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「166」深層組


「······························2人とも、本当に色々と抱えている闇が深過ぎるってば」


「前世に恨み残しまくって自殺してるんだから、闇が深くないわけが無い」


「メンタル深層組VTuberだから」


「うーわ……………私は絶対に同じ括りにされたくはないな」


「社長にいつ腰振られるのか分からんのだから、そうなる前に私達の保護下に入っておくべき」


「もう入ってるんじゃないの?」


「入ってるね。何かやった殺るからな?」


「有難いけど。本当に治安が悪くなったなって思うよ、[̲̅N̲̅][̲̅E̲̅][̲̅V̲̅][̲̅E̲̅][̲̅R̲̅][̲̅L̲̅][̲̅A̲̅][̲̅N̲̅][̲̅D̲̅]は」


「元から悪いんだし。今更落ちる評判もないでしょ?」


「一応、大手っていう事で通っている事務所でもあるから、普通に落ちるところまで落ちるんだわ」


「社長からして底辺なのにね」


「······························今、社長が部屋の前を通ったから。あんまり言うと聞こえ______」


「社長のヴァァァァカァァァァ!!!!!ふぁっきゅー!!」


「ゆみりぃ………フヒヒヒヒヒ………!!!!」


「もォ………本当に勘弁してよォ………変なことをポンポン言われ過ぎて、ツッコむ隙すら無いんだけど…………?」


「少々すまん こ」


「垢BAN気にして、気休め程度の空白部分入れるくらいなら言うなし」



私達の言動に呆れながらも、テーブルを挟んだ向かい側の椅子に座ってタバコに火をつけるミーシャ。


吸い始めの一口目の煙を吐き出した後のミーシャに、外に社長が居るということの真偽を改めて確認した。


言われて悪ノリで反射的に社長への暴言を吐き散らしわけだが。つまらな過ぎて笑えないほどのしょーもない、小学生が言うくらいの事を勢いで言ってしまったが…………果たして、本人には聞こえていたのかが気になった。



どうやら、ミーシャの研ぎ澄まされた聴覚によって、社長がゆっくりと通り過ぎていった模様。私が居ることを分かっているため、気配と足音を消しながら通り過ぎようとしたらしい。


しかし、気配は消えても足音までは完全に消しきれず、その足音によって社長だといいうことをミーシャは悟り、それを私達に伝えた結果………その瞬間に私が「社長のヴァァァァカァァァァ!!!!!!」と発狂し始めたので、「コイツは本物の馬鹿だ」と呆れるまでが一連の感情の流れだと説明を受けた。


「いつ腰振られるか分かんない」ということについては「襲われる前に襲ったらええねん」という………性的な意味ではなく、暗殺という意味での「襲う」発言をしていた。



私達の影響を受けた結果の発言だなと思っている。私達が所属した当初では過激な発言はしていなかったから………私達とずっと一緒に居たせいで、どんどんと悪い方向に突き進んでいってしまった感じだな。



ヤンキー彼氏と付き合ったら、そのヤンキー彼氏の影響で、真面目だった女の子がどんどんグレていってDQNに染まっていく構図と一致してしまっている。


私達、そういう連中とは真逆の存在であるはずなのに。真逆……まではいかないか。社会不適合者過ぎる人間の真逆は人格者ではなくて、同じように社会不適合者過ぎる人間である。


言葉だけで見れば真逆では無い、現物を見ると真逆なのだなっていう認識になるような………逆説的とも何とも言えない、異質な存在である。


日本人の8割が何かしらの病を携えているという見解の説得力を増幅させている存在と考えていいだろう。


すぐに他人の言葉に否定的な言葉で絡むアホ。そういうのがTwitterとかに蔓延っていて、その言動から「他人の気持ちを把握出来ない性格」がサイコパスというよりも、同様の症状が確認される自閉スペクトラム症のどれかに該当するのだろうと言われる由縁。


「協調性が取れない」、「会話のキャッチボールが出来ない」、「相手の気持ちを考える力が著しく欠如」……などといった部分を、見る学者さんによっては「これは自閉スペクトラム症のどれかだね」という基準に当て嵌められる。


差別的な発言とはではなくて、持って生まれたものは仕方の無いものなので。自分のそういう部分を受け入れて、どういう事を一つ一つこなせばいいかを考える事が大切。


それに、あくまで「周りの事を考えることが出来ないというよりは、出来るようになるまでに時間と労力が掛かる」というだけで、何をやっても出来ないというわけではない。



私の場合は、親とか周りのフォローが無かったので、ADHDの症状は自力で何とかしてきた。


自分で色々と調べて、出来ない部分を出来るように徹底して、割と荒療治で直していった部分がある。


そういう経験もあるからこそ、配信でもADHDで悩んでいる人の相談にも乗れるというのもある。


流石に診断書とかは見せられなかったから、嘘だ!っていう人間も居るのはどうしようもならない。ソレ等は放置するとして………本気で悩んでいるリスナーのためなら、自分の積み重ねてきた体験談くらいは参考書として無料で話す。



たまには、目立たないところでの社会貢献もしたいという気持ちもある。自分は支えてもらえなかったからって、誰も支えないっていうのは違う。


どうせ死ぬなら、少しでも徳積んで来世で上級国民になりたい。



…………というのは冗談で。本音は気紛れみたいなもの。たまたま、助けたくなっただけよ。

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