すくすくと
よお、今日も2人は元気だな。元気なのはいいことだが、お母さんの言うことはちゃんと聞くんだぞ。お母さんは忙しいからいつも2人のことを見てられるわけじゃないんだ、あんまりお母さんを困らせないようにな。
来年の春には2人とも小学生になって1年生と3年生か、大きくなったな。宿題をちゃんとやろうな、友達に優しくするんだぞ。そしたらいつかきっと優しさが自分に帰ってくるから、お前たちが人に優しくできる人間になってくれれば俺は嬉しいよ。別に頭が良くなくてもいいから、周りから信頼されるような人間になるんだ、それだけでいいんだ。
でも、たまには息抜きも必要だぞ。弱音を吐いたり、愚痴を言ったりな。そのために大人がいるんだ。お父さんやお母さん、先生だっていい、自分だけじゃどうしようもないとき、友達に頼ってもどうもならないときは大人に頼るんだ。子どものうちはそういうことがたくさんあるだろう、だからどんどん大人に頼っていいんだ、そうしてお前たちが大人になったら今度はお前たちが子どもを助けてあげるんだ。
この先お前たちの前に困難が立ちはだかることがあると思う、それも1回や2回じゃなく何回もあるだろう。でも大丈夫、どんなときでも自分を信じてやりたいことをやるといい、お父さんとお母さんはいつだってお前たちの味方だから、やりたいことを応援する。もしも、お前たちの夢を笑うやつがいたらお父さんに言いに来い、お父さんがお前たちの夢を笑えないようにしてやるから。だから安心して自分のやりたいように、行きたい方に行くといい。ずっと見守ってるからな。