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悪玉禁ヴレヴレティ!!~悪役論争!!~(不問4) 18分前後

作者: 七菜 かずは

悪玉禁ヴレヴレティ!!~悪役論争!!~(不問4)






■役表(不問4)

テンカ:

リィヴィー:

ショークルー:

219(ニーク):






■CAST(不問4)

テンカ

・悪の王子様。冷静バカ。魔王族なのに、回復魔法しか使えない。全身真っ黒。色白。


リィヴィー

・マスコット的なアイドルっぽい悪い子ちゃん。派手。ピンクと金のくるくる髪。


ショークルー

・真面目に世界征服を狙っている龍族。うるさい。青と金。


219(ニーク)

・敬語。悪の王が創り出した悪の為のインドランス(android)。両手の甲に、肉、と書いてある。白い。






中書き。

●相も変わらず、なんだかアホな作品が書きたかった。

コメディというよりは、家族愛、みたいな。んな感じで書き終えたい。(※全員、血の繋がりなんてないです)

全員男でも、全員女でも出来るように、書きます。今度こそ頑張る。(一抹の不安)

テンカ以外の名前はなんとなく覚えられたのだが、テンカの名前が出てこない。

ネタ帳が○○○様、って書いてある所は全部テンカ。テンカは、漢字で書くと、天下。名前負けしてる。

ショークルーはテンカの悪兄(姉)ちゃんって感じで。リィヴィーはみんなの可愛い妹(弟)。

219は、よくできた妹(弟)って感じです。中々、キャラクターが私の中に降ってこなくて。

いつもなら既に暴れまくっているはずが。もじもじしながら書いてます。

頑張って仕上げられるといいな。

ではみなさん、ご武運を祈ります。おバカな四人を、宜しくお願い致します。

面白く調理して下さい。アドリブ、アレンジ、なんでもござれ。持てる全ての力を出して。バカやって下さい。

皆様の楽しい声劇ライフに、少しでも助力出来ますように。愛をこめて。 nanana kazuha 2014/05/14 17:24






【開幕】


テンカの魔王城。玉座の近くでうだうだしているテンカとリィヴィーと219。


リィヴィー(伸びをして)「……ふぁぁぁ。……平和だなあ。でも、このままいつも通りテキトーにやってると……ふぁぁ……」


219「リィヴィー。ハーブティです。どうぞ」


リィヴィー「あっ。さんきゅー」


219「のどかな村ですよね……。まさか勇者たちは、私たち魔王一族が、このような暮らしをしているとはきっと思っていないでしょう」


リィヴィー「いーんじゃない? まあ、悪さしたいっていう気持ちはあるけどさあ。でも面倒だしい。……魔王なんて。あっちにもこっちにも、居るんだから……ふぁ……」


テンカ「……暇だな……」


リィヴィー「ですねえ……」


ショークルー「っどーゆーことだよ! テンカぁ!!」(入り口からズカズカ入って来て。玉座に座っているテンカを怒鳴りつける)


リィヴィー「んー? うっさいな~。なーにー?」


テンカ「? ……静かにしろ」


219「? 伝達通信? あっ。またトマトに勇者を撃破されたようですよ。号外になってます。流石貴公子……」


ショークルー「いいのかよテンカ!!」(ドラム缶を蹴っ飛ばす)


