待ち合わせと新事実
5/21 誤字があったので修正
いつもの公園に来た私は、目の前のシーソーの真ん中に座る。今日はよく晴れていて、穏やかな風が吹いているというのに私は気が気でなかった。なんせなるが昨日、
「あっ言い忘れてた!明日親、家にいないから!」
と言って帰っていってしまったのだ。それはもう2人きりだと宣言しているようなものではないか。おかげで昨日は国語を進めようと思っていたのにまったく進まなかった。いや、別にそういうのを期待しているわけではない。
「ゆうちゃーん!待った?」
「今来たとこだよ。」
なるが少し息を荒げて駆けて来る。いつも走っているなこの子は。
「あまり走ると転ぶよ?」
一応注意しておく。
「えへへ、早く会いたくて。」
顔の表面温度が急上昇する。
「どした?」
「いや、別に。」
思わず顔を背ける。
「そう?」
さすがに気づかれたか。
「まぁ、あまり外で話してても勉強は進まないし、行こっか!」
うまく話をそらしてくれた。
「うん。」
私はなるの家が近づくにつれ、高鳴る胸に振り回されつつ、住宅街を歩いていった。
お読みいただきありがとうございます。
家まで辿り着けず。
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初心者なのでわからないことだらけですが暖かい目でみていただけると嬉しいです。