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白銀少女戦記 〜Free-for-all〜  作者: 結城斎太郎
†フェアリー・ディファレント†
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『11』 秘密の場所 ~到着~

 転移した先は、人気の無い街中だった。これって、”ごーすとたうん”っていうヤツなんだよね?

 なるほど………確かに街中だけど、こういう感じなら人が全く居ないってことも納得がいく。


 でも、不気味といえば不気味かな?特に何処かが壊れているとかでも無いのに。寧ろ綺麗な街並みだと思うのに、人が居ないだけで雰囲気が随分と変わるね。

 

 ここが秘密の場所ね。うん、広いし。私の力の抑えが効かなくなっても人には当たっちゃうって事は無いね。建物なら多少壊れても問題ないでしょ。



「ようこそ、『ヒュルナ』へ!!ここは数年前に人が居なくなり、その空いたところを狙って俺のテリトリーとした。どうだ?なかなかな物だろう?」


「良い感じですけど、不気味ですね」


「うん、それはよく言われる」


「ここなら好き放題暴れて良いぞ。そのための秘密の場所だ。んじゃ、始めてもらうとするかな?アヤヒ、スキルの発動はイケそうか?」


「が、頑張るね」



 けど、どうやって出せば良いのか分からない。ヤバい!!って本気で思ったときとか、この人敵だなぁ~って思ったとき以外に発動していないからね。

 出したいときに出せるということが無理な気がします。うーん、どうやったら出せるんだろ?

 ラークさんとかユーリさんに聞いても分からなそうだしねぇ。そこら辺は自分の気合いと根性ですかな?根性決めるしか無さそうだね。


 はぁ………何でこんなことになっちゃったんだろ。普通に女の子をして生きていきたかったのに。


 そうは思いつつも、頑張って体から何かを出すようなイメージでスキルを出そうとしている。ただ全身に力を入れて踏ん張っているだけなんだけどさ。


 あまり踏ん張っているとさ、オナラ出そうになる。ヘタすると、オナラを通り越したモノが出るかもしれないから、何とか丁度良いところで止めて踏ん張ろう。



「うっ………ふわぁ…………」



 ____ブッ!!………ブプププ………____



「ふふっ………ごめんなさい……オナラしちゃいました。でも、私だけじゃなくて、2人のどっちかもしましたよね?2回分の音がしたんですけど?」


「………………………………………………」


「……………アヤヒ、少し待ってくれ。ユーリが漏らした」


(えっ………………?)



 ふへっ?へぇ?な、何で?何処に漏らす要素があったんですか?


 い、いや………で、あ、で………ユ、ユーリさん?何か言ってくださいよ。

 私も何を言えばいいのか分からないし。本当にどうすれば良いんだろうってなっちゃったし。私が取るべき行動の答えが見つけられないよ。


 ユーリさん、ボーッと上を向いて固まっていた。表情は何か悟りでも開いた方のような感じ。何も思っていなさそうで色々と考えてそうな顔をしている。

 大体にして、なんで今のタイミングで大きい方を漏らしちゃったの?どんだけお尻の穴がユルいの?いくら何でもガバガバ過ぎません?



「ふぅ………まるで誰かの夢物語だな」


「臭いから何とかしてください」


「さぁ、漏らしたまえアヤヒ君」


「急に普通の呼び方で君付けするの止めてもらえます?ちょっと殴りたくなりますから。後、私まで仲間にしようとしないでください。死んでも漏らしたくないですから」


「フッ、何を言っている?死んだら漏らせないだろ?生きてるうちにやることやっておかないと損だろ?」


「とりあえず、死んでくださいね」


「早く処理しろよ。臭ぇんだよ、この脱糞マスター」

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