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白銀少女戦記 〜Free-for-all〜  作者: 結城斎太郎
†フェアリー・ディファレント†
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『18』 再び街に

 街に戻って来た私達。まずは、気を失っているラークさんを休ませることが出来る場所を探すと言うことになった。

 ユーリさんが自分の家に寝かせるということを言ったけど、何かと面倒だということで、近くのベンチに座らせて寝かせておくことにした。


 いかにも居眠りしているように見せるために、ラークさんの体勢を上手いこと調整してみた。良いポジションを見つけて、そのまま起きるまで放置。一応、近くには居るみたいで。



「どれくらいの時間で起きますかね?」


「うーん、10分かからないくらいじゃねぇか?ラークの奴、気絶しても驚くくらいの早さで起きるからな。何でこんなに早いのかは誰にも分からねぇ」


「とことん変わっている人なんですね」


「おうよ!!流石は俺と長年付き合っているだけあるな!!ハッハッハッ!!」


「……………………………うっ?」



 高笑いしているユーリさんを横目に、たまたまベンチの方に視線を向けると、ラークさんが目を覚ましたことに気付いた。いかにも寝起きみたいな顔をしている。


 というか、ラークさんの目が覚めるのが早かった。本当に10分かからないくらいだった。

 辺りを見渡した後、あくびをして頭の後ろをポリポリと掻いている。ついさっきまで血を吐いて気絶していた人とは思えないな。めちゃくちゃタフだよね。


 伸びをしながら何食わぬ顔で近付いてきて、ユーリさんが持っていた剣2本を受け取った。平気そうにしているのが逆に心配だよ。

 剣で思い切りお腹叩かれたんだよ?鉄の塊が猛スピードでぶつかってきたのと同じなんだよ?痩せ我慢しているんじゃないかなって思っちゃうよ。



「うぅ………んぅ………ちょっと体が痛いな」


「剣をお腹にモロに食らって、ちょっと痛いってぼやく程度で済むって、人間辞めているとしか思えないよ」


「根性決めれば何とかなんだよ。てか、アヤヒも斬られたっていうのに普通に平気そうじゃねぇか。それどころか治ってやがるってどういうことだよ」


「根性決めすぎたんだよ」


「まさか………!?根性は怪我すらも治してしまう力を持っているのか!?何という恐ろしいスキルだ……!!」


(2人のテンションについていけそうにもないから見ていようっと)



 私は、ラークさんが寝ていたベンチに座ってスマホをいじろうかなって思った。でも、それよりも先に剣2本を何とかしなくちゃいけない。

 どうしようかと考えていたら、剣の鞘の部分にラークさんと同じく肩に掛けられるようにできるベルトのようなものがあった。


 うん、これならあまり邪魔にならないはず。ラークさんだって動きづらそうにしていないみたいだし、同じスタイルでいってみようかな。

 

 経験者の真似をすれば間違いないでしょ。真似というか、これ以外に持ち運び方が無さそうだしね。

 ベルトを肩にから胸の辺りで交差するように掛けてみた。うん、普通に動けるね。元々軽いっていうのもあるから、特に動きに不便があるってことは無さそうだね。


 剣を肩に掛けると、予定していたスマホいじりを始めた。今更だけど、異世界なのに電波が驚くほど良いからね。後、何処に居てもWi-Fiが飛んでいるというね。



(Wi-Fi飛んでるし………音楽の動画でも見ようかな?)



 ゲームをやろうと思ったけど、Wi-Fi飛んでいるなら動画を見て時間を潰そうかと思った。


 ちなみに、Wi-Fiの電波も良い。試しに動画を適当に選んで見てみたら、全くラグが起こらない。スムーズに動画が進んでくれる。


 異世界って………ネット環境が素晴らしいですね。

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