ストレイテナーのアルバムレビュー

Resplendent

●ミニアルバムとして良くできてはいるが、「惜しい」と感じられる点も。

【収録曲】

１．シンデレラソング

２．BRILLIANT DREAMER

３．BLACK DYED

４．SCARLET STARLET

５．WISH I COULD FORGET

　2007年の『Immortal』以来となるストレイテナーのミニアルバム。全５曲と『Immortal』よりもさらに曲数は少なくなっていますが、そんな中でも、曲調に様々な変化を付けてくる点からは彼ららしさを感じ取れます。また、冒頭から激しいロックサウンドを響かせる『シンデレラソング』や「Black dyed sheep, White stripes penguin」というフレーズが癖になるファンクナンバーの『BLACK DYED』、歌謡曲的なウェットさを強調させたバラードの『WISH I COULD FORGET』とインパクトのある楽曲が多く、それでいて一つの作品としての「流れ」も上手く形成されているように思えました。

　ただ、『シンデレラソング』と『SCARLET STARLET』で曲の雰囲気がかなり似通っていたり、２曲目の『BRILLIANT DREAMER』が若干印象に残り辛かったりと、「惜しい」と感じられる点もあり、どうせなら、「最大限のインパクトと多様性で一気に畳み掛ける」という形で彼らの「器用さ」を大いに活かしてほしかったところがあります。まあ、ミニアルバムとして良くできた作品だと思いますし、２０分弱という短い収録時間で充分に楽しめる出来になっているのではないでしょうか。

評価：★★★★