Behind The Scene
●良い曲も多いが、雑多な印象が強く全体的に見るとやや物足りない。
【収録曲】
1.Asshole New World
2.The World Record
3.冬の太陽
4.彩雲
5.放物線
6.Super Magical Illusion
7.Breaking Ground
8.Yeti
9.Wonderfornia
10.A Man On The Moon
11.翌る日のピエロ
12.78-0
2014年にリリースされたストレイテナーのアルバム。全体的な雰囲気としては前作の『STRAIGHTENER』に近い感じでしょうか。4つ打ちのファンクチューンの『The World Record』やミディアムテンポでメロディアスに聴かせる『彩雲』、跳ねたリズムでメランコリックに綴る『Yeti』に抽象的で掴み所の無い空気が曲全体を覆う『78-0』と、様々な雰囲気の曲が雑多に収録されているといった印象で、アルバムとしての一貫性はそこまで感じられません。
まあ、ジャケットからして「森の中に一貫性の無い様々な模様のパネルが設置されている」といった感じですし、もしかしたら「あえて」そういう作風にしたのかもしれませんが、私からすると「アルバムを通しての構成の巧みさ」で聴かせて欲しかったところもあり、そういう意味ではやや物足りなく感じられる作品でした。もっとも、一曲一曲に注目していくと良い曲も多く(個人的には、特に『冬の太陽』と『Super Magical Illusion』がお気に入りです)、それなりに興味深く聴けたりするのですが。
評価:★★★★