̲̅][̲̅ᛣ̲̅]]✡l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]
「奴等も優里も何がしたいのかが、フランス遠征の打ち合わせの段階から今までの中で時間が結構あったはずなのに、理解度がゼロから動いてねぇんだわ」
[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆❂[奴等も訳分からんくらいに気性難のサラブレッドの精霊化なんだろうから、同じように訳分からん作戦で動いた方が良いでしょっていう。目には目を歯には歯を、気性難には気性難を]☪︎l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]
「由緒しかない凱旋門賞という偉大な世界的重賞レースを玩具する地獄絵図だよ」
[̲̅ᛗ̲̅][̲̅[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆[[̲̅[̲̅ᛟ̲̅][̲̅ᛟ̲̅]⛓〈出走登録したことを後悔してるよ。いや、最初から嫌っつっても拒否権無かったからどうしもないけどさ〉⛓[̲̅ᛣ̲̅][̲̅ᛣ̲̅]]✡l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]
「優里だけが、やたらと気合い入ってるのが怖いわ………」
[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆❂[ゆみり、私が一着とったら結婚しよう]☪︎l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]
「気性難って言えば何言ってもいいみたいな認識で喋るの止めろや」
[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆[[̲̅[̲̅ᛟ̲̅][̲̅ᛟ̲̅]⛓〈私やる気無いから1着でいいよ。こんなん出来レースだし〉⛓[̲̅ᛣ̲̅][̲̅ᛣ̲̅]]✡l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]




