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東大転生~大学ごと転移したら魔王軍に襲撃されたのでチート魔法で倒します~  作者: 綾城輝元
第二章 東大戦争編 1日目 前半戦「獣魔軍の侵攻」
13/16

第12話「文法2号館編2 軍団長アメリア&アオサギの襲撃」

     1


 東王とうおう大学第一購買部こうばいぶで、チャラはオリーブに話しかけた。


 「お、オリーブちゃん。久しぶりっすね」

 慌てて「俺っす。チャラっす。前回の戦争の時にいた」


 「嘘? チャラ! チャラなの!」

 オリーブは目をきらめかせた。


 「そうっす。10年前、一緒に遊んだ」

 自分と勉ちゃん、オリーブは10年前、友達だったんす。

 

 ここ新政しんせいアイスバーグは、昔シャーウッドって国で。

 ウッドガルド城に行った時、オリーブちゃんと遊んだんすよ。

 あの頃から、可愛かったなぁ。


 「って、て事は。この勉学って、勉学?」

 オリーブは動揺しながら言った。


 「そうっすよ~」とチャラは嬉しそうに頷いた。

「何を貴様ら、話している」

 勉学はオリーブを睨みつけた。


 「嘘でしょ。あの優しい勉学が。どうしてこうなったの?」

「ハハッ。鉄心さんが亡くなってから。じいちゃんが、エリートになれって。厳しく育てたみたいっす」


 「ハァ。随分ずいぶん仲が良いみたいだな。貴様ら」

 勉学は溜息ためいきをつく。


 「勉ちゃん、俺達3人、10年前友達だったんすよ」とチャラ。

「何なんだ。その前回とか。10年前とか」


 「10年前にも、東大は召喚されたの。負けちゃったけど」

 オリーブは悲しそうに述べた。「アンタ達も死んだと思ってた」


 「勉ちゃんのネックレスが光って、2人だけ元の世界に戻れたんすよ」

 チャラも寂しそうに言った。「勉ちゃんは、何も覚えてないみたいっす」


 「元の世界に戻る時、記憶は消えるからね」

 オリーブは続ける。「チャラは記人? 記憶あるタイプ?」


 「そうみたいっす」


 「おいおい、お前ら、盛り上がり過ぎだぜ」

とアネゴが口を挟んできた。「アタシ、ハブんじゃないだぜ」と笑う。


 ドゴンッ。


 その時、上で大きな音が鳴り響いた。

 騎士の一人が、第一購買部に入ってくる。


 「敵が侵入してきました。皆さん、逃げる準備を!」

 

 いぃぃぃ。また、敵っすかぁぁ。勉ちゃん、アネゴ、頑張れっすぅぅ。


     2


 「逃げる? フン。フルボッコだろ」


  勉学は立ち上がった。カレーライスのおかげが、体力が回復した感が凄い。

 ここから5分位の安岡講堂までだったら、これで余裕だろう。


 「いえ、ぐ、軍団長ぐんだんちょうが2人います。ここから、逃げるの……難しい」

 

 な、何? 軍団長? また、何か強い奴がいるのか。

 副軍団長倒したし、いけそう感もあるが。


 「安心して、私達が軍団長を倒すから」

 とオリーブが自信満々《まんまん》に言う。

 お前は絶対何も出来ないだろぉぉぉぉ。


 「フン。カス共! この東大神が、雑魚と軍団長は片づけてやる」

 勉学は学生達に言った。「その間に安岡講堂やすおかこうどうに逃げろ。神の慈悲じひだ」


 まぁ、日本に戻った時、恩返ししてくれるかもしれんしな。


 「む、無理だ」

「もう、戦いたくないよ」

 学生達が身震い《みぶるい》しながら、言ってきた。


 腰抜け《こしぬけ》が。誰だって怖い。それでもエリートか。


 ガルル!


 トラのモンスター達が第一購買部に侵入しんにゅうしてきた。


 「助けて!」

「殺される」

と室内は阿鼻叫喚あびきょうかんとなった。


 「パニックハウス。ムーボ、ムーボ、ハツバク」

 勉学は呪文を詠唱し、爆殺黒閃破バーストブレスを放つ。

 トラのモンスター達は大爆発に巻き込まれ、爆散ばくさんした。


 「す、凄ぇ」

 学生達は目を丸くする。


 「まぁ、倒しておくから、後は好きにしろ」

 勉学は続けて「行くぞ、オリーブ、アネゴ、チャラ」と述べた。


 「お、俺もっすかぁ」とチャラが慌てた。

「勿論だ。戦ってもらう。兄貴と日本へ帰りたいんだろう?」

「……。兄ちゃんは、助けてぇっすけど」


 「あ、アタシも」

 アネゴがよろよろと立ち上がった。


 「まだダメージが凄いわよ、アネゴ」

 オリーブが彼女を支えた。

 アネゴの戦線復帰せんせんふっきはまだ厳しいか……。


 近くの棚にあったメモ帳とボールペンを手に取る。

 それに今考えている事をサラサラと書いていった。

メモが終わるとローブのポケットにしまった。


 日本に帰ったら、金は払うからな!


