登場人物紹介 その⑧
ダンジョン【惑わしの揺籃】
六合真日
お馴染み本作の主人公。
アークデーモン種のダンジョンマスターとして、転生神ククルシュカーに剣と魔法の世界“アストラーゼ”に転生させてもらった。
この世界ではステータスに則り、マナカ・リクゴウと名乗っている。
前世を省みて『胸を張って生き抜き、胸を張って死ぬ』をモットーに、転生時に与えられた固有スキルやダンジョンの権能を駆使して、剣と魔法の世界で平和なダンジョンを目指し邁進中。
懸案であったエルフ達の国、“ノクトフェルム連邦”での活動も無事に終え、亡命魔族達の保護と大陸大結界の完成は達成した。
しかしそんな中で、婚約者であるフリオール王女の父、ユーフェミア王国国王が襲われた。
なんとか事なきを得たが、それをキッカケに重要人物に護衛を付ける。
現在は、北の大陸と“ドラゴニス帝国”に間諜を放って、情報収集中。
アネモネ
真日の補佐のため、転生神ククルシュカーによって創造されたホムンクルス。
【叡智】という固有スキルにより、世界のアーカイブに接続し、過去世界で起きた全ての情報を閲覧出来るという、主人公以上のチートキャラ。
真日のことを『マスター』と呼ぶ、頼れる配下筆頭で実務とお説教担当。
メイド総長として訓練を施した【揺籃の姉妹達】という戦闘メイド隊を引き連れ、マナカのために奔走する。
“マナエ”
真日と共同体として誕生したダンジョンの核である、ダンジョンコアの化身。
天真爛漫な幼女の姿だが、ステータスはマナカ準拠の下位互換(六割ほど)となるため、マナカが強くなればなるほどマナエの能力も上がる。
愛用の戦鎚【みょるにる】も磨き終え、マナカやアネモネ、アザミらの指導を受け練り上げた魔法戦闘の腕を存分に揮う機会である今回の戦さを、実は心待ちにしている。
普段はお留守番をさせられることが多いため、マナカと共に戦うことができるのは実は初めてだということも、その要因である。
“アザミ”
真日の固有スキル【魔物創造】により産み出された、初めての配下。
創造のイメージに用いられたのは、大妖怪“九尾の狐”である。
普段は固有スキル【人化】により美しい着物の獣人女性という姿で真日らと生活しているが、本来の姿は白銀の毛並みと九本の尾を持つ巨大な狐である。
マナカのことを愛して崇拝して止まない若干ヤンデレ化しつつある美女。
シュラ
真日の固有スキル【魔物創造】により産み出された、長身ナイスバディな鬼娘。
イメージに用いられたのは、“大江山の酒呑童子”という有名な鬼の大妖怪。
戦闘狂で近接格闘戦を好む、膂力特化型。
マナカの指導により洗練された格闘技術を身に付け、戦闘の際は冷静な判断が下せられるようにはなったが、本質的な戦闘狂いは治らない模様。
マナカに頼ってもらいたくて怒ったり、さり気なく家族会議で自身も嫁に立候補していたりと、かなりマナカのことが大好き。
イチ
真日の固有スキル【魔物創造】により産み出された魔人。
創造のイメージは、日本神話の女神“天逆毎”の子である、“天魔雄”。
刈り上げた黒い短髪にサングラス、白スーツに黒いシャツと、大柄な体格とも相まって見た目は完全に極道の若頭で、主に日本刀を用いた近接戦闘を主体とする。
マナカの家である六合邸ではマナカを除き唯一の男性であるため、良くマナカの女性関係のトラブルで助けを求められて困っている。
グラス
元は【惑わしの森】の北側に在るダンジョン【龍の巣】のダンジョンマスターで、伝説に謳われた竜王である。
マナカによってグラスと名付けられる前は、“覇龍王グラシャラボラス”という名であった。
その体躯は超巨大で、都市と比べても遜色ないほどである。
マナカと魔族の姫セリーヌにダンジョンを明け渡し、マナカの家に転がり込んだのだが、彼等と触れ合う内に永年の孤独に嫌気が差し、思いを汲んだマナカに家族として迎え入れられる。
アマコ
ダンジョン都市の統治の円滑化のために、真日の固有スキル【魔物創造】によって産み出された配下の一人。
“覚”という、他者の心を読むことができる能力を持った妖怪がイメージの基。
都市安全対策課の“心査部”という部署を任されており、それと同時に行政府や治安警備隊との、マナカの配下達の折衝役を務めている。
