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突っ走りさま

突っ走りさま

作者: pupuriko

明けましておめでとうございます!

楽しんで頂けると幸いです!

「初恋の貴女が見れますように…」


まだ夜明け前の暗い空

新年が明け、誰も居ない神社の境内に声が響き渡る。


一人祈る少年、神聖なくうき…




「オーケー、オーケー!その願い叶えましょー!」




をぶち壊しにするどう見ても高校生位の巫女の少女がババっと現れた。


そして楽しそうに少年の周りをクルクル回る。


しかし、少年は慌てることなく落ち着いていた。


「僕の願い、叶えに来てくれたんですね?」


すると巫女はピースサインを前に突きだし、


「イエス!もちろん!では早速レッツゴー!」


少年の右手をぐいっと握った。


それでも少年は驚くことなく、巫女…改め願いを叶えるならどんな事でも突っ走る……突っ走りさまに尋ねた。


「どこに行くんですか?僕の願いは叶いましたよ?」


その質問に突っ走りさまは首を傾げ


「初こいをルックしたいんでしょ?そう…一富士、二鷹、三茄子!ならぬ、初夢鯉!」


突っ走りさまは振り返り、


「知らなかった!鯉も新年の縁起物なんて!」


目を輝かせた。


「今度、ととさんに言って鯉の置物ゲットしよう!」


突っ走りさまはしばらく一人で盛り上がり、再度少年を見てハッとした。


「あっ!では行きますか!この辺だと公園の池と豪邸の敷地に鯉がいるー!」


少年の手を握ったまま突っ走り始めた。


しかし、この状況でも少年は落ち着いていた。いや、むしろニヤっとしていた。




彼女の性格上、こうなるかなと思っていたけど…作戦通りだったな~


でも…


これは想定外…



少年は握られた右手を見つめ、

少し握る力を強くした。


「さあ!レッツゴー!」


突っ走りさまは、お賽銭のため新年から突っ走る。少年の気持ちなど露知らず…



読んで頂きありがとうございます!

皆さんにとって良い年になりますように…

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