表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白銀少女戦記 〜Free-for-all〜  作者: 結城斎太郎
†フェアリー・ディファレント†
16/22784

『15』 二刀流

 武器を渡され、早速二刀流の使い方をラークさんに教わることになった。『あいあん・めいでん』を右手、『ぺいん・ばるきゅりあ』を左手に持つことになった。

 『ぺいん・ばるきゅりあ』の方が重いと言うことで、利き手で扱った方が良いっていうラークさんの指示です。


 最初は右手に持たされそうになったんだけど、利き手が何とかって言っていたので、私自身の利き手が左ということを伝えると、左手で持つことになったんだ。


 剣を持った後は、すぐに使い方に入った。特にこれと言った形が無いみたいで、人それぞれ違うと言われた。

 でも、私は何も分からないので、ラークさんに教わったやり方を元にして、自分なりに剣が振りやすいスタイルを試しに振りながら見つけていた。



(うーん、これをこうして………振り下ろす感じで………でも、やっぱり連続で攻撃した方が良いのかな?)


「こうなったら、ゲームとアニメで見た動きを真似るしかないかな………どこまで再現できるか分からないけど」


「ん?アヤヒの奴、何かする気みたいだな」



 なかなか思うようなスタイルが見つからなくなってしまったので、ゲームとアニメで見た二刀流のキャラの動きを真似しようかと考えた。

 そのキャラが好きだから、よく動画サイトで技を打っているだけのヤツを何回も見ているから、動きだけは頭の中にちゃんと入っている。


 そのまま再現するっていうのは無理がありそうだけど、ある程度似るようにはしてみたい。せっかく使うんだからね。自分が納得いくようにしたいじゃん?



「………よしっ、やるか。ふぅぅぅ…………はぁっ!!」




 ___シュンッ!!パリンッ!!___




「んっ……!?何だっ!?」


「おぉ~、何かヤバくね?」


「せいやぁぁぁぁぁぁ!!!!」




 ___ズガガガガガガンッ!!ドゴンッ!!___




「……………ふえっ?あ、ありゃ?」



 気付いたら、目の前のビルを壊していた。もう、ビルだったというのが分からなくなるくらいに粉々になっちゃった………

 何でビルを破壊できちゃったのか?自分でやっておいて自分でやったことが分かっていなかった。混乱して、キョロキョロと周りを見渡した。


 その時にラークさんとユーリさんのことを見た。2人は、ビルを粉々に私を見て、口を開けていた固まっていた。

 でも、ラークさんはスマホを片手に私の様子をスマホで動画を撮っていたみたいだった。

 私は自分が何をしたのか、記憶があやふやだから、2人にどうしていたのかを聞くために、急いで2人の元に向かう。私が近付いてもユーリさんは固まっていた。


 ラークさんはボソボソと何か言ってるけど、そんなのを気にしている場合じゃない。ラークさんに撮っていた動画を見せてもらうようにお願いした。

 ベンチに座って、私がどんな動きをしてビルを粉々に砕くという人間離れをしたことをやってのけたのかを確認した。



『ふぅぅぅ…………はぁっ!!』




___シュンッ!!パリンッ!!___




「一旦、止めて………えっ?何か足から出てなかった?金色っぽい光みたいのが」


「こりゃ、閃光スキルだな。しかも、なかなかの上級だな。瞬間移動ができたのはこれだったのか。発動しているところ、目じゃ追えなかったなぁ………」


「しかも、何だ?あの連続斬りは。アヤテト、初心者っていうのは嘘だろ?あんなの素人じゃ出来ねぇ動きだぞ。どんなチートを使ったんだ?」


(せんこう?チート?別に私は自分のやれるだけの力を出そうとしただけなんだけどな。でも、それがビルを破壊するということをしちゃっているわけだし)



 何も考えないでビルを破壊するなんて………しかも、また意識しないでスキルが発動していたみたい。瞬間移動していたことにすら、自分自身が分かっていなかった。


 もう、歩く兵器だよ………私。本当に何とかしなきゃって思わせる動画だよ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