リィヴィー「やめて~。物に当たらないで~」


テンカ「トマトにはトマトのやり方がある。いくら悪玉小学校で悪行単位をあいつと競り獲っていた過去があったとしても。あいつは……」


ショークルー「なあ! 俺らも帝都を占拠するだけじゃなく、もっと――!!」


219「ショークルー。テンカ様にはきちんとお考えがあります」


ショークルー「何……っ!? テンカ、お前やっぱり……!」


テンカ「トマトに出来て、私に出来ないはずがない。これから直接勇者の所へ行き。卑怯上等を持ってして勇者一行を叩きのめす」


リィヴィー「やったあ! テンカ様。ついに動く気になったのですねっ」


ショークルー「なんでもするぜ。命令をくれ!」


219「テンカ様。なんなりと」


テンカが指を鳴らすと、激しいミュージックが鳴り出す。ノリノリの四人、集まって凄く寄って。

テンカの手の上に手を乗せていく。会話を言う人が一番上に手を乗せていく。


テンカ「リィヴィー!」

リィヴィー「はぁい!」

テンカ「今すぐ勇者の財布をスッってこい!」

リィヴィー「サーイエッサー!」

テンカ「ショークルー!」

ショークルー「おうよ!!」

テンカ「お前の魔法で、勇者が今居る街に蛙を沢山放ってやれ!」

ショークルー「サーイエッサー! ゲコー!」

テンカ「ニ↑ーク!」

219「はい」

テンカ「勇者たちが乗っている飛空艇の母体にペンキで落書きをしてやれ!」

219「わかりました。“テ・ン・カ・参・上・ヨ・ロ・シ・ク”……!」

リィヴィー&ショークルー&テンカ「ヨロシクゥ!!」


以下リィヴィー、ショークルー、219、一斉に喋る。


リィヴィー「とぁっ! はぁっ! とぁっ! はぁっ! とぁーっ!!」(勇者たちの財布を、超能力で引き寄せる!)

ショークルー「うるぁっ! ハァっ! やっ! げっうるあっ!! げっはぁっ!!」(蛙を呼ぶ)

219「バカ、アホ、ニート、キモオタ、低学歴、低身長、……」(ペンキでがんばってる)


テンカ「くっくっくっく……ふっはっはっはっはっは……。苦しめ、苦しむがいい、勇者よ!!」


リィヴィー&219&ショークルー「っは――――――っ!!」


テンカ「そして弱った所をこの私が……っ!! とどめをさしてや――……(勇者にビンタされる)ッぶぼぁっ!!?」(※ビンタの音はテンカ役が自分で出す)


