「565」 BATTLE FOR L'ARC DE TRIOMPHE Ⅱ
「········································」
[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆❂[········································]☪︎l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]
[̲̅ᛗ̲̅[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆[[̲̅[̲̅ᛟ̲̅][̲̅ᛟ̲̅]⛓〈········································〉⛓[̲̅ᛣ̲̅][̲̅ᛣ̲̅]]✡l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]
[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆❂[えっ、何で無言なの?ゆみりも齏懿蕐も緊張し過ぎじゃない?ただの資産家さんだよ?]☪︎l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]
優里の価値観が明らかに異常だ。
資産家の前に"ただの"という前置きの言葉は付かない。付いていいわけがない。さりげなく自分の出自の高貴さを表面化しないでもらいたい。
私と齏懿蕐には「ただの資産家」という日本語が理解出来ていない。今後も、どれだけの立場になろうが、この価値観は絶対に揺るがない。
これに関しては、価値観を合わせられない私と齏懿蕐が悪いのではなく、多数派というか………一般的な人間の思考の範疇では到底共感出来ないことを言ってしまった優里に非がある。
私と齏懿蕐には、何一つとして非がないと言い切らせてもらう。
[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆[[̲̅[̲̅ᛟ̲̅][̲̅ᛟ̲̅]⛓〈何やねん、ただの資産家って。資産家の時点で"ただの"って付かんでしょ。しかも、それ………めっちゃ失礼な言い方じゃん〉⛓[̲̅ᛣ̲̅][̲̅ᛣ̲̅]]✡l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]
「そうだよね。お互いに敬語使って話し合う仲だからこそ、そんなに関係が深まっていないのは分かるし、その相手に向かって"ただの資産家"呼ばわりはマジで失礼だよ」
[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆❂[敬語使って話しているのは、あくまでマナーの範疇ってだけ。会話自体は割とフランクだよ。そんな固っ苦しい会話なんてするつもりはない]☪︎l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]
「私と齏懿蕐のメンタルが持たないんだよ」
[̲̅ᛗ̲̅][̲̅[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆[[̲̅[̲̅ᛟ̲̅][̲̅ᛟ̲̅]⛓〈うちら、庶民なんだよ〉⛓[̲̅ᛣ̲̅][̲̅ᛣ̲̅]]✡l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]
「てか、そもそも…………何の話するの?」
[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆[[̲̅[̲̅ᛟ̲̅][̲̅ᛟ̲̅]⛓〈そうだよ、私とゆみりはそれすらも知らないんだよ〉⛓[̲̅ᛣ̲̅][̲̅ᛣ̲̅]]✡l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]
[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆❂[あれ?言ってなかったっけ?やべっ、味方にも余計な情報喋らないようにするために、基本的に自分の携わる案件の事は喋らんという諜報部の癖が出ちまった]☪︎l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]
「私も暗部だったけど、そこら辺のメリハリは細かくちゃんと付けてたよ」
[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆❂[そこまで器用じゃないんだよ、私は]☪︎l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]
[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆[[̲̅[̲̅ᛟ̲̅][̲̅ᛟ̲̅]⛓〈ここまで色々と根回しできて器用じゃないからっていう理由は通用せんぞ。素直に言い忘れたって言えばええのに〉⛓[̲̅ᛣ̲̅][̲̅ᛣ̲̅]]✡l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]
[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]༆l̺͆l̺͆❂[言い忘れてました、ごめんなさい。………んで、今回話す内容の主題なんだけど・・・・・・・・近々急遽行われることになった"凱旋門賞"についての話だよ]☪︎l̺͆l̺͆༆[̲̅ᛗ̲̅][̲̅ᛗ̲̅]




