第13話「安岡講堂前の決戦1 軍団長vs勉学&チャラ」
1
篠崎ユイと有村ホノカは、リザードマン達に追われながら、工学部4号館と赤レンガ塀の間を走っていた。
二人は、文学部生。美術史を主に専攻している。
あーもう、明日までに関西リベンジャーズの同人誌描かないといけなかったのに。訳分かんないよ、本当。
「ズーミ、ズーミ、ミーウ。水破水獄槍」
ユイは水魔法をリザードマン達に放つ。1匹仕留めた。
だが残り6匹もいる。「キリが無いね、ホノカちゃん。レンガ塀登ってさ。外に出てみようよ」とホノカに提案してみた。
「だね。外の様子も見たいし」
彼女は頷くと「ロエモ、ロエモ、ムホラ。炎火爆殺球」
と詠唱し、リザードマン達に炎を放った。
辺りが爆炎と煙に包まれる。
チャンス! チャンス!
二人はその隙に、赤レンガ塀を登った。そして、外の景色を見た。
……嘘でしょ……。
東王大学の外は荒れ地だった。
300メートル程先には……、魔獣の大軍が周囲を囲んでいた。
まだ、いるの……。駄目だ。逃げられないよ……。
ユイとホノカは茫然とした。死んじゃう、もう駄目だよ。
「ホ、ホノカちゃん。戻ろう」
と彼女の方を向くと
ズバッ
弓矢がホノカの頭を貫いた。ホノカは壁の向こうにドサッと落ちた。
そ、そんな。ホノカ! 何で! 関西リベンジャーズの2期、絶対見るんじゃないの?
後ろを見ると、リザードマン達が弓を構えている。
瞬間、ユイの頭にも弓が刺さった。
篠崎ユイ、有村ホノカ死亡。
東大軍残り531人 死亡者数426人。
2
「痛ぇぇぇっす」チャラが絶叫した。
奴の左腕をドリル状のアメがかすり、血が噴き出していた。
勉学はチャラに提案した。
続けて「アイツ等の攻撃で、なるべく雑魚達を倒せ。それから、アメリアを倒すんだぞ」と指示を出す。
じゃあな、と勉学は安岡講堂前の広場右側に突入する。
広場では騎士達とモンスター達が戦っている。
「行かないで、勉ちゃん~」とチャラは右往左往している。
「あのウザイのは、アンタがやりな、アオサギ。甘そうな金髪は、私がやるアメ」
アメリアはアオサギに言った。
「サギギ。倒したら、結婚なサギ」
「しねぇよ、アメ」
アメリアはチャラ、アオサギは勉学を追ってきた。
「木火の紋章発動! 木火拳」
多数の木がアオサギの手から伸びてきた。
「固有魔法パニックハウス。ロエモ、ロエモ、ムホララ。炎火大爆殺球《大ファイアボール》」
勉学も火の魔法で応戦する。広場に火炎と突風が吹き荒れる。
「な、何て威力だ」と近くにいた騎士が目を丸くする。
「騎士共! 俺は、東大神・羽柴勉学。今から、ここで軍団長を倒す。雑魚達も一掃するつもりだ」
と広場にいる人間達に勉学は叫んだ。
更に「邪魔だから、安岡講堂の門や壁辺りに下がっていろ」と命令を下した。
「いや、一緒に戦った方が……」騎士の一人が反論する。
「もう一度言う、邪魔だ。神に逆らうな」
勉学は睨み《にらみ》付けながら、言った。「俺は副軍団長を倒した男。助けはいらん」
「……。ハハッ」と騎士は言うと、講堂近くまで下がっていった。
「勉学、お前、神だったサギ?」
と青い炎をまといながら、アオサギが近付いてきた。
更に「青炎連撃拳」とマシンガンの様なパンチを繰り出す。
勉学は賢者の杖を呼び出し、槍モードにし、応戦する。
「樹拳」
アオサギは腕から伸ばした多数の木で勉学を捕らえる。
そして「木火拳」と叫ぶ。
木を伝って、火が勉学に迫る。
ヤバイ、ヤバイ!
今使える能力は「大ファイアボール」「召喚獣ゴブリンキング」「召喚獣ブラックドッグ」「バーストブレス」の4つ。
……、無理だな。
炎が勉学に炸裂した。あちちちち、死ぬ、死ぬ。
「賢者なので、魔法耐性は凄いですよ」
脳内男が呟いてくる。
「火炎絶空脚」
アオサギの蹴りが勉学の腹にヒットし、吹き飛ばされる。
「ムーボ、ムーボ、ハツバク。爆殺黒閃破」
勉学はアオサギに向け、黒い閃光を放った。
奴はそれを避け、また接近戦を挑んでくる。
「樹拳」
勉学はまた木の拳に捕まる。
クッソ。速い系、接近戦系は相性悪いらしい。
まぁ、賢者だしな。
アメリアの方にしとけば良かったぁぁぁ。
3
「アメの紋章発動。飴玉の唄」
アメリアが口を開くと多数のアメが彼女の周りに出現した。
加えて「篠突く《しのつく》アメ」と言うと、ドリル状になったアメがチャラに襲い掛かる。
ひぃぃぃ、軍団長クラスなんて無理っすよ。
チャラは「ダサン、ダサン、メイライ。電死閃光破」
と呪文を放つ。
雷の熱により、ドリルアメが溶けた。
結構、相性は良いみたいっす。
「お兄さん、名前は? 彼女とかいるアメ?」
とアメリアはドリルアメを飛ばしながら、言ってくる。
二人の間にいるモンスターにいくつか刺さる。奴等は絶命した。
いいっす、いっすよ。このまま雑魚モンスター殺しまくって下さいっす。
「チャラっす。彼女は募集中っすよ」
電死閃光破を放ちながら、呟いた。
「アメ宿り」
アメリアの周りにアメ出来た盾が出現する。それが電撃を全部防ぐ。
防御にも使えるんすか、その能力。
「なら、奴隷にしてあげるアメ。死体をアメで包んで、一生ペロペロしてあげるアメ」
彼女は不気味な笑みを浮かべ突っ込んできた。
電死閃光破を放つも、アメの盾で防がれる。
長アメ、とアメリアが呟くと彼女の左手人差し指から槍の様なアメが伸びてきた。
チャラの腹を貫通する。
「あ、あが」
激痛の中でうめく。
「大アメ」
と彼女が言うと、大砲の様なアメが飛んできた。
チャラはぶっ飛ばされて口から血を吐いた。つ、強い。
「べ、勉ちゃん、助けて」
勉学に向けてSOSを発信する。
アメリアは「篠突くアメ」とドリルアメを飛ばしてきた。
死ぬぅぅぅ。死ぬぅぅ。勉ちゃん、助てぇぇぇ!
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