倒れるテンカ。C.Oで無音に。


リィヴィー「っ!? テンカ様!!」 219「テンカ様っ」

ショークルー「テンカ!!」


テンカ「ばか、な……っ!」

リィヴィー「テンカ様ぁ!」

テンカ「ぐ……っげほっ……が、はっ……」

ショークルー「テン、カ……!?」

219「ボッコボコにされて帰って来ましたね」

テンカ「何か……背中に……貼られた……」

リィヴィー「!? 背中!?」

ショークルー「ニ↑ーク! 読めるか!?」


219「……これは……っ!」

リィヴィー「何!? はたし状!?」

ショークルー「畜生あいつらぁ!」


219「駄菓子の値札ですね。20円」


リィヴィー「ンッ?」 ショークルー「ンッ?」


テンカ「私は……よっちゃんイカ……か……ッ! ガクッ!」


ショークルー「聞け……クぅッ。テンカの最後の言葉だ!」

219「お待ちください。最後の力を振り絞り。ご自分の吐血した血で何か書いております!」

リィヴィー「テンカ様ぁ!?」

ショークルー「そうだ。いつだってお前は昔から……! 落書きが好きだった!」

リィヴィー「自分の血で落書きをするなんて!? なんて高度なッ……!?」

219「有り難いダイイングメッセージです」

テンカ「後は……頼んだぞ……ッ! ガクッ」

ショークルー「二回死んだぞ!」

219「何度だって悪の奇跡を起こす。それこそ、我があるじ


テンカ「かきかき……」

ショークルー「なんて書いた!?」

219「カレー!」

ショークルー「食べたーい!?」

219「作りましょう」

テンカ「トマト……」

219「育てましょう」

ショークルー「苗から!?」

リィヴィー「お葬式に間に合うの~?」

ショークルー「テンカぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」

テンカ「……くそっ! トマトォ!!」

リィヴィー「あれっ起きた」

テンカ「福神漬けにしてくれる!」

ショークルー「食いもんの恨みは恐ろしいな!」

219「テンカ様、勇者にボコられた訳ではないのですか?」

テンカ「トマトォ……! よくも邪魔を……!」

リィヴィー「正直な話、トマトのほーが魔王の素質あるよね。魔力やばいしぃ」

ショークルー「わっ、バカ!」

219「それ禁句です」

リィヴィー「あっ」


テンカ「……いじいじ……」

ショークルー「いじけたぞ!」

リィヴィー「ありゃりゃ」

219「このままではテンカ様の名折れ。わたくしが勇者の首を取って参ります」

ショークルー「待て。俺も行くぜ! ニ↑ーク、俺の背に乗れ! リィヴィー、テンカを頼む!」

219「ショークルー様、まさか変身をっ!?」

ショークルー「ああ。いくぜっ! プリティー変態ッ!! キュアショークルー!! うぉぉぉおおおお!」

219「ショークルー様のお姿が……ッ! ドラゴンに……!」

リィヴィー「っ! ねえ! この間新聞で読んだけど。勇者一行……。9999レベルになって今隠れダンジョンの最下層に行こうとしてるらしいよッ! 気をつけてね!」

219「チートですか!?」 ショークルー「チートかよ!!? ムリッ! 変身解除っ!」


219「いくら9千京9千兆9千億9千万9999HPのわたくしたちでも、そんな奴らにコンボを喰らわされたらどうなるか……」


ショークルー「ぐぬぬ……っ!」


リィヴィー「っねえ!」

219&ショークルー「?」


リィヴィー「トマトと手を組めないかな!?」


219「リィヴィー?」

ショークルー「何言ってんだよ。あいつはテンカの……!」

リィヴィー「ライバル、ってことは……。親友、ってことなんじゃないの?」

219「し親友ッ!?」

テンカ「……トマ、ト……」


リィヴィー「同じように世界征服を……! 人間を皆殺しにするって目標があるじゃんか! 利用出来るんじゃない!?」

219「皆殺しは……。テンカ様の美学に反します」

ショークルー「そうだそうだ! てめぇ、テンカが今まで誰とも手を組まず。俺達とだけやって来たのは……!」

リィヴィー「でもこのままじゃ勇者に殺されちゃう!」

ショークルー「んな普通の展開にはならねえよ!」

219「そうです。リィヴィー。考えてみて下さい。テンカ様は通常の勇者たちとは違う世界の準征服者」

ショークルー「そうだ! まだソレを果たしちゃいねえが……。だが、トマトやキクラゲの助けなんちゃ、俺達は求めていいわけがねえ!」

テンカ「……みんな」


リィヴィー「っ! テンカ様」

テンカ「私の力が足りないばっかりに、不満を持たせてしまったようだな」

219「それは誤解です」

ショークルー「ッ!! そうだぜ。一緒に行こう! 世界を困惑の海にしてやらぁ!」

テンカ「私は、人々を困らせる為に生まれてきた。祖父ドララ様の遺言通り。過去、人間たちに些細な悪戯をされて傷付いた屈辱を……。

私は……人間たちに、復讐しなければならない」

リィヴィー「テンカ様。人間なんて、食べちゃえばいいのに!」

テンカ「そんなことは出来ない。リィヴィー、私はベジタリアンなのだ。そんな卑猥な発言は、慎め」

リィヴィー「テンカ様……っ! かっこいい」

ショークルー「テンカ! 勇者に殴られた所は平気か?」

テンカ「ああ。驚異的な全回復能力は、私唯一の……ぜったい、ほ、ほこりだ」

219「ボキャブラリーのなさが目立ってきました」


テンカ「仕切り直しだ! ショークルー!」


テンカ、指を鳴らす。激しいミュージックが鳴り。集まる四人。


ショークルー「っおうっ!! テンカぁ!」


テンカ「脱げィ」


ショークルー「んー!!?」


テンカ「リィヴィー!」

リィヴィー「はっあい!」


テンカ「リィヴィーの超能力で。ショークルーのパンツと、勇者のパンツを、交換しろ」


219&ショークルー&リィヴィー「なっ……!!!?」


ショークルー「テンカぁ!!」 リィヴィー「そんな恥ずかしいこと出来ませぇん!」 219「テンカ様! それはあんまりです!」


ショークルー「悪戯が過ぎるぞ!」


テンカ「もっと……。私を褒めろ……!」


ショークルー「ッ……!! り……リィヴィー!!」

リィヴィー「うあいっ!?」

ショークルー「やってくれ……ッ!」

リィヴィー「ま、待ってよ……! 出来ないよ!」

219「……」(真顔に見えるが必死に笑いを堪えてる)


ショークルー「王の命令に背くのか!!」


リィヴィー「っ……! ……っ。え、えいっ!」


ショークルー「きゃあ!!」(なんかここからちょっとオカマっぽくなる。女性役者の人は、色気が増す)


