整理回 第一話~第五話まで
こちら中間まとめの回になってます。一話を読んでいない方にとっては、百パーセントネタバレ要素になってますので、急ぎの方以外は「十一回目にてグランドエンド 第一話 伝説の終わりの始まり」をお読みください(露骨な促進)。
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乱せ。並び直すのはそこからだ。
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どうも。不明です。書いてる本人である私ですら意味わかんなくなるので文章で振り返り、箇条書きで確認していきます。今までの「十一回目にてグランドエンド」を。
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この国は国暦という暦を使っている。国が作られてから1年を12月に、1月を30日に、1日を24時間に分けて毎年、暦を更新している。これはこの国が作られ、300年。そう、国歴300年の1月1日始まった戦争から始まる物語だ。
彼の名はエンド。姓はメイク。三人兄弟の次男として産まれた彼は五体満足で特に変わったことのない平凡な農民として生きていた。時が経ち、兄は兵に、エンドは農家を継ぎ、弟は大学に進学した。そして、戦争は起きた。ある魔物が他の魔物を引き連れ、円形のこの国の西側を支配した。そこから中央を避けるように北と南を支配した。これが支配戦争。国歴300年1月1日。この国は壊滅した。支配戦争は最初、ただの魔物の群れの反乱かと思われていた。しかし、その戦争はあまりに長引き、あまりに賢すぎた。支配戦争を起こした支配軍はこの国に散らばっていた無数の魔物を集めては侵攻、進軍し、ろくに防衛線を張っていなかった中央都の寸前まで全線を進めた。魔物が支配軍本部である支配城に進むなか、移動する魔物に運悪く遭遇した人間は、戦うすべなく殺されていった。エンドはその例外ではなかった。
彼の名はエンド。姓はウォー。五体満足で平凡な一般人として産まれた彼は兵になった。彼は幾多の支配戦争の戦場を乗りこえ、名誉賞である栄光者に賞される。栄光重騎士の称号を得、魔法移植の実験体に選ばれる。しかし、彼はこの魔法移植の実験に失敗し、死亡した。
彼女の元の名は分からない。記憶を失っている状態で発見されたからだ。新しく名付けられた彼女の名はエンド。姓はコレク。コレク盗賊に拾われ、物を盗みながら生きてきた。必要なとき、必要な分だけ、過剰に米や野菜、金品を持っている地主や貴族の家を重点的に荒らしていく。そんなある日、コレク盗賊の拠点である城に警察が攻めてきた。戦闘員は警察軍を相手にし、女子供は非常通路の地下から脱出を図る。最後の数人になって、彼女等は脱出に成功した。城のある山を降りながら彼女等は人として人ならず者を見る。彼女等は人として人ならず者をやっとのことで倒し、その人として人ならず者の持つ巨大な手を正義の犠牲と名付け、武器にした。気づけば一人になっていた彼女は遂に山を出、市街に出る。しかしそこは無人で、いるのは人として人ならず者ばかり。彼女は人として人ならず者を倒している最中、運良く軍に拾われる。軍の指揮官は彼女に告げた。
「彼等は堕落の超越者。我等が作りし我らの敵だ。」
それが人として人ならず者の正体だった。彼女は結局、盗賊だった頃の戦闘知識を活かし、指揮官になった。そして魔法移植を行い栄光の超越者となった。しかし彼女は超前線大遠征に参加した際、暴走してしまう。彼女はそこで味方に殺された。
彼の名はエンド。姓はノウト。幼少期の頃、魔物に教われた彼は、兵にならずに研究者としての道を歩み始めた。彼は魔法移植のことを専門的に扱う研究所、栄光の超越に入所した。その後堕落の超越者を魔法移植することで堕落の超越者を生み出す可能性を格段に下げることに成功し、犠牲の超越者と名付けた。そして栄光研究員の賞を受賞した。その後、量産型の犠牲の超越者を作り出したが、他の若い研究員が堕落の超越者になる可能性を激減させた魔法移植の術法を発見した。その年はその若い研究員が栄光研究員を受賞した。彼は癌になり、1度倒れてしまった。故、受賞日までに研究が終わらず、またも賞を逃した。しかもその年の受賞者はまたあの若い研究員だった。正義の犠牲に魔法移植をして大義の偽善を作り出した。そして彼はこの後、癌の再発により、死亡した。
彼女の名はエンド。姓はヒート。その頃この国では電気というものの開発が進んでいた。彼女が住んでいた家の近くにはそれに関連する工場があった。ある日その工場は爆発し、彼女と彼女の妹を家ごと燃やしてしまう。しかし、彼女のみ、生きていた。彼女は丁度祖父祖母に栄光の超越者がいる世代でその遺伝により、特殊能力が発生したそうだ。彼らを軍は「遺伝者」と呼び、今遺伝者を使った兵、王の犠牲を作ろうとしていた。彼女は王の犠牲に入隊することになった。二つの大義の偽善である火を纏う大太刀「首斬られ龍」、燃える鎧、「憤怒する大地」を使い、王の魔神とまで呼ばれた彼女はイフルという娘を産み、その大義の偽善をイフルに継がせ、兵を引退した。彼女は熱中症により死亡した。
以上が第五話までの展開です。要約が下手くそでごめんなさい。
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●支配戦争
・・・国歴300年1月1日に勃発した、人と魔物との大規模戦争。
●支配軍
・・・支配戦争を起こした張本人を中心に作られた魔物軍団。
●支配城
・・・支配軍の本部。
●魔物
・・・この国にいる、人を襲う怪物。形や強さなどはまちまち。
●栄光者
・・・この国にある名誉賞のひとつ。その年で一番支配戦争に貢献していた人が職業別に賞される。細かく分けると栄光重騎士や栄光指揮官などなど、毎年種類は増えたり減ったりする。
●超前線大遠征
・・・支配戦争にて前線を押し上げるために行う作戦のひとつ。大抵この大遠征で一番活躍した人が栄光者に選ばれる。
●魔法移植
・・・魔物を人に移植することで、特殊能力を手に入れることを目的とした手術のこと。
●栄光の超越者
・・・魔法移植に成功した人のこと。
●堕落の超越者
・・・魔法移植に失敗した人のこと。エンド/コレクは「人として人ならず者」と呼んでいた。
●正義の犠牲
・・・堕落の超越者の体の一部を武器として再利用しているもの。
●犠牲の超越者
・・・堕落の超越者を人に魔法移植させ、成功した人のこと。通常の魔法移植よりも失敗する可能性が下がっている。失敗すると堕落の超越者になる。
●大義の偽善
・・・正義の犠牲に魔法移植をしたもの。
●遺伝者
・・・祖父祖母に栄光の超越者を持っているとその孫に当たる世代に特殊能力が魔法移植なしで発生することがある。その特殊能力が発生した人のこと。
●王の犠牲
・・・遺伝者の兵。もしくはその兵の部隊のこと。
ここでしか発表していない情報なんかもあるので、読んだ人も楽しめるかなと思っております。「十一回目にてグランドエンド」は次の水曜日にまた配信します。楽しみにしてください。
続きがあるなら続きを、無ければ出るまで、もしくは別シリーズを読んでお待ちください。
お読みいただきありがとうございます。