表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/21

時間と見切り

うっかりしてた。

「そして、ここでさっきの公式を使うことでここが解けるってわけ。」

「うん。」

「ここまでは学校でやったね。」

「いえす。」

「ここからなんだけど、実はここをこうすると簡単に解けるんだよ。」

「おお!」

「でもこれには例外があってね、ここがこうだとつかえないんだよ。」

「だろうねぇ。」

私は今、あらかた英語を教えてもらったので数学を教えている。数学は得意ではないといっていたのでどうしたものかと思ったが、意外と物分かりがいい。

「結構わかってそうだけど...なにがダメなの?」

「うーん。原理が分かるのと解くのは別なんだよね...時間が足りないというか、見切りがつけれないというか...。」

「なるほどね。じゃあ教えるよりも、問題集を解いてもらった方がいいか。」

「えー...それはちょっと...。」

「赤点とっても大丈夫なの?」

「大丈夫。赤点は回避する。」

そういう問題ではないだろう。

「はい。とりあえずワーク取ってきて。」

「えー!ちょっと休憩しようよー。」

どうやらもう充電切れのようだ。

「うーん。まあ、時間も時間だしね。」

「やったー!じゃあお茶取ってくるね!」

なるはバタバタと走っていく。また怒られるよ。

 ふと、さっきの言葉が思い返される。

「時間が足りない...か。」

勉強に悩んでいたわけではないが、昔同じことを言っていた子を思い出す。見切りをつけれず、全てを中途半端で終わらせることになってしまったあの子の顔を。後悔しているだろうな。私ですらしているのだから。

「ゆうちゃん!ごめん!お茶なかった!」

さっき士郎さんにもらったので最後だったらしい。なるの手にはオレンジジュースが握られている。

「ゆうちゃん、オレンジジュース飲める?」

「飲めるよ。」

「そっかー。私飲めないんだよね。」

「飲めないのにあるんだ。」

「オレンジゼリーは好きだからよく作ってもらってるんだー。」

よくわからない。

「多分違うんだよね。私は分からないけど。」

まあ私も焼き魚は好きだけど海鮮が苦手なのでそういうものなのだろう。

「うーん。色々あってねー。」

「色々?」

お読みいただきありがとうございます。


なんかゆうちゃん保護者みたい...。


誤字脱字等教えていただけるとありがたいです。

ブックマーク、評価、感想などしていただけると幸いです。

初心者なのでわからないことだらけですが暖かい目でみていただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