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第13話:ドワーフ製の装備

明日からとの依頼なので、装備を見直す事にした。


武器屋に入ると、鉄の匂いが鼻を刺した。


カウンターの奥にいたのは、骨太で背の低い男。


腕は丸太のように太く、髭は鋼線みたいに硬そうだった。


「ドワーフ?」


男はハンマーを止め、こちらを睨んだ。


「だったらなんだ」


声が低い。石を擦ったみたいな音だった。


「ドラゴン退治に行くんだ。オススメの装備一式貰える?」


「ほう?ドラゴンか」


少し待てと奥へ引っ込んだ。


再び出てくると槍のように長い大剣を手渡した。


「持ってみろ」


ズシリとした重みが手に伝わる。


振れるか――一度振ると、何とか振れた。


さっきまで死にかけてたのにこんな重いものを振れるのは不思議だった。


「ドラゴンを殺せる武器は、今はこれしかない」


男は少しだけ笑った。


「……もっとも、“使い手が生きて帰れるか”は別だがな」


「これしかないのか。なら、これ貰うよ」


「耐火性のある防具はこれだな。とは言ってもドラゴンの攻撃をモロに喰らえば役に立たんがね」


防具は良かった。見た目より軽い。


「これで足りる?」

報酬の一部をドワーフに手渡した。


「十分だ」


口は悪いが、商人としては誠実らしい。



翌日、待ち合わせの場所へ行くと騎士団がいた。

20〜30人はいる。

それぞれ精鋭らしく精悍な顔つきだ。


団長らしき人が答える

「ギルドからの助っ人は君だけか?」


「うん、俺だけだ。丈って言うんだ。団長さん、名前は?」


「……名を聞くなら仮面を取ったらどうだ?失礼だぞ」


「酷い火傷でね。見せられないよ」


「戦場では、顔のない兵士は珍しくない」


一拍置いて、団長は言った。


「足を引っ張るな」


「努力するよ」

いよいよドラゴンとの決戦だ。


「ドラゴンってどれぐらいの大きさなの?」


「色々だが、今回は幼体だ。それでも十分脅威だがね。成体ならこの数では足りん」

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