☆第1話 日本政府はビンボーなんです、、、
インボイス制度とは、簡潔に言ってしまえば『政府による金策』です。
前提として、皆さんがご存知のように日本政府は莫大な借金を抱えています。もちろん、その額は国債が1000兆円、地方債が約200兆円、合わせて約1200兆円にも及びます。漢数字だと想像が難しいので、ちょっと数字で書きます。
いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、じゅうまん、ひゃくまん、、、できた。
『1200000000000000円』
凄いですね、0が沢山並んでいますよ。
日本人口が約1,250億人なので、一人から960万円ずつ回収しなければ達成できません。つまり、平均年収が460万ぐらいなので、国民全員が一年間も飲まず食わず不眠不休で働き続けて得たお金を国庫に納めても、残念ながら足りないような莫大な額ですね。
さて、なんでこんなことになる前に対策しなかったのだ、とかの文句や難しい問題は無視して、簡潔に言い換えると、日本政府は『お金が足りなくて困っている』状態なのです。
ここで言う『お金』とは、もちろん『税金』のこと。政府の収入は専ら『税金』なのですよね。
では、『税金』の中で一番大きなものはなんでしょうか?
皆さんのご想像通り『消費税』です。
消費税は皆さんも子供の時から払い、全員が同様に納める平等な税です。ということは、最も納税者が多いのだから、納税額も一番となるのは当然でしょう。
つまり、収入を確保するのに一番効率がいい方法は、消費税率を引き上げればいいわけです。
しかし、消費税率が上がったら、皆さんはどうしますか?
きっと政府を叩きまくって、でも税率は下がらないから、諦めて財布の紐を締めるでしょう。すると、お金の巡りが悪くなって大不景気が始まるので、税金の回収どころではなくなってしまいます。
政府にとってもそんなことは不本意です。でも、どこからかは必ずお金を回収しなければならない。そんな二律背反な時、閃きが舞い降りました。
そう、話題になっている『インボイス制度』です。
これは『税率の引き上げによる収入増加』ではなく、『取り零されていた財源からの収入増加』を試みる画期的な制度なのです。
それでは、詳しく話していきましょう。