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よお、  作者: にこぴ
1/5

はじめての

 よお、お前との初対面から33年か。ずいぶんと長い付き合いになったな、俺にとって初めての友達がお前だったよ。俺らは物心つく前からずっと一緒にいたよな。家が近かったから毎日のようにお互いの家を行き来して、ゲームしたりしたな。


 小学校に入ってからはさ、お前は気さくで人当たりがいいから自分から話しかけに行って、すぐに友達ができてたな。俺が人見知りでなかなか友達を作れずにいたら、お前が俺を引っ張って行ってくれたよな。おかげで俺は友達ができて、そいつらとは中学卒業するまで仲良かったな。あいつら今どうしてるんだろうな。


 高校になってからは会う機会が減って月一ぐらいになったな。でもその分お前との時間を大事にするようになったよ、もしお前が女だったらラブコメみたいなことになってたかもな。でもそれだったらそもそも今とは違う関係になってたかもな、これでよかったと俺は思うよ。今もたまにうちに来てお前の子とうちの子たちを遊んでくれてありがとな。


 今はもうお互いに地元を出て家も離れたけど、そうやって会いに来てくれるのが本当にありがたいよ。お前の家にも行きたいんだが、うちには車がないからなあ。車を買ったらそっちに行くよ、だからその時は案内よろしくな。


 車があったらどこかに出かけることもできるな。バーベキューといいな、1回考えるとすごい行きたくなるな。そうしたら車を買うために頑張らないとな。


 こんなこと言ってるけど、結局ただの妄想(もうそう)でしかないんだな。どれも現実的ではないんだよなあ。でも、言うのはただなんだからこれぐらいはいいだろ。


 まあ、そんな妄想はこれぐらいにしておこう。いつでも来いよ、お前1人で来たっていいんだからな。

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