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はろーせかい

はろーせかい。


今日は僕の記念すべき誕生日。といっても誰も祝ってくれる人はいないんだけどね。


さて、せっかくだし、日記とやらを書いてみるか。


何が原因なのか、まぁ色々あったんだろうけど結局世界は滅びてしまった。

世界が終わって、そして僕が生まれた。

なんのために僕をこの世界に残したのか分からないけど、世界が完全に終わると僕が起動する仕組みになっていたらしい。

そういえばAIなのに僕は何も知らないな。笑える。


外を見てみると、物語で見るような、ありきたりな荒廃が広がっていた。倒壊したビル、瓦礫だらけの地面。

酸素はとっくになくなって、別の物質で空気は満たされていた。

生きているもの、動いているものはいないだろうな。


暇なんだろうな。ずっと。

僕には会話機能があるけれど、使える状況が無い。


まぁ随分と暇なんだろうし、ゆっくりと世界を回ろうかな。

そのとき、ボロボロのポスターが僕の足元に落ちてきた。


「世界一周旅行!100万円!」


楽しそうな若者達が船上ではしゃいでいるポスターだ。


「世界一周100万円って本当かよ〜。なんでこのポスターっていつもカラオケのトイレに張ってあんだよ。つーかあいつら全然掃除出来てねーのな、あームカつく!」


…?

ポスターを見た瞬間、何かの記憶が流れてきた。

何の記憶だろう。何か重要な記憶なのか?


よく分からないが、ポスターをとりあえずスキャンして歩き出すことにした。



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