他にも数多く居る覚達や、鬼達、人獣魔物達の統括役である。
【読心術】スキルを駆使して、国王暗殺未遂事件の解決に貢献した。
同じくマナカの配下魔物である、サツキやリリスと意気投合し、冒険者登録をしてよりマナカの役に立とうと画策中。
サツキ
マナカのダンジョン【惑わしの揺籃】第25階層、岩場エリアの階層主兼守護者。
以前は自我を持たなかったが、マナカのダンジョン改良(改悪?)により知性と自我を獲得。
なんちゃってお嬢様口調が特徴で、決めゼリフの「やっておしまい!」と共に、配下ペットの魔物を嗾ける。
マナカが薄い本によくあるスライム緊縛の話をしたせいで影響を受け、戦略に取り入れてしまった業の深い魔物っ娘。
同じ守護者であるリリスとは酒飲み仲間で、二人で一緒にお酒のボトルを入れ、シェアするほど仲良し。
魔物統括役のアマコとも仲良くなり、よりマナカの役に立とうと三人で画策中。
リリス
マナカのダンジョン【惑わしの揺籃】第35階層、海エリアの階層主兼守護者の人魚姫。
以前は自我を持たず、且つ複数のマーメイドと共に戦っていたが、マナカのダンジョン改良(改悪?)により知性と自我を獲得し、歌を聴いてもらいたいアイドル系魔物(?)に進化。
シーサーペントが唯一の観客で、ペットとして“ドザエモン”という不吉な名を付けて、歌を聴かせて過ごしている。
同じ守護者であるサツキ、そして魔物統括役のアマコと意気投合し、仲良く裏で暗躍中。
オニキス
元は野良のミノタウロスで、アザミとシュラが攻略したダンジョン【魔獣の顎】へと強者を求めて流れ着き、守護者として君臨した。
黒い体毛に一回り以上大きな体躯を得た“特殊進化”個体で、自力で自我と知性を獲得しており、その武人としての気概をアザミ達に買われ、陣営に加わる。
マナカによる名付けで、オニキスの名と【人化】スキルを獲得。
人化後は長身に黒のボブヘアーで頭部に二本の角を持つ、筋肉質な美女となる。
マナカによってフューレンス王の護衛として、姿と気配を隠して王城に潜入していた。
今回の国王暗殺未遂事件では、実行犯であるウィリアムを捕縛し、瀕死のフューレンス王を救った立役者。
レイナ
アネモネが創設し訓練を施した、戦闘メイド隊【揺籃の姉妹達】に所属。
家事に秀でた【城砦】グループのリーダー。
元は、マナカによって盗賊団“黒縄蛇”の砦から救い出された、元奴隷の女性である。
療養後も、マナカに恩を返すために残留。
アネモネに師事し一流の戦闘メイドへと成長し、対ドロメオの戦争では同僚達と共に諜報員として活躍した。
現在は戦闘メイド隊を率いて、【ドラゴニス帝国】の調査中。
ハンナ
アネモネが創設し訓練を施した、戦闘メイド隊【揺籃の姉妹達】に所属。
医療・介護に優れた【僧侶】グループのリーダー。
元は、マナカによって盗賊団“黒縄蛇”の砦から救い出された、元奴隷の女性である。
療養後も、マナカに恩を返すために残留。
アネモネに師事し一流の戦闘メイドへと成長し、対ドロメオの戦争では同僚達と共に諜報員として活躍した。
現在は戦闘メイド隊を率いて、【ドラゴニス帝国】の調査中。
レジーナ
アネモネが創設し訓練を施した、戦闘メイド隊【揺籃の姉妹達】に所属。
戦闘面に優れた【騎士】グループのリーダー。
元は、マナカによって盗賊団“黒縄蛇”の砦から救い出された、元奴隷の女性である。
療養後も、マナカに恩を返すために残留。
アネモネに師事し一流の戦闘メイドへと成長し、対ドロメオの戦争では同僚達と共に諜報員として活躍した。
現在は戦闘メイド隊を率いて、【ドラゴニス帝国】の調査中。
サリエ
アネモネが創設し訓練を施した、戦闘メイド隊【揺籃の姉妹達】に所属。
諜報・斥候技術に優れた【女王】グループのリーダー。
元は、マナカによって盗賊団“黒縄蛇”の砦から救い出された、元奴隷の女性である。
療養後も、マナカに恩を返すために残留。
アネモネに師事し一流の戦闘メイドへと成長し、対ドロメオの戦争では同僚達と共に諜報員として活躍した。
現在は戦闘メイド隊を率いて、【ドラゴニス帝国】の調査中。
タバサ
アネモネが創設し訓練を施した、戦闘メイド隊【揺籃の姉妹達】に所属。
