「173」異様な静けさ
私達の目の前には、今まで見た事も………感じたことの無い見た目と雰囲気の美香と美咲の姿がある。
瞬時に2人と判断できるほど、そこまで大きく見た目が変わっているわけでないが………髪色などが真っ白になって、うなじの辺りからは青色のウィッグ?を短く束ねたようなものがある。
(目を見た感じ………操られてるっていうだけではなさそう)
体そのものに細工をされていると見た。
目が人間のものではなくて、機械的な何かを思わせるようなものだった。どことなく無機質な雰囲気も感じ取っていたから……………体ごと、何かの異能で改造されて、前の2人の人格は殆ど残っていないようなものなのだろう。
···············もう、2人どころか………人ですらない。
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「な、何で………!!そんな……………!!」
「多分………そのクエスト自体が………本当は、ヤバかったんだよ………」
「総督府の、クエスト難易度の設定ミスによってクエストバーサーカーが死ぬなんて事も当たり前だけど…………まさか、こんな直近の人に………自分達が、最悪の形で降り掛かってくるなんて····················!!」
「だとしても………!!!!」
「楓夏依」
「·························お前、ゆみり……なんでそんなにも冷静で居られるんだよ!!2人がこんな……………まさか、も、元に戻れる方法でも____」
「無いよ。完全に人格を潰されてるんだから。死人を蘇らせるような禁術………この世界には無いでしょ」
「わ、分かってて···············それかよ………!!!!」
☣⚣︎༆::::::[̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲̅]❮❴❪なんでそんなに冷静で入れるのか?聞いていい?もう、お前が知ってる"山下美香"と"田中美咲"は死んでるのは当たってる…………それを知っても尚、冷静を保っていられるのは予想外だね❫❵❯[̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲::::::༆⚣︎☣
「自分でもよく分からない。不思議と何にも感情が湧かない。悲しいとも憎いとも思わない…………でも、散々のように自分達が殺す側に回ってきて、いざ自分の大切な人が死ぬってなった時に激昂するのはおかしい事だなっていうのはある。でも···············許しはしねぇよな?っていうのは、どうやら私の感情が生きている証拠らしい」
☣⚣︎༆::::::[̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲̅]❮❴❪それを怒りと言うんじゃないのかな?❫❵❯[̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲::::::༆⚣︎☣
☣⚣︎༆::::::[̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲̅]❮❴❪色々な感情がゴチャゴチャに入り乱れ過ぎると、人間の本能的に感情を抑制するリミッターみたいのが発動するらしいよ❫❵❯[̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲::::::༆⚣︎☣
☣⚣︎༆::::::[̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲̅]❮❴❪あー、それはCRY.STi⟬A⟭LLIZATIONの時の配信で言われてたかもな〜❫❵❯[̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲::::::༆⚣︎☣
·························涙は、もう、前世の時に枯らしたのかもしれない。
___フッ····················
☣⚣︎༆::::::[̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲̅]❮❴❪んぇ··········・・・・・?❫❵❯[̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲::::::༆⚣︎☣
「「えっ······························??」」
「ゆ、ゆみり…………………?」
☣⚣︎༆::::::[̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲̅]❮❴❪カフッ……………!?❫❵❯[̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲::::::༆⚣︎☣
___ビチャビチャビチャ………!!!!
☣⚣︎༆::::::[̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲̅]❮❴❪あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙………!!!!ごぼぼぼぼぁぁぁ……………!!!!❫❵❯[̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲::::::༆⚣︎☣
☣⚣︎༆::::::[̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲̅]❮❴❪な、内臓ごと……………マズい…………❫❵❯[̲̅l̲̅][̲̅l̲̅][̲̅l̲::::::༆⚣︎☣
「な、何…………したの……………?」
「·······················································」
美香だったモノと、美咲だったモノの2つの物体の胴体部分を閃光スキルを使って、自分の動きを読むことが不可能な速度で移動しながらの居合斬りによって切断した。
体を真っ二つに裁断するまではいかなかったが、両方の切断面からズタズタに引き裂かれた内臓が溢れ出している。




