あけましておめでとう
新年一発目!
妄想ifの話なので本編とは全く関わりがありません
注、みんな(アルン、クロ、ルナ、ティターニャ、ルーン、リオンも含む)が地球に帰ってきてルーンは優樹菜の家で、それ以外は真琴の家で暮らしている。そういう設定です
31日
「ほらアルンじっとしなさい」
「うー、これ動きにくい」
「でもこれカワイイわね」
「ほらクロは出来てるわ」
「うー」
工藤家では夕方から梨花とティターニャが慌しそうにバタバタと動き回っている。
今はアルンに着物を着付けようと二人かがりで頑張っていた。
「おろ?真琴はいいのか?」
「父さん、僕はこのままでいいよ」
「ま、お前はそうだな。優樹菜ちゃん達との待ち合わせはいいのか?」
「10時に神社だから大丈夫」
「そうか」
それを見ながら大掃除をする男二人。
「マコトさん、これは?」
「ああ、それはこっち」
否、リオンもいるので3人だ。
「ねえマコト、どう?」
「うん、とっても似合ってるよクロ」
「ふふん」
「マコトー!」
真琴の評価にクロは満足気だ。と、その時にアルンが飛び込んで(逃げ込んで)来た。着付けはどうやら耐えられなかったようで中途半端だ。ちなみにルナはもう既に着付けを終えて自分なりに色々装飾を楽しんでいた。
「もうやだ…お母さん達がいじめる」
「はいはい落ち着いて。ちょっと我慢してね」
「うん…」
真琴に抱きかかえられて大人しくなるとちょっと前に立ってもらい、パパっと着付けをする。
(母さん達の見てて良かった。こんな感じ、かな?)
見ただけでは着付けはできないが、それが出来る真琴はもはや器用貧乏というレベルではない。
「はいできた」
「ありがとうマコト。ど、どうかな?」
「うん、カワイイね」
「ふへへへ」
「じゃあもう少し可愛くなってみようか」
「う、うん。頑張る!」
着付けを終わらせた辺りからずっと見ている母親二人がメイク道具を持っているのを見て、アルンを促すと渋々ながらも立ち上がり大人しく連れて行かれた。
道中母親達から「うちの息子は天才ね!」とか「私母親なのに…」とか色々聞こえた気がしたが気のせいだろう、きっと。
「本当にマコトって器用だよね」
「うちの息子は天才だからな!」
と、どこかで親バカトークがあったことも知らないったら知らない。
それから準備を終わらせたり、年越しそばを食べたりしているとあっという間に約束の時間だ。
「じゃあ行こうか」
「「はーい」」
メンバーは真琴、リオン、ルナ、アルン、クロ、ティターニャだ。これから優樹菜とルーン、優衣、悠一と合流し近くの神社に初詣だ。
男組は私服だが女性陣は全員着物で来るそうだ。道中をアルン、クロと手を繋ぎながら歩く。
ちなみに後ろの女性2人だけでもアイドルが裸足で逃げ出すレベルで綺麗で、とても目立っていた。
「あ、いたいた」
「あれは…悠一と優衣か」
「姉さん達はまだみたいだね」
合流すると苦笑いの二人が居た。
「よ、真琴。こりゃまた豪勢だな」
「うちの娘は凄いだろ?」
「あーはいはい」
真琴の言葉に胸を張る娘二人。そんな様子を微笑ましそうに見られながら優樹菜達を待つ。
ぶっちゃけ男3人と優衣も加えた美女5人の着物姿はかなり目立っており時折「何かの撮影?」「写真いいかな?」など聞こえてくる。
え?写真?ダメに決まってるでしょ?
「…あ、来たみたいだね」
「あぁ、うん、そうだね」
すると別の一角がまた騒がしくなる。その様子に色々察して苦笑する。
「悠一、リオンちょっと頼むわ」
「ああ、任せといて」
「はよ行ってやれ」
その場を悠一達に任せてその騒ぎの中心に居るであろう恋人の元へ向かう。
「ねーいいでしょ?」
「えっと、あの…」
「いーじゃん、俺らと遊ぼよ」
「だから人を待たせてると」
案の定ナンパされている彼女達。
(まぁ、仕方ない…か?)
