第5話:居場所
夕方頃、辿り着いたアンデッドの巣窟は、ジメジメとした洞窟だった。
そこは地下墓地だった。
剣を抜き恐る恐る中に入る。
中は、異様な静けさに満ちていた。
奥へ進むとアンデッド達が墓や地面から這い出てくる。
アンデッド達が口々に俺を見て反応する。
「仲間?いや、人だ……まだ生きてる。」「温かい体だ」「体が欲しい」「寒い……寒い……」
骸骨とゾンビが、同時に襲いかかってきた。
魔物も受け入れてくれない。村も……俺の居場所はなかった。
「うおおおおぉぉぉ!!」
俺は雄叫びを上げアンデッド達に襲いかかった。
殴り、突き刺し、叩き潰し――気づけば、自分が何を斬っているのか分からなくなっていた。
――何体倒しただろう。息が切れ、肩で息をしてもまだまだアンデッド達は次々と這い出てくる。
俺は、アンデッドを斬りながら泣いていた。
背後から刃が突き刺さった。
だが、痛みはなかった。
いや――痛みは、もう別の場所にあった。
振り向きざまにアンデッドの頭を叩き壊す。
涙は枯れ、
剣は折れ、
身体は傷だらけになり、
それでも、俺は倒れなかった。
アンデッド達に動く者はいなくなった。
荒い息を整え、
疲れと、何とも言えない気持ち悪さで吐いた。
洞窟から出ると朝日のような明るさが眩しかった。
一晩中戦ってたらしい。疲労と怪我で倒れそうだったが、歩くのはやめなかった。
体を引き摺りながら、また村へ向かう。受け入れられることを信じながら