執務能力に優れた【王】グループのリーダー。
元は、マナカによって盗賊団“黒縄蛇”の砦から救い出された、元奴隷の女性である。
療養後も、マナカに恩を返すために残留。
アネモネに師事し一流の戦闘メイドへと成長し、対ドロメオの戦争では同僚達と共に諜報員として活躍した。
現在は戦闘メイド隊を率いて、【ドラゴニス帝国】の調査中。
その他ダンジョン
ヴァン
ダンジョン【狼牙王国】を支配したマナカの代わりに管理・維持する代理マスター。
真日の固有スキル【魔物創造】によって産み出された神父風の壮年の男で、正体は人狼皇という固有種族の魔物。
固有スキルの【変身】により、人、人狼、狼の三の姿を使い分けることができる。
イメージに用いられたのは、某ヴァンパイアハンターの男が人狼になって吸血鬼のボスと戦う映画。
真日を「我が主」と呼び、忠誠を尽くす。
ダンジョン管理の傍ら、同じくマナカに支配されたダンジョンのマスター達を調停しまとめ上げ、彼等とマナカの橋渡し役を担っている。
大陸大結界の維持のため、“龍穴”を支配するダンジョンの守護に就く。
ググゲルガ
真日によって支配された、ゴブリン種が湧くダンジョン【小鬼の楽園】のダンジョンマスター。
ゴブリンロードで、人語を理解し、片言だが会話も可能。
初級冒険者達の修練場扱いに不満を感じ、更なる成長を望んだ。
マナカの強さに憧れダンジョンの拡張に邁進し、自身もゴブリンキングへの存在進化まであと少し、と手応えを感じている。
とても真面目。ゴブリンなのに。
大陸大結界の維持のため、“龍穴”を支配するダンジョンの守護に就く。
ミザリナ
真日が支配した、全10階層の薬草類が豊富に採取できるダンジョン、【薬神の箱庭】のダンジョンマスター。
樹精霊種の女性で、お淑やかな性格。
更なる力を望んでおり、マナカの都市のゴミ拾い大会で賞品として地竜の魔石を贈られた。
見事アースドラゴンの召喚に成功し、それを守護者としてダンジョンも拡張。
昨今のマナカを取り巻く情勢に、不安と危機感を覚えている。
大陸大結界の維持のため、【龍穴】を支配するダンジョンの守護に就く。
バラン
真日に支配された、爬虫類系の魔物が多く棲息するダンジョン、【蜥蜴の巣】のダンジョンマスター。
自身を『吾輩』と呼び誇り高い性格をしているため、脅威度が低いとされる自身のダンジョンの強化を望んだ。
マナカに倣い、外部からダンジョンに魔物を引き込む方法で、ダンジョン全体の戦力増強に成功した。
自身も大幅にレベルアップしており、向上心の高さが窺える。
※竜人族という種族でこんな名前ですが、某勇者少年が大冒険する物語とは一切関係ありません。
大陸大結界の維持のため、【龍穴】を支配するダンジョンの守護に就く。
ヂド
真日に支配された、ダンジョン【始まりの迷宮】のダンジョンマスター。
古樹霊で、長く生きているためそれなりに能力も高く、移動も可能(通常のトレントは移動できない)。
エルダーの名の通りお爺ちゃんで穏やかな性格をしているが、マナカの悪意ある助言(閑話・ダンジョンマスター定例会議。参照)により、彼のダンジョンは老獪なトラップが犇めく要塞と化した。
他のマスター達の思い遣りから、本人には真実は伝えられていない。
大陸大結界の維持のため、【龍穴】を支配するダンジョンの守護に就く。
マリリン
遺跡型の、アンデッドや死霊系の魔物が豊富なダンジョン【死出の回廊】のダンジョンマスターで、マナカと一騎打ちの末敗北し、彼にダンジョンどころか身も心も捧げる勢いでフォーリンラブ。
女吸血鬼で、自身より強い者を好む性格。
マナカのためにダンジョンの最奥を情欲の込もりまくった愛の巣に改装し、そこを使う日を心待ちにしているらしい。
そんな日が来るかどうかは、不明である。
大陸大結界の維持のため、【龍穴】を支配するダンジョンの守護に就く。
ルプラス
マナカに支配されたダンジョン【愚者の塔】のマスター。
妖精族の女性で、天真爛漫なゴーレム大好きっ娘。
お気に入りの守護者であるミスリルゴーレムを破壊され落ち込んでいるところに、マナカから更に強力な【オリハルコンゴーレム Ver.戦乙女】を与えられ、アッサリと忠誠を誓った。
