3/9
寿司男とコンビニ姫 第三話
毎週休みは、お寿司屋でバイト!青春も恋もなく、寿司の匂いが染み付いた。
朝8時~夜9時まで、ずーと立ち仕事だ!
最初のバイトで、もう1年以上してるし、行くのが飽きてきたが、最近は楽しくて仕方ない。
彼女のバイトしてるコンビニに寄るのが恒例だ。
今日は、一つ決心をしてコンビニに向かった。
いつも通り、彼女にこき使われ、けど今日は今回は、思いだけが心の中を走る!
「それでなぁ……って聞いてるん?」
「あっあぁ、ごめん、ボーとしとったわ」
「たまに、ボーとしてるなぁ、しっかりせなあかんでぇ」
帰る時間がせまる!
「あっあの、好きな奴おるん?」
言ってもうた!
「おるよ、中津、めっちゃかっこええよな」
はやっそしてさよなら僕の恋心!
「そうなん、うまくいったらええのに」
心にもない言葉が口からでる、帰ろう!
「じゃかえ」
「あんな、明日学校から一緒に帰らへん、行きたい喫茶店あるんや」
僕の言葉に被せて彼女がそういう!
「うん」
もう、コンビニによる事もないかもしれん、けど明日の事で心が熱くなった!
自転車の帰り道、空をみればお月さまの中のウサギさんがバンザイしていた。