勉強と家族
ちょっと修正しました。
なるの部屋は家の大きさとは裏腹に普通の広さでいかにも女の子という感じの部屋で装飾は可愛らしくまとまっている。なんだか私の部屋とは大違いで少し緊張する。
「それじゃあ早速始めよっか!」
「うん。」
部屋の中心に置かれたローテーブルの前に座る。
「んー、なにからやろっか。」
「そうだね。英語とか?」
「得意なのからやるの?」
「得意なものから始めたほうがやる気が出る気がするな。」
「なるほど。」
「最初から難しいのは気が滅入るからね。」
「じゃあ英語からやろう!ってかゆうちゃんの苦手な教科じゃん?!いいの?」
「うん、別に嫌いなわけではないからね。」
「そう?じゃあお姉さんが教えてあげよう。」
「次は数学かな。」
「スゥー...やっぱ別の教科からにしませんか?」
「次が数学なことには変わらないよ?」
「ハイ。エイゴカラヤリマス。」
「よし。」
「じゃあこの文法教えてもらおうかな。」
「任せろ!そこはねぇ...」
「へぇ。」
「でね、」
コンコン
ドアがノックされる。
「はーい!」
「お茶を届けに来ましたよ。」
なるがドアを開ける。士郎さんがおぼんを持って立っている。
「ありがと。」
「勉強は捗ってますか?」
「ちゃんとやってるよー?」
「本当ですか?」
「もちろん!」
「じゃあ今日はハンバーグですね。」
「わーい!」
「それでは。」
なるはおぼんを受け取ってドアを閉める。
「なんか...お母さんみたいだね。」
「え、まじか。」
「うん。」
「うーん、まぁうちの親あんま家帰ってこれないからさ。実質親代わりに思ってるとこはあるかもしれないな。」
「そうなの?」
「メッセージはめっちゃ来るんだけどねぇ。うざいくらい!」
「いいね。」
「いいのかなぁ。ゆうちゃん家は違うの?」
「別に、普通だよ。」
「普通かぁ。」
「うん。」
少し羨ましいと思ってしまったことは胸の奥にしまった。家庭の事情は比べるものではない。
「じゃあ続きやろっか!」
お読みいただきありがとうございます。
やっと勉強できました。
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初心者なのでわからないことだらけですが暖かい目でみていただけると嬉しいです。