現在はそのゴーレム“ベリオロッサ”を中心とした、新たなゴーレム兵団の編成に勤しんでいるらしい。
最早趣味の人である。
大陸大結界の維持のため、【龍穴】を支配するダンジョンの守護に就く。
リアノーン
伝説にもなった“神狼”で、ノクトフェルム連邦の【神樹の森】に在るダンジョン【神霊樹の祠】のダンジョンマスター。
かつて自らを救った主であるエルフの巫女ヤクシャを失い、彼女の故郷の森を護るためにダンジョンを支配し、ダンジョンマスターとして管理してきた。
性格は穏やかだが、戦闘能力はかつて“竜王”であったグラスに匹敵するほど。
マナカと触れ合い、一騎打ちによってダンジョンの支配者の座を譲り渡し、その後は代理マスターとして、大陸大結界の維持に勤めている。
ユーフェミア王国
フリオール・エスピリス・ユーフェミア
ユーフェミア王国の第1王女で、マナカのダンジョン内の都市“幸福の揺籃”の統括代官を務めている。
マナカの転生初期の頃からの協力者で恋心を抱いていたが、奥手でなかなか素直になれなかった。
マナカの家に押し掛け同居中で、鍛錬や午後のお茶会などにも積極的に参加している。
友人となったアグネス子爵令嬢や、女商人ルージュに旗印として持ち上げられ、【恋する乙女連合】なる組織を創り、見事マナカにプロポーズされ、王都の民や家臣、各国の使者達大勢に見守られる中式典を執り行い、正式に婚約を発表した。
フューレンス・ラインハルト・ユーフェミア
マナカと友好的同盟を締結したユーフェミア王国の国王で、マナカとの対等な関係を公言している。
マナカが過去に寄贈した伝説の霊薬を服用し、20歳当時の壮健な肉体に若返った。
フッサフサである。
またマナカから妻である王妃にもエリクサーが誕生祝いとして贈られ、夫婦揃って若返り、その熱愛ぶりに拍車がかかった。子息らは複雑そうだが。
大陸各国へ号令を発し、連合軍を結成している。そしてその宗主として諸国を牽引する。
甘言に踊らされたかつて罪人と定めた実の息子、ウィリアムに襲われ瀕死の重体となるが、マナカが潜り込ませていた護衛のオニキスの活躍により、事なきを得る。
そして家臣達が見守る中で、実行犯である息子と協力者である元近衛騎士団団長ガウェインを、悲しみと怒りに暮れつつも断罪した。
愛娘であるフリオール王女と、友人であるマナカの婚約を決め、盛大な式典を執り行い世界にマナカとの親交をアピールした。
マナカからの護衛として、グレートデンの獣勇士サスケを贈られる。
グレイス・モルドレッド・ユーフェミア
ユーフェミア王国王妃にして、フリオール王女の母親。
国王とは13歳差で、16歳の時に第一子である、元王太子ウィリアムを出産した。
マナカから誕生日プレゼントとして霊薬を贈られ、フューレンス王と共に若い身体を取り戻し、イチャイチャしながらも精力的に政務に携わっている。
マナカからの護衛として、ボルゾイの獣勇士サイゾウを贈られる。
セイロン・ユーフェミア
国王の第三子であり、ユーフェミア王国第2王子。元王太子が脱落したため、王位継承権は一位である。
明晰な頭脳を持ち、王都の学園を飛び級で卒業。現在は王国の政務を一部手伝っている。
王が開いた晩餐会で真日と初の対面を果たしたが、本音か建前か悟らせない会話術で、真日に不信感を抱かれる。
神皇国ドロメオとの戦争で、父王と王妃と共に王城へと帰還。王を支え政務に当たっていた。
マナカから護衛として、シェットランドシープドッグ(シェルティ)の獣勇士ユリを贈られる。
ユリウス・ユーフェミア
国王の第四子で、ユーフェミア王国第3王子。
優秀な兄、姉達と常に比較され努力することを放棄し荒んだ学生生活を送っていたが、マナカに出会い師事することを決めてから更正し、信頼に足る仲間を得た。
約束通り仲間達と共にマナカの都市を訪れ、マナカの猛特訓に耐える日々を送っていたが、マナカと姉であるフリオール王女の婚約を機に王都へと帰還した。
剣と魔法の腕前は、憧れの【軍神】マクレーンに迫るほどに上達している。
マナカから護衛として、チワワの獣勇士コスケを贈られる。
マーガレット・ユーフェミア
ユーフェミア王国第2王女、愛