219&リィヴィー「!!?」


リィヴィー「ショークルー、大丈夫!?」


ショークルー「だめ! もうやだ! なんか濡れてる!」


219「ッ――ッ!!?」(息めっちゃ吸う) リィヴィー「ぬっ濡れ……!!? ヒドッ!! ってかやったのあたしだけど! なんかもうごめん!!」


ショークルー「お嫁に(男性役者の場合:お婿に)行けない~。ひっくひっく」


テンカ「クックック……ふっはっはっはっは……どうだ。ショークルー。しかもお前。それ、サイズが小さいのではないか?」


ショークルー「はちきれちゃう!!」


リィヴィー「最低!」 219「悪魔」 ショークルー「鬼ぃぃ」


テンカ「もっとだ。もっと……私を褒めろ……。いいぞ、いいぞ……! ふはははははははははは!」


ショークルー「くそお、勇者めぇ……!」(可愛く泣いてる)


リィヴィー「ショークルー、耐えて!」


ショークルー「元に戻してぇ」(ひぃひぃ泣いてる)


リィヴィー「今、勇者にも精神的ダメージを与えてるんだからね!」


ショークルー「ぱんつぅうううう」


テンカ「ニーク!!」

219「はっはい」

テンカ「続いて行くぞ!」(指を鳴らす)

219「はい!」

テンカ「深夜アニメの放送時間を勝手に変更して朝に放送しろ!」

219「サーイエッサー」

テンカ「リィヴィー! ショークルーはしばらくほっておけ!」

リィヴィー「はっはあい!?」

ショークルー「うううう……あああああん」

テンカ「まだまだ行くぞ! さあ、お前の超能力を見せてみろ!」

ショークルー「おっ……! 俺だって、俺だって負けてらんねえ……っ! うっがああああああ!!」

219「復活!?」

ショークルー「クソッ! 勇者の野郎共! 俺たちを、ただの悪戯集団だと罵りやがってぇ!!」

219「間違っていない気がしますけどね」

ショークルー「大間違いダァッ!!」

リィヴィー「なっ何ィ!?」

219「いやいや」


テンカ「みんな聞いてくれ。話がある」


ショークルー「!! テンカ……! つ、ついに……!?」


テンカ「私たちはもしかして、ワルじゃないのか?」


ショークルー&219&リィヴィー(えっ)(ウイスパー)


よろけるショークルー、219、リィヴィー。


リィヴィー「えーと……そ、そんなこと、ない?」

ショークルー「ワルに決まってんだろ!!」

219「ワルの線引きがわからないので。ワルと言ってしまえばワルだと思います」

ショークルー「人間の! 帝都を占拠してるじゃねえか!」

テンカ「ッ!! そうだな」


リィヴィー「まあ帝都って言っても~……。超平和で、どの勇者のルートにも関わりのない、辺境の地にある帝都の隅ーっこ……だけどねえ」

219「帝都の領地ではあります」

テンカ「私は間違っていないのか……? ここを占拠して、ワルとして正しいのか!!?」


ショークルー「テンカ! 俺はテンカについて行くぜ!」

リィヴィー「あたしも!」 219「わたくしもです」


テンカ「みんな……。感謝す――ルッ!!!!? イタッ」(頭に何か石のようなものが当たる)


ショークルー「テンカ!!?」

テンカ「いたたたた……」

219「何ですか? これは矢文……!?」


リィヴィー「読んでっ!」


テンカ「そ、その赤い文は……! トマトだ!」


ショークルー&219&リィヴィー「ッ!!?」


219「“はいけい、七級魔王一族へ。あちこちでイタズラばかりされて、ビミョーにウザッタイ。と、勇者たちに言われたぞ。そして、この間はよくも、俺様たちと勇者たちのバトル中に現れ、勇者たちを全回復だけさせて去って行ったな。お前ら一体どっちの味方なんだ。くそやろう。邪魔だ。くたばれ。出来損ない。おめーの妹は預かった。返して欲しければ、魔王一族を名乗るのをやめろ。それをオレ様に誓った書面にして、こっちの城に送ってこい。じゃーなカス。 by・トマト”」


ショークルー「長いわ!!」

リィヴィー「え、そこ?」

テンカ「文章の書き方がなってない。一から国語を勉強しろ! リィヴィー! トマトの城に、ビジネス参考書を送りつけてやれ!」

リィヴィー「サーイエッサー!」

219「そーゆー所だけ……」

リィヴィー「キッカリしているテンカ様、ステキ……!」

ショークルー「くそ……! トマトぉ! テンカより何でもできるからって偉そうに!」

テンカ「ばかやろおっ!」(ショークルーを殴る)

