表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23020/23061

❆【397】❆ 実家の金で競馬やって喜んでんの、お前だけだよ。お前に人が集まらない理由はそこにある。寄ってくるのはお前を「推し」とは見てないよ。

ガチの天才タイプだよ。この才能は絶対に失っちゃいけないよね。個性を求められる表現者という仕事ですらも、今の画一化された世の中に革命を起こす……マジモンの革命児になれそうだよね。


クエストバーサーカーとしても、次期最前線組候補として言われるんだし。ぶっちゃけ、ほぼ内定みたいなもんだしね。そんな状態になっていなかったら、ガチの裏の仕事を中学2年生になんて振らないしね。


最前線組と常に近いところで置いたりはしないよ。次期最前線組候補じゃなくて、「次期最前線」なんだよね。今はまだ最前線組の仕事そのものには一切関わっていないから、最前線組では無いというは明確にあるんだけどね。どこかのタイミングで最前線組としての仕事を任される日は近いと思うよ。


お兄ちゃんとかも「クエストバーサーカーとしても仕事してみてぇ」って言ってるしね。その意見についても、最前線組の総意だから。環奈はマジで絶対に現代こそ必要な人間の1人だと思ってるから。


万が一の事があったら、何がなんでも私達で守らないといけない存在だよ。本人がどれだけ凄かろうが、人間一人でやれる事なんて限界があるんだから。それは私達も一緒。


なら、1人じゃ無理そうな時は私達がしっかりと下から支えてあげなきゃね。自分さえ、自分達さえ良ければいいみたいな考えは大嫌いだからさ。そんな下らない思考を持ってちゃ自分自身を高められないから、独り勝ちしたいなんて思考回路は前世の、今の年齢の時に完全に捨て去ってるよ。


後、事務所に架空請求みたいな嫌がらせ電話来た時の対応で、私が「お前、出てみ?」って言ってノリノリで電話してたんだよ。会社の固定電話だったけど、普通にスピーカーみたいにして周りに聞こえるようにして、社員さんもグルになって面白がっていたんだけど、環奈って頭の回転も早くて知恵も知識もあるから、相手が小難しい事を言っても即座に意図と内容を理解した上でテキパキ返しながら変な煽り方してたのね。少し声を低めにして大人っぽく喋って。


それで相手がブチギレて「テメェ、いくつだよ?」って何故か年齢聞いてきた時に「23歳です」って即答して「若ぇからって調子に乗んなよ」という典型的な架空請求ならではのテンプレの脅し文句をかましてガチャ切りされていた。


その一連の事をやってんの、中学2年生の女の子っていうのが面白いんだよな。年齢聞かれてパッと「23歳です」って即答して相手からも特に怪しまれることなく、そのままガチャ切りされていたところまでが面白過ぎた。


本当に何やってんの?って感じだよね。頭良いのか悪ぃのか、どっちか分からん架空請求業者に対しての電話対応していて笑わせてもらったわ。


年齢逆サバだけならまだしも、「23歳」という数字が絶妙過ぎて余計に面白かった。本人も声色に出ないようにしながら、ニヤニヤして笑いこらえていたもんね。


流石は妹のブラの匂い嗅ぎながら茶しばいて、「今の自分、千利休」って感覚になるだけの女だわって思ったよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