表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

23332/24165

「160」絶望讃頌









∞∞∞∞∞∞










カフェから帰りました。


帰る時にコンビニによって、とりあえず電子タバコの本体とカートリッジ、セブンスター1箱をミーシャに買ってあげてから帰った。


事務所の中にある喫煙所に、電子タバコの使い方を教えながらミーシャに吸わせているところに、喫煙所の外から社長が通り過ぎる時に私達を見て、怒りで顔を歪ませながら喫煙所に入ってきて、私達に「あれだけ吸わせるな、と言ったはずなんですけども?」と落ち着いた口調で話しているつもりなのだろうが、言葉を受け取る側からすれば、嫌味マシマシの言い方が嫌というほど伝わってきて、本気でキレている事が分かる。



そんな様子で私達のところに近付いてきても、私と楓夏依は特にビビることも無く。言い方もムカついたのもあって、少し言い返しそうになったところ………ミーシャが先に社長の前に向かっていき、「私の意思でやってんだよ。2人の事を攻めてんじゃねぇよ!!」と、今まで見た事ないくらいの鬼のような形相で胸ぐらを掴んで思い切り壁に社長の背中をぶつけていた。



可愛い娘のような………溺愛し過ぎて危ないところまでいっちゃいそうなくらいになってしまっている対象に本気で殺意を向けられて、その場に座り込んでしまった。


電子タバコが吸い終わって、セブンスターに火を付けて、情けなく震えながら座り込んでいる社長と目線が同じくらいになるようにウンコ座りをして、自分の吸ったタバコの煙を社長に掛けながら、「次やったら……分かってるよな?」と言われてしまい、終いには失禁した。



····················この手の人間、言っている間だけは調子に乗りまくっている癖して、自分が追い込まれると自分が被害者のような立ち振る舞いをするのは良くないよな。


社長の場合は、被害者ヅラをする前にミーシャが怖すぎて怖がる事しか出来なかった模様で。


仮にもクエストバーサーカーで、私達と同じようなクエストを受けて、ソロでも普通にこなして「お小遣いゲット」なんて言うくらいの実力がある。


それに、狗神の血を引く存在でもある。程度はどうであれ、神の血を受け継ぐ女の子が弱いわけがない。


女VTuberなんて、皆メンヘラで感情先行至上型の人種が集まってて、ミーシャなんて典型的……それ以上と言ってもいいくらいに感情フリーフォールの生き物を相手に、ろくに戦闘経験詰んでいない人間が勝てるわけが無い。


まぁ、これで自分の命の価値というのが周りから見て、どれだけ低く見積もられているのか?って事を理解する切っ掛けになってくれると有り難い。


アイツに関しては、理不尽とかじゃなくて完全に自分で蒔いた種でしかない。………CRY.STi⟬A⟭LLIZATIONの時も、社長の自業自得···············っていう見方をされる人も居たが。


だから、CRY.STi⟬A⟭LLIZATIONは良くて[̲̅N̲̅][̲̅E̲̅][̲̅V̲̅][̲̅E̲̅][̲̅R̲̅][̲̅L̲̅][̲̅A̲̅][̲̅N̲̅][̲̅D̲̅]は駄目………なんてことは言えるわけも無いのだが。



極論、良いも悪いも··········潰す側の、潰したい側の人間達が、世の中の殆どが抗えない存在にとって都合の悪い存在という認識を持たれた人達っていうのは、世の中にどれだけの影響力があって、それなりの力もあったとしても………抗えなければ、いとも容易く潰される未来しか無い。



立場はどうであれ、法の外でも普通に動ける人間に勝てるということは無い。


[̲̅N̲̅][̲̅E̲̅][̲̅V̲̅][̲̅E̲̅][̲̅R̲̅][̲̅L̲̅][̲̅A̲̅][̲̅N̲̅][̲̅D̲̅]の社長も、色々と好き放題にやってきたみたいだし………いわゆる、CRY.STi⟬A⟭LLIZATIONのような競合他社の存在も潰しながら、その亡き骸を食らうようにして大きくなってきたということをミーシャとレムリアからも聞いている。



[̲̅N̲̅][̲̅E̲̅][̲̅V̲̅][̲̅E̲̅][̲̅R̲̅][̲̅L̲̅][̲̅A̲̅][̲̅N̲̅][̲̅D̲̅]である今は、「因果応報だろ、クソ野郎が」って思えるが………前世の、CRY.STi⟬A⟭LLIZATIONの時は…………そんなこと、微塵も思わなかった。


多分、やっていることは同じだったのに。脱税とか……裏社会の関わりとか、そういうのも含めると、ヘタしたらCRY.STi⟬A⟭LLIZATIONの時の方が、裏の闇は深かったかもしれない。



·························こうして、自分の前世と現世を見つめ直すと、今の社長にも強くは出れないはずなのにね。


私達も、前世の時は加害者側という立場にあったから。






知らないフリをするのも、立派な加害者だよな………自分達の事を棚に上げて、今の社長を問い詰める。人間性の低さとしてならば、客観的に見れば五十歩百歩でしかないと思う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