ショークルー「へぶあっ!」

テンカ「……トマトの悪口を、お前が言うなっ!」

ショークルー「テンカ……!?」

リィヴィー「はぁぁ。テンカ様すてきぃ」


219「テンカ様。ふみはどのように返しますか?」


テンカ「フッ。そんな暇はない!」


リィヴィー「ですよね!」


219「一応返信用封筒と切手が添えられていましたが……。増税したので80円切手と2円切手、きちんと両方ついていました」


テンカ「バーニング!!!!!」(目力でそれを燃やす)


リィヴィー「きゃっ!」

ショークルー「あちっ!」


テンカ「馬鹿にするなよトマト……。お前を困らせてやる……」


219「テンカ様。一体どのように」


テンカ「トマトの城の前に落とし穴を掘る!」


リィヴィー「おおーっ!」

219(トマトは悪魔の翼で飛んで移動するはずですが……)

ショークルー(219の台詞に被って)「ッいいじゃねえか!!」

リィヴィー「やりませう!」

テンカ「やるぞ!」

ショークルー&リィヴィー&219「おーっ!!」


テンカ「テレポートッ!!」


リィヴィー「しゅたっ!」 ショークルー「しゅたっ!」


219「テンカ様。スコップをどうぞ」


テンカ「うむ。ではみんな、ゆくぞ!」


全員「えいやっえいやっえいやっえいやっえいやっえいやっえいやっえいやーっえいやっえいやっえいやっえいやっえいやっえいやっえいやっえいやーっ!」


テンカ「ふぅ……! まだまだいくぞ!」

ショークルー「いい汗かいてきたぜ!」

リィヴィー「もう結構掘ったんじゃないかな?」

219「……何か物音がしませんか?」

リィヴィー「ねえ、あのさ……。この下ってもしかして、地獄だったっけ?」

ショークルー「!? ってことは、溶岩が……っ!?」

リィヴィー「ええええーっ!?」

ショークルー「やばいっ!」


リィヴィー「テンカ様、逃げましょうっ!」


テンカ「ここで逃げたら、男がすたる!」


219「いや溶岩に飲み込まれたら流石に死にます!」

テンカ「ここで逃げたら、男がすた……!」

ショークルー「テンカ! 出よう!」(テンカの台詞に被って)


テンカ「出たければ、お前たちだけで出ろ。私は残る。そして掘り続ける! トマトの困った顔を見る為に!」


リィヴィー「いいいやああああああ! ショークルー! 出ようっ! 変身してえ! あたし空飛べなーいっ!」


ショークルー「よし、わかった!」

219「待って下さい。こんな狭い所で巨大なドラゴンに変身なんてしたら、溶岩が……!」


リィヴィー「うわっ、まじー!? ニーク! 足にジェット搭載してなかったっけ!?」


219「していますが全員を抱えては飛べませんよ! 重量オーバーです!」


リィヴィー「とりあえずあたしを助けて!」


ショークルー「おっおい!」


リィヴィー「ほら、ニーク!」


ショークルー「ニーク! 俺とテンカを見捨てる気か!?」


219「い、いえ。そのようなことは……」


リィヴィー「ニークってば!」


テンカ「!! 地鳴りが大きく……!」


ショークルー「わあ! もうダメだぁあ!!」


219「遺書、書いておけば良かったですね」


リィヴィー「心中なんていやあああああ!!」


リィヴィー&ショークルー「たーすーけーてー!!」 219「たーすーけーてー」


テンカ「っ!!」


みんな「っ!!!!」


みんな「ぎゃー!!!!!!!」






リィヴィー「掘り当てた先から噴き出したのは、溶岩……ではなく。なんと、純高濃度の温泉でした」


ショークルー「勝手に魔王城の真ん前に穴を掘りまくった俺達は、トマトやキクラゲ、イチゴにギッタンギッタンにされ」


219「罰として。温泉旅館を経営させられました」


テンカ「実は、商売に興味があった、私たち」


リィヴィー「魔王城前温泉宿は、口コミで広がり。今や大繁盛」


ショークルー「悪さをするよりも、楽しくなってしまった、客商売」


219「お金持ちになり、わたくしたちは、末永く、いつまでも、幸せに暮らしました」


テンカ「おい……○○○!(ショークルー、219、リィヴィー、誰かの名前を呼ぶ)!!」


○○○(名前を呼ばれた人)「(返事)!!」


テンカ「今日も疲れただろう。一緒に風呂に入ってくれ」


○○○「……(アドリブ)」


テンカ「……(アドリブ)」






おしまい(はあと)

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