表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

23349/24180

「177」 "無敵"にならなきゃ誰も守れない


「あの高速移動は何?」と楓夏依は間違いなく聞いてくる。どんなにはぐらかそうとしても、しつこく聞いてくるとは思う。


いや…………私が話したくないっていうオーラを出せば、楓夏依は察して何も言わないでくれるタイプだったね。


楓夏依は、本当に、常に気を遣ってくれる優しい子だから。



そういう人達を守りたかったから、意地でも強くならなくては………強くなる方向性もしっかりと見据えなくてはいけなかった。


だからこそ、私は自分の持てる体力や時間を最大限に費やして、閃光スキルを真っ先に極めていった。


どんな分野でもいい………戦闘に関わることで、確実に右に出る人間が居ないという状況を作りたかった。



《《無敵にならなきゃ誰も守れない》》。自分と、自分達の周りに敵が無い状態を作ることが、何よりも大切な人を守ることが出来る最短ルートだと感じた。


人によっては回りくどいやり方だと思うかもしれない。ただ、私みたいに才能を持ち合わせずに、純粋に精神力、行動力、体力、努力に物を言わせて踏ん張ってきたような人間は………回り道をしないといけない状況が沢山ある。


ショートカットどころか、正規ルートすらもマトモに歩めないような人間というのは、そういう道を歩いて生きていくことしか出来ない。


正規ルートを普通に歩けるほどの能力が無いのを分かっているから………1歩引いたところで、誰にも負けない力を………誰にも知られずに身に付けるしかない。


比べられて下の人間が這い上がるなんて、それ以外に方法が無い。


どうせ、下に見られるのならば、泥臭く汚い道を這ってでも進んで、正規ルートをのんびりと歩いているような奴等を追い抜くような行動すればいいと、常日頃から考えているタイプの人間だからさ………



これを人格破綻者と捉えるか、カリスマと捉えるか…………それも分かれてきそうなものだな。


自分の中では、カリスマというのは絶対に有り得ないということは分かっている。人格破綻者というのは納得しか出来ないが。



「·············································」


「ゆみり!!しっかりして!!」


「うん…………私は、大丈夫だよ」


「大丈夫じゃないっていう顔をしているようにしか見えないよ。顔が完全に死んじゃっているのに………」


「ちょっと大人しくしていた方がいい。さっきの攻撃?については、私達は何も触れないから。何も、触れられたくないっていうのが顔に出ているから」


「···································大丈夫、気にしないで」


「っつっても、お前のメンタル…………もう限界だろ。3人も殺して、しかも…………うち2人は…………あの金髪も変にゆみりのことを煽るようなヤツだったし……」


「まだ、敵は残っているから………」


「5人か………………結構居るね」








___ミシミシミシ……………!!!!









「……………·························・・・・・・・ゆみりを追い込んだ分の報復は····················きっちり返させてもらう………!!✫ᚪ̺͆[̲̅ᛞ̲̅][̲̅ᚴ̲̅][̲̅ᚵ̲̅][̲̅ᚺ̲̅]ᚪ̥ͦ


「……………………!?」









__メキメキメキメキ………ミチミチミチミチミチ………!!!!





・・・・・・・・ミーシャ?







「周りの関係ない人達を、あんまり巻き込まないようにね?」



ᚪ̥ͦ[̲̅ᛈ̲̅][̲̅ᛩ̲̅][̲̅ᛈ̲̅][̲̅ᛩ̲̅]✬ᚪ̺͆知らんがな。こんな状況下で野次馬やっている奴等が悪い。死にたくなきゃ逃げろって話✫ᚪ̺͆[̲̅ᛞ̲̅][̲̅ᚴ̲̅][̲̅ᚵ̲̅][̲̅ᚺ̲̅]ᚪ̥ͦ



「間違いないね、言ってることは」



ᚪ̥ͦ[̲̅ᛈ̲̅][̲̅ᛩ̲̅][̲̅ᛈ̲̅][̲̅ᛩ̲̅]✬ᚪ̺͆この世界、この時代で………知らない誰かに守ってもらおうって考え方が甘いんだよ。こっちは知ってる誰かでも、嫌いな奴なら平気で見捨てるのが定石なのに…………✫ᚪ̺͆[̲̅ᛞ̲̅][̲̅ᚴ̲̅][̲̅ᚵ̲̅][̲̅ᚺ̲̅]ᚪ̥ͦ



「素直が一番よ、ね?ゆみり」


「·············································」



今のミーシャの姿は、完全に化け物と化している。巨大な犬…………いや、狼に近い見た目をしている。


髪の毛と同じ色の、赤茶色の体毛を持った狼に…………私の体の大きさの何倍もある狼が、牙を剥き出し、辺りを見渡しながら威嚇の唸り声を上げていた。



ᚪ̥ͦ[̲̅ᛈ̲̅][̲̅ᛩ̲̅][̲̅ᛈ̲̅][̲̅ᛩ̲̅]✬ᚪ̺͆······························居る、そこか…………!!✫ᚪ̺͆[̲̅ᛞ̲̅][̲̅ᚴ̲̅][̲̅ᚵ̲̅][̲̅ᚺ̲̅]ᚪ̥ͦ




・・・・・・・・・・あっ、そこか。











____フッ……·····………!!!!










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