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東大転生~大学ごと転移したら魔王軍に襲撃されたのでチート魔法で倒します~  作者: 綾城輝元
第二章 東大戦争編 1日目 前半戦「獣魔軍の侵攻」
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第8話「正門の戦い1 アルマvsアネゴ」

 東王とうおう大学の正門せいもん近く、アネゴはチャラと一緒に獣魔軍じゅうまぐんと戦っていた。

 アルマジロの魔人から、アサガオを取り戻す為だ。


 「アサガオー」

 赤いチャイナ服を来たアネゴは、襲って来る獣魔軍を次々と殴り殺していった。

 大量のアルマジロックがアネゴを襲う。

 

 アルマジロックは、アルマジロの2足歩行ほこうバージョン。

 身体には大量の石が付いていて、防御力が高そうな見た目をしている。

 チャラは、電気魔法を奴等に浴びせながら、必死に逃げている。


 「逃げようっす、アネゴ」チャラは半べそをかいている。「死んじゃうっすよ」

「制服で征服バトルドレス。防御モード」

 アネゴが、そう口に出すとチャイナ服は茶色に変わった。


 「アルル!」と一匹のアルマジロックが、アネゴの腹を殴る。

 アネゴは「効かねぇぜ」とにらみつけ。続けて「攻撃モード」と言う。

 赤色のチャイナ服になったアネゴは「修羅破壊拳しゅらはかいけん」とアルマジロックの腹に必殺の拳を放つ。


 アルマジロックは、白目(しろめ)を向き爆散ばくさんした。

 

 制服で征服バトルドレス、それがアネゴの固有こゆうスキルだった。

 赤、青、茶などドレスの色を変える事で、攻撃力を上げたり、防御力を上げたり、自分のステータスをいじる事が出来る。

 格闘家かくとうかにぴったりのスキルだった。


 「アネゴ~。全員やっちゃって下さいっす~」チャラが懇願こんがんしてきた。

 死ぬんじゃねぇぜ、チャラ。

 

 前を見ると、アルマジロの魔人まじんが馬車のドアを開けて、アサガオを中に入れていた。

「アネゴの姉ちゃん、チャラ、助けて~」

 アサガオが泣いている。


 アネゴは、ダッシュし、アルマジロの魔人を後ろから殴る。

「マジジ。邪魔じゃまだど、お前、マジ」

 魔人はこちらを向いてきた。


 「返せだぜ、アサガオを!」アネゴは激昂げきこうした。「子供に手を出すなだぜ」

「マジジ。中々良い紋章もんしょうを持っていたのでね、マジ」

「返すのか?」

「返さない、マジ」


 「アタシは、アネゴ。アンタは?」」


 「マジの名前は、アルマ・ジロー。獣魔軍の副団長《副軍団長》、マジ」

 アルマはしゃがむとアリを1匹つまみ、食べた。

 美味い、と呟く。「守る事、大好き。戦うの大嫌い、マジ」


 アネゴは、構えた。

 高そうなよろいを付けてて気になったが、副軍団長? かなり強いみたいだぜ。

 まぁ、関係ないけど。とにかくぶっ潰す。


 「いや、死んで貰うぜ」

 と言うやいなや、アルマに突っ込んだ。


 「岩壁の紋章、発動」

 アルマが叫ぶ。「固有魔法、岩手拳ロック・ナックル

 アルマの周りから、手の形をした岩が生えてきた。

 その手が、アネゴを襲って来る。


「オラ、オラ、オラ」

 アネゴは次々と破壊していった。キリがないな。

 下から手が生えてくる。


 防御モード、と呟き、茶色のチャイナ服になってから、敵の攻撃を受ける。

 ぐっ、重いだぜ! 血を吐き、地面に叩きつけられる。

 これが副軍団長クラスか。

 

 横目よこめでチャラを見ると、アルマジロック達と戦っている。

 一人で戦うしかないだぜ……。


 「マジジ。守れ、守れ、マジを守ってくれ、マジ」

 アルマは嬉しそうに笑った。


 「マジマジ、うるせぇだぜ。スピードモード」

 アネゴは青色のチャイナ服になると、全ての岩石がんせきの手を避けて、アルマに迫った。


 「な、何という、スピード、マジ」

 アルマは慌てた。「盛岡ロック・ボディ」と慌てて喋る。

 アルマの体を地面から生えた岩の手が包む。


「あばよ、修羅破壊拳しゅらはかいけん

 拳がアルマの周りを囲む、岩の手に当たる。岩の手が粉々《こなごな》になる。


 「マジジ……」

 奴は後方に吹き飛ばされた。口から血を吐く。

 そこそこダメージを与えられたみたいだ。


 攻撃モードで殴ってたら、いけたか?

「どうだぜ?」とアネゴは尋ねた。


 「マジジ……、この程度か。お前の体力が尽きる方が先、マジ。」

 アルマは自らをを岩の手でガードした。


 更に岩で出来た手でアネゴを攻撃してくる。

 一瞬、目の前の世界がぐらついた。クソ、メニエール病がこんな時に。

 やっぱ強い敵と戦うと駄目だぜ、アタシ。


 めまいの中、岩の攻撃を食らい、アネゴは空中に吹き飛ばされた。

 地面に叩きつけられる。頭から少し血が出た。

 はぁ、でも、おかげで頭の中がさっぱりしてきただぜ。


 アネゴはスピードモードとささやいた。

 青いチャイナ服になり、再び、岩の手を避けていく。

 アルマの前に辿り着く。


 「攻撃は最強の防御なんだよ!」

 続けてアネゴは、攻撃モードと言い、赤いチャイナ服になる。

 そして「修羅破壊拳・ごう」と拳を叩きこんだ。


 「ぐわば」

 とアルマが絶叫ぜっきょうしながら血を吐く。奴の体の岩が全部砕けた。


 「からの、修羅絶空脚しゅらぜっくうきゃく

 とアネゴは回し蹴り《まわしげり》をアルマの腹に食らわせる。

 腹から大量の胃液いえきを吐いた奴は、工学部こうがくぶの方に吹っ飛んで行った。


 「アハハ。うるさいな」

 4台の神輿みこしから、中にいた奴等が続々と出てきた。

 その中にいる白髪の美青年が、アサガオを左手で抱いている。

 

 とんでもない魔力の量で、アネゴは膝から崩れ落ちそうになった。

 何者なんだぜ、こいつ等。何者なんだぜぇぇぇぇ。

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