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「552」ん?

才能というか、どこまで馬鹿をやることに人生掛けられるか………馬鹿をやることで飯を食っていくと本気で考えながら、その分野の極地まで周りの目を気にすることなく、猪突猛進し続けることが出来る精神力を常に保っていることが出来るならば、理論上は誰でもそれなりには稼げるはず。


ただ、全てを投げ打って頭のおかしいことに時間も予算も費やせる奴なんて少数派もいいところだ。


まぁ、そこまでの限られた人数しか持っていない人間性や思考も、ある意味才能と言うべきところかもしれない。


誰にも理解出来ない難解こそ価値があるというものもあれば、その逆の誰でも理解出来る単純こそ価値があるものもある。


だが………私の本音で言うと、多くの人には理解出来ないが、ごく一部にでも強く印象を与えて、狂信的なファンという存在を求めている。


どちらかと言うと、ピカソみたいな存在になりたい。どちらかと言わずとも、大衆向けの単純明快なものから金脈を掘り出すよりも、複雑多岐なものから金脈を見つけ出して、そこに眠っている利益を独占に近い形で手元に置いておきたい。


ここまでやり続けてきた以上、両方から利益を得るというゴールドラッシュを展開するべきなのだろうと考えている。


「何でも金がかかる」ならば、逆説的に「何でも金になれる」という事にもなるわけだ。



私のやっていることは、長々と喋ると難しいように聞こえているだけであって、一言で言ってしまえば「払ってもらう側の人間に居続けるための方法」を行っているにすぎない。


大勢が意識せずに払っていた部分を自分の方に引き込むという作業を、自分がやりたいことで、そのやりたいことを一緒に出来る友達と行って、そこの人間関係だけの中で潤沢な資金を蓄えるというもの。


その人間関係には、優里と齏懿蕐(あいか)だけではなく、楓夏依(かなえ)達も勿論入っている。


私の中での利益の独占というのは、私の親しい人間の間だけで利益を共有することを指す。


なので、今は一時的に離れてしまっているという状態だけであって、楓夏依達に何かあった時には私はすぐにでも動く。


優里と齏懿蕐が状況的にどうしても動きづらいという場合でも、私だけでも楓夏依達のために動く。


私の身勝手をしっかりと謝るまでの過程で、楓夏依達が落ちぶれるなんて事があっていいわけがない。


謝罪だけでは絶対に許されない過ちを犯してしまった。対面での謝罪が出来るその時まで、私が楓夏依達の人生を補償するまでが私の贖罪。



鶏の死体を捌いて食おうなんて馬鹿みたいなことを言ってりやったりしているだけではない。


そこで生まれた利益は、自分の懐に温めておくだけのつもりはない。必要となれば、何億でも注ぎ込む。


この世界の資産家や起業家、名家………場合によっては王族との接点を持つためにも、今のところは冬眠のような状態にある資金達には、私の力だけでは間に合わないところの埋め合わせのために必死こいて動いてもらわなければ。



····················では、私が心の奥底から思っている金の使い道はこれまでに。


さっさと鶏肉を頂こうとしようか。



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