 「俺に策がある」

 と勉学は3人に語った。「軍団長を安岡講堂前に連れていく。で、アイツらの攻撃で、雑魚達を一掃いっそうする」


 口に手を当てて「その間にオリーブ。お前はアネゴを講堂こうどうの中へ連れていけ」

 更に「軍団長は俺とチャラで倒す」と続けた。


 「わ、分かった」とオリーブは告げる。


 「済まねぇぜ。勉学」

アネゴは小声で言った。「だけど、あのアシュラって奴! 私が倒してやるぜ。格闘技最強は私なんだぜ」


 彼女は意を決した様に叫んだ。


 「べ、勉ちゃん、俺もアネゴを連れてく係で」

 チャラが懇願こんがんする。


 「オリーブ様、お逃げ下さい」

「ノーラン!」

 ヒゲをたっぷりと生やした騎士団のおっさんが、部屋に入ってきた。


 「アメの紋章発動! 篠突く《しのつく》アメ」

 その背後はいごにいるネコの魔人が呟くと

 大量のドリル状になった、ピンク色のアメ? が部屋中に飛ぶ。

 

 勉学は「召喚獣ゴブリンキング」と叫ぶ。

 ゴブちゃんが盾となり、アネゴ達含め助かった。


 しかし、ノーランの背中にはドリルが突き刺さっていた。

「お、お逃げ……」と言い残し、絶命ぜつめいした。

 他の学生達数人にも、ドリルが突き刺さり、クリスタル化している。

 

 ネコとアオサギの魔人が入ってきた。かなり強そうだ。

「アタシは、獣魔軍じゅうまぐん軍団長、アメリア」

「同じく、アオサギ」

 二人はドヤ顔で言った。


 「甘~く、皆殺しにしてやるアメ」

 とアメリアは続けた。


 「コイツら、倒したら、モテるかもしれんぞ」

 と勉学はチャラに囁く。「強い男に女は憧れるからな」


 「勉ちゃん、早く、戦おうっす」

 とチャラはグッドポーズをする。

 二人は軍団長に突っ込んだ。


 「雷神らいじんの紋章発動! 固有スキル・発電鬼クリーン・エナジー

 チャラは大声で叫んだ。更に「ダサン、ダサン、メイライ。電死閃光破ライトニング」と雷を軍団長に発した。


 アイツは黒魔法使い、雷系の能力らしい。

 二人は避け、後ろにいた牛のモンスター達が丸焦げ《まるこげ》になった。

 普通に強いじゃねぇかぁぁぁぁ、チャラぁぁぁ。


 勉学は、賢者のつえをムチモードにし、アメリアの顔に叩きつけた。

「あ? 何だ、お前? 苦いんだよ、アメ」

 アメリアは、勉学に向かってきた。


 「チャラ、外に出るぞ」

 勉学はチャラに指示を出す。「皆も早く脱出しろよ」と言い残してから第一購買部を出た。

 

 「うっす、勉ちゃん」とチャラも部屋を後にする。


 「アオサギ! あの2人殺すよ!」

「サギギ。殺したら、また付き合えるサギ?」

「付き合わねぇよ、アメ」

「そんなお前も好きサギ」

 アメリアとアオサギも二人を追ってきた。

 

 階段にもモンスターが沢山いた。

「ひぇ、勉ちゃん! 頑張れっす」

 チャラが悲鳴を上げる。


 「俺の呪文だと、この校舎が丸焼けになる。貴様がやれ」

 勉学は杖を槍モードにし、サルのモンスターを切り捨てながら、言った。


 「わ、分かったっす。俺が、呪文唱えたら、飛んでくれっす、勉ちゃん」

「分かった」


 チャラは天雷てんらいの杖よ、と呟く。

すると奴の右手に黄色の杖が顕現けんげんした。

その杖を階段に刺すと「電死地雷陣サンダーショック」と述べた。


 勉学はジャンプする。

 階段の床を雷がウェイブする。モンスター達は一斉に感電かんでんし、倒れた。

 

 これぇぇぇ。オリーブにやって欲しいのこれぇぇぇ。

 そのまま、二人は文法2号館から外に飛び出した。


 辺りにはやはり大量のモンスター。二人に向かって来る。


 「ロエモ、ロエモ、ムホララ。炎火大爆殺球《大ファイアボール》」

 と勉学は火の球を魔物達に放る。


 大爆発が起き、奴等を一掃いっそうする事に成功した。


 「クソガキぃぃ共、アメ」

「アイツ等多分死んだサギ」

「え? 本当」

「嘘サギ」

「アオサギィィィ」

 アメリアとアオサギも銀杏並木いちょうなみき通りに現れた。


 「チャラ、安岡講堂前に行くぞ」

 勉学は命令を下した。


 「うっす。俺の事、ちゃんと守るっすよ、勉ちゃん」

 チャラは頷き、走り出す。


 「篠突く《しのつく》アメ」

 アメリアが囁くと、チャラの左腕にドリル状のアメが突き刺さった。

 

 チャラ! 死ぬな! チャラぁぁ!

読んで下さり、本当にありがとうございました!!


読者の皆様に、お願いがあります!!


少しでも「続きが気になる」「面白そう」「期待出来そうだな」

と思われましたら、「ブックマークと☆星の評価」をお願い致します。


それだけでやる気が100倍、とても幸せな気持ちになります。

皆様のお力で、新人小説家を育てて頂けたらなと思います。


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宜しくお願い致します。

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