真琴も思わずそう思う程に二人の着物姿は美しかったが今は鑑賞よりも救出だとその場に向かう。優樹菜、ルーンと視線が合うと二人はパッと嬉しそうな顔になる。
(あー、そんな事すると)
テンプレのようにガンを飛ばしてくるナンパ共。
若干面倒だと思いながらも向かう。
「お兄さん達ごめんね、僕の連れだから離してくれる?」
「なんだよ兄ちゃん、こいつらは俺らが先に予約したの、邪魔しないでくれる?」
「だそうだけどルーン?」
「知るか、こんな奴。それよりも早く行こうマコト」
「だってさ、じゃあねお兄さん達」
急に語調の荒くなったルーンにナンパ共が唖然としているうちにさっさと二人と手を繋いでその場から離れる。去り際に耳元で「次やったら消すよ?」と威圧を込めて囁いておいたから大丈夫だろう、多分。
その後は事情を察した他のメンバーに苦笑いされながら神社に向かう。近所とはいえそこそこ大きいのでかなりの人だ。
「に、兄さん」
「ん?どうしたルナ」
「離れるとダメだからて、手を繋ぎましょう」
「ふふっ、そうしようか」
「な、なによ」
「別に?」
あまり素直になれないルナのお願いに笑って手を繋ぐ。(ちなみにルナはここまでずっと手を繋いでいたアルン達が離れるスキをずっと伺っていたのは本人だけの秘密だ)
「あ、ずるい!アルンが繋ぐ!」
「あなた達はさっき繋いだでしょ?」
「うるさいおばさん!」
「お、おば、おば!?」
(うーん、間違っては無い?のか?)
ルナは妹でアルンとクロは娘という事なのでおかしくは無いのだがあまり年齢の変わらない彼女達を見ていると違和感しかない。
ルナが煽られて手を離す。すると待っていたかのようにティターニャとルーンが両サイドから出て来て手を繋いだ。
「「「あーー!」」」
「ふふ、ごめんなさいね」
「スキありだな」
悔しがる子供組に得意げになる二人。大人気ない。そんな感じで楽しく?しながらお賽銭に向かう。
「マコト、これどうするの?」
「あー、あなた達来なさい、説明してあげる」
「おうそうだな、お前らこっち来い」
と、そこで優衣と悠一が声をかけて異世界組がそちらへ行くと自ずと真琴と優樹菜になる。
(悠一め、狙ったな?……ありがとう!)
割と残念な真琴だった。
「ふふ、何かいいね。こういうの」
「そうだね、かなり賑やかだけど」
「そこがいいんじゃない?」
「まぁそうか」
二人で苦笑しながらお賽銭を入れる。
(今年も…みんな笑顔で過ごせますように……あと)
終わったところで優樹菜と目が合う。
「真琴君はなんてお願いした?」
「んー、みんな笑顔で、かな?優樹菜は?」
「私もそんな感じだね」
「なら一緒だ」
二人で笑いながら歩き出す。
(あとは…優樹菜と仲良く出来るように、かな?)
(あと…真琴君と仲良く、かな?)
どこまでも似ているカップルである。
アルン達は既に終えているようで空いたところに集まって居る。
…空いたというより空いてる?という方が的確か
「改めて見ると凄いね」
「みんな綺麗だからね」
「…」
「もちろん優樹菜も綺麗だよ」
「も、もう!」
ふっておいて照れる優樹菜とからかう真琴。普通のバカップルだった。ちなみに悠一達以上に美男美女として自分たちが目立っている事は気付かない二人だった。
その時に日付けが変わる。鐘が鳴り響いている。
「優樹菜」
「ん?」
「あけましておめでとう。今年もよろしくね」
「こちらこそ。
あけましておめでとうございます、今年もよろしくね」
そして二人で笑いながら手を繋いで歩く。
「マコト遅いー」
「ほら、早く行くわよ」
「兄さん遅いですよ」
「さ、旦那様行きましょう」
「マコト、遅いぞ」
「マコト、皆さんが怒ってるよ」
「おーおーお熱いね」
「ほら、優樹菜も早く」
そう言って自分たちを呼んでくれるみんなの笑顔に顔を緩める。
「行こっか」
「ああ」
今年はいい年になりそうだ
あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!




