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「185」※性描写あり


私の思考回路が停止しかけている中、ミーシャは歯磨きをし始めた。寝起きによる口の不快感を無くすためだけではないのは察した。


歯を磨きながら、私にも口の中の洗浄を促し、私はそれを素直に受け入れる。


言われるがままに、歯磨き粉を乗せた歯ブラシを口の中に入れる。これは····················この歯磨きが終わった後は、やることが確定している。






___シャカシャカシャカシャカシャカシャカ………









「····························································」


「····························································」



何とも言えない空気感が漂う中、先に歯磨きを終えて口の中をゆすぎ、常備しているモンダミン的なものを口に含み、1分ほど経ってから吐き出した。


私も、ミーシャの後に続いて…………水で口の中を綺麗にした後に、モンダミンで仕上げの洗浄を行った。



私まで、やる気満々に思われるな。


これは…………ミーシャがやる気満々であり、向こうがエチケットなどを気にしている様子だったので、ついつい行動を合わせてしまったというもの。


思考回路が仕事をしていないのだ。目の前の人間の行動にそれとなく合わせてしまうといったミラーリングが起こってしまう事は、こればかりは致し方ない。







___ボフンッ









「えっ、マジで·························やるの?」


「部屋も鍵掛かってるから大丈夫。もしかしたら、楓夏依とかは普通に開けてくるかもしれないと思って、ちょっと魔術で細工もしてあるから、突破してこようとしても入れないようにはなっているよ」


「まぁ………楓夏依はインターフォン鳴らして応答無ければ、入らない方がいいかな?って思って、そのまま放置するタイプだからね。意外とそういうところで気ぃ遣いだから」


「意外とそういうところあるよね、楓夏依って」


「だからこそ、どこまでブッ飛んだことをやっても、そういう部分があるから、絶対にブレーキがそこにあるから…………安心して見ていられるのは大きいかな?」


「やっぱ、本当に人の事をよく見ているな………」


「伊達に昔から人間観察が趣味です!!っていうことをアピールしてないよ。てか、こんなにも楓夏依の事を話してて、特に嫌がる素振りも無いし、何なら自分から会話を広げる当たり…………意外と嫉妬しないタイプ?」


「そんなことは無い。ただ、相手が楓夏依ってなると、明らかに一緒に居た時間と密度が絶対に勝てるわけがないからね。さすがに、そこの2人の関係にあーだこーだ言えるほどの図々しさまでは持ち合わせていないよ」


「······························なんか、楓夏依もそんなな感じなんだよね。明らかに色々とボーダー超えてそうな事を言ったりやったりするのに、クソ真面目にそういうところを気にするからね……………別に、配信者にマトモを誰も求めてないんだし」


「それは、そうなんだけどね…………そうだとしても、やっぱ、ある程度の身の回りの好感度は気にするもんよ」


「そういうもんかね。····················やっぱ、そういう細かいところまで楓夏依と似てるわ。だから、不思議と一緒に居ても変に気を遣ってる感じがしないっていうか………良い意味で気楽で居られるっていうか」


「ありがとう〜」


(笑顔が…………尊いな)



楓夏依とミーシャはどことなく似ている。どことなく、で留まっているだけで、何もかもがソックリな性格とまではいかない。


その"何となく"というのが、余計にミーシャならではの可愛さというのを醸し出しているのかもしれない。


ミーシャなりの可愛さ、楓夏依なりの可愛さ…………性格が似ているとしても、人間はそれぞれ全く違う部分があって当たり前というのも感じられて、そこが私の性欲のツボを刺激する要因になっているのかもしれない。


何を言ってるんだろう、何を考えているだろうとは自分でも思う。それを他人から言われても、「こうなってしまっているのだから、どうすることも出来ない」としか言いようがない。







___ギュッ










「……………………ん?」


「じゃあ、私から行くから····················」


「ちょっ…………・・・・・・・?」









_____チュッ………









「…………………………!!??」



キス·························された?


今、ミーシャの唇と私の唇が重なり合った。


そのキスは数秒続き、頭が真っ白になっている私に対して…………ミーシャは顔を真っ赤に染めていた。


可愛さだけでなく、女特有の……(あで)やかな雰囲気によって、私の理性が完全に吹き飛び、気付いたら····················ミーシャの体をまさぐりながら、キスのお返しをしていた。










・・・・・・・ここまで来たら、《《最後まで》》やるしかないか。

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