表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ローランド探偵団事件奇譚  作者: 卯月 聖
屍者狂詩曲 〜コープスラプソディ〜
6/19

屍者狂詩曲〜コープスラプソディ〜 2-1

どうも、卯月です!前の話は後書きサボっちゃってすいませんでした。実は前回の話で第1話は終了してました!今日から第2話に入ります!それでは、どうぞ!

ハイドタウン住宅街、深夜0時過ぎ。

この時間帯であれば、呑んだくれやそれを狙ったスリ師、売春婦などが行き交い、酒場には明かりが灯され、賑わいを見せていた。

しかし、その姿は今やみる影もない。

「ヴゥゥゥ…ヴゥゥ……」

ただ1人、街を歩く人影があった。

姿勢はかなりの猫背、足を引きずるように歩き、上半身もそれに合わせて左右に揺れている。

酔っ払いだろうか、いや、それとはまた別の何かだ。

何より、生きた人間にしては生気がない。

その量の目はカッと見開かれており、一切の瞬きもしない。

唸り声をあげながら街道を歩いている。

「ヴゥ……ヴァァ………ヴァァァァァ…」

その足音も唸り声も決して小さいものではない。

よほど耳が悪くない限り、その音を聞き逃すことはないだろう。

しかし、誰もその不審な音に気づかない。

まるで、その男の音だけが、この世から掻き消されているようだった。

「ヴゥゥ…」

男は何かを探すようにキョロキョロと辺りを見渡す。

しかし、男の欲するものはこの場に、「今目の前には」ないのだ。

「ヴゥゥゥ……」

男はゆっくりと首をひねる。

その視線の先には一件の民家があった。

住民はもぅ眠りについているのか、明かりは消えている。

男は爪先を民家へ向け、涎を垂らしながら歩き出す。

外にはない、真っ赤な血流のソースと臓物という最上級の肉が詰め込まれた肉袋を求めて。

その時、

「そこから先は立ち入り禁止ですよ。」

背後から声がするのとほぼ一緒同時に、男の身体を荒縄が締め上げる。

「……ッ⁈」

男は声にならない呻き声をあげる。

そして、声のした方へゆっくりと首だけで振り返る。

そこには1人の青年が立っていた。

「申し訳ありませんけど、抵抗はしないでください。手荒な真似は、したくないんで。」

静寂の夜に、ジェニー・ハルミオンの修羅の如き眼光が輝く。

読んでくださってありがとうございます!猟奇殺人の犯人(?)っぽい人が出てきましたよ〜!そしてその男のまえに立ちふさがるジェニー。ジェニーには何か策があるのか。これからどうなってしまうのか!

それでは、乞うご期待!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