プロローグ
界暦???年ーー
世界は「凄まじい」という言葉では生温いほどの戦火につつまれていた。
黒い異形の生物を従えた異形の男とそれを向かえ討つ大量の兵士たちが死闘を繰り広げている。
「はっ!滅べ雑魚ども!!」
「「「あぁぁぁ!!」」」
そこかしかから断末魔が上がりそれさえも爆炎がかき消してゆく。
後に残るのは消し炭になった人のような何かが残るのみ…
ただただ地獄が広がっていく
誰もが諦め絶望しかけたその時
「諦めるな!!
まだ終わってない!!」
数多の兵たちの上空を幾多もの光条が走り、異形の生物へと突き刺さり爆発する。兵士の間を走り抜け一人の黒髪の男が一振りの剣を振りかざし異形の男へ斬りかかる。
「まだやれる!お前たちはまだ戦えるだろ!
お前たちは大切な人たちに宣言したはずだ!!」
黒髪の男は斬り合いながらも果敢に叫ぶ。
「俺達は必ず守ると!必ず勝って帰ると!そう誓ったはずだ!!
お前たちの剣はまだ折れてはいないはずだ!!」
その言葉に反応した兵士が顔を上げる。
「まだ終わりじゃない!」
「「「ガルァァァァァァァア!!」」」
彼に呼応するかのように多数の龍が降臨する。
「まだ…終わってないんだ」
数多の龍を従えた英雄が登場した。
その戦い…後にフォード大戦と呼ばれる戦いから数百年後
豪華絢爛という言葉以外出てこなさそうな巨大な部屋には沢山の人々がいて最奥の数段上がった椅子にはこれまた豪華な服を着た初老の男性が座っていた
「報告します。
やはり近年魔族の活動が活発化しています!」
「むぅ…やはりそうか…」
「王よ!やはり予言のとうり魔王が復活するのです!
これは一刻も早く我らが父モール様の神託どうり異界より勇者達を招くほかありますまい!」
どこか決めつけたような高圧的な口調で男は上座の椅子に座る王…アイゼン・フォード・ケーニヒに向かって声をあげた。
これが、通常であれば不敬罪で処罰されてもおかしく無いのだか、周囲からは否定どころか賛同の声があがった。
「むぅ、やはりそれしか無いのか…
…ならば、
これより勇者召喚の儀を執り行う!
各々急ぎ準備を整えよ!」
「「「はっ!」」」
その号令を受け、周囲の者達は慌ただしく動き出す。
…フッ
その中で先ほどの高圧的な口調の男、モール教アビス最高司祭は周囲には分からないぐらいに方頬をあげ、笑った。
他にも密かに話す男達が数人いた。
様々な思惑を抱えながらも勇者召喚の儀の準備は進んでゆく
運命の歯車がゆっくりと回りだした
セリフが世紀末…
今日中に1話も出せるように頑張ります