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「150」距離感










∞∞∞∞∞∞








「·························ガウガウ♪」


「ゆみり…………また《《ミーシャ》》の散歩か?」


「犬は定期的に散歩させないと駄目だからね」


「あまり犬扱いされるほど、犬っていうわけでもないわ。ケモ耳生えてるだけの、狗神の血を受け継ぐアレ」


「人間の耳と4つあるやんけ!!っていう」


「常に聴覚バチバチよ?」


「てか、自分のことをアレって言わないの」


「きゃーん❤」


「はぁ······························?」


「ちょっ、ゆみり。そんなに引かんでも?」



工場からの一件から4ヶ月ほど経った日のこと。


CRY.STi⟬A⟭LLIZATION2期生組が異世界転生後から丁度半年が経った。


ここの4ヶ月は工場の一件のような緊急の、危険度が高い依頼はやらず、適当に金になりそうなものだけをこなしながらも、配信をメインに活動していた。


[̲̅N̲̅][̲̅E̲̅][̲̅V̲̅][̲̅E̲̅][̲̅R̲̅][̲̅L̲̅][̲̅A̲̅][̲̅N̲̅][̲̅D̲̅]8期生の中村ゆみりとしての配信、豐穣熾カレンとしての配信を同時にこなしながらなので、何かと忙しいところではある。


一応、CRY.STi⟬A⟭LLIZATION2期生組としては楓夏依達も[̲̅N̲̅][̲̅E̲̅][̲̅V̲̅][̲̅E̲̅][̲̅R̲̅][̲̅L̲̅][̲̅A̲̅][̲̅N̲̅][̲̅D̲̅]に特待生4人として所属する事が決まり、同一人物であることは世間には公表しない体で活動するという取り決めになっている。


なので、CRY.STi⟬A⟭LLIZATIONの4人は他の演者の倍の仕事をして、倍の報酬を貰うという………あまり詰め込み過ぎると過労で倒れかねないというタイトスケジュールになりつつある。


こういった活動形態になると、耐久配信というものが出来なくなる。1日に合計6時間配信するということになるならば、半分の時間に分けて、それぞれのチャンネルで配信のタイミングを調整しながらの運用。


元々あったチャンネルでは個人勢からの企業採用という形になったので、元々のチャンネルでのスパチャは総取りだが、[̲̅N̲̅][̲̅E̲̅][̲̅V̲̅][̲̅E̲̅][̲̅R̲̅][̲̅L̲̅][̲̅A̲̅][̲̅N̲̅][̲̅D̲̅]に入ってからのガワでの配信は3割の中抜き………中抜きの割合については、月ごとに話し合って決めるので、これといって断言出来る値は無いが、一応の基準値としては3割という契約を結び直している。



ここ4ヶ月は事務所関連………配信関連での細かい手続きなどが多くて大変だった。その間に普通に配信もこなさないといけないということもありまして。


今は色々と落ち着いてはいるが………余裕が出来た時間のところに調子に乗って配信を捩じ込んでしまっているため、体に疲労が少しずつ蓄積しているのが分かるくらいの体調になってしまった。


社長にも「少し休んだ方がいい」とも言われたので、SNSの方で「働き過ぎのためと事務所に言われたので、少し配信の頻度を抑えます」という投稿をして、配信はやらずにSNSの方でプライベートの様子を写真などを載せたりしている。



それが今の状況というところか。


3日ほど配信を休んでいる状態で、明日からボチボチ再開していこうかなと考えているところ。



今日までは休みを謳歌しようと思い、今はミーシャと楓夏依と私の3人で総督府周辺の繁華街を見て回っている。


ミーシャとレムリアの関係については、いつまでも敬語を使っているのは距離があるよね?っていう話をお互いに話し合った時に、もう普通にタメ口で話そうということを2ヶ月くらい前に決めて、さん付け敬語からタメ口呼び捨ての関係性に徐々になっていった。


今は普通に先輩後輩関係無しの、友達みたいな関係にまではなっている。お互いに変な気を遣い合う関係では無くなったので、言いたいことを言い合えて、良くも悪くも喧嘩出来る間柄になったのは、自分の思ったことを実際に口に出して、それぞれの意見として、どう反映させていくべきなのかということを明確に出来るよつに自然と話が進められるのは仕事面に置いても大きくプラスに働くことになる。


プライベートでも仕事でも、人間関係をより良くしていく努力は本当に必要だと思っている。


思っているだけ、私の個人的な意見として話しているだけなので、他の人に押し付けるための意見ではない。



他人に意見を押し付けたがるほど、私は他人に興味があるわけではない。他人なんて、自分の身内とか………気心知れている間柄の人は別として、基本的に無関心でいないと、ろくでもないことに巻き込まれることだってある。


不特定多数の、どうでもいい人間には程良い無関心で接するのがベスト。



「この犬っころ、あまり余計なことを言ってゆみりを困らせるんじゃねぇよ」


「うるせぇ、脳筋ゴリラ系VTuberが」


「それ、そんなに煽りになってないんだわ」





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