表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

第1回 ヴァンパイア系妖Tuber


 あのメーカーから新作が!? 実際に飲んでみた! レビュー配信


  

「お前も余の眷属にしてやろうか! どうも! 伯爵です。本日はね、なんと! 余の愛飲しているカ○メのトマトジュースがリニューアルされたとのことで、飲んでみてレビューをしてみたいと思います!」


< 1コメ>

< おっ! 今日も始まったなぁ!?>


「それでは早速飲んでみたいと思います!」


 グビッグビッ


「うーん……香りは前の方が好きだったなぁ。なんというかフルーティーさが薄い。味は濃くなったけどそれのせいでトマトの風味が消されてる感じがする」


 グビッグビッ


「二口目もやっぱり味の濃さが余の好みじゃない。トマトジュースはもっとアッサリしていて欲しいもんだからなぁ」


<おろ? もしかして不評?>

<久しぶりの辛口評価出るかぁー!?>


「よし、飲み終わった。それじゃあジャッジタイムと行こうか。今日の商品のレビューはぁぁぁ!!!」


 でけでけでけでけ……デン!


「36ヴァンパイアポイント!」


<うぉぉぉぉ!!! ひっさしぶりに50を割ったぞー!>

<珍しい! どれだけ気に入らなかったんだよ!www>

<<コレで美味しいジュース買ってもろて (アプロテンマン)>>


「おっ、アプロテンマンさん、お布施ありがとー!後でお気にのジュース買ってくる!

  それで、肝心のレビューなんだけど、まずね? 香りが本当に残念。なんかパッケージにはよりトマトを近くに感じて! みたいに書いてあるけどむしろ遠くなった。トマト感が本当に薄いんだよ。

 それでもって味を濃くしたのも減点ポイント。たしかに味にはトマトを感じたけど、濃すぎるのよ。コレならリニューアルしなくて良かったと思う程だね」


<すっげぇ辛口評価www>

<トマトジュースでこれだけ評価できるの笑うわ>


「まぁあくまで余の個人的な感想だからね?

 あっでも、リニューアルして価格も変わったんだよね。今まで326円してたのが308円になったのは嬉しいポイント! 今まで月末近くになると買えてなかったからねぇ」


<貧困伯爵www>


「コラそこぉ! 貧困伯爵とか言わんでくれ」


<確かにいっつも部屋暗いしな。電気代払ってる?www>

<電気代払えない伯爵www>


「まぁだから値段が安くなったってことでプラス30ポイント、今後に期待する意味を込めて6ポイントって感じかなぁ。皆も気になったら飲んでみてね! みんながどう思ったか気になるから」


<後で買ってこよう>

<昨日飲んだけど味の違いそこまで分からんかったぞ>

<↑ お前が味音痴定期>

<ほとんど違いわからんけどな? この伯爵思いの外ちゃんとしたところの育ちなんじゃね?>

<電気代払ってないけどなwww>

<www>


「よし! それじゃあ今日の配信はここまで! また明日配信するから見に来てね〜! バイバイヴァンパイア!」


<バイヴァンパイア〜>

<おつー>

<乙ヴァン〜>


 よし。今日のノルマ達成。これで暫くは消滅しなくて済むな。とりあえずご飯食べてこよう。確か冷蔵庫にスーパーで買ってきた人の血が入ってたはず〜


<今日のヴァンパイアTV久しぶりの辛口評価で面白かった!>

<確かに! 最近企業とかに配慮したような配信多かったからね>

<こう、言い難いことをズバッと言ってくれるところが好きなんだよなぁ>

<でも最近ちょっと配信時間も短いし、配信してない日もあるけど、大丈夫なんかね?>


:ヴァンパイアTV 登録者数329人 認知度:低 存在力:低

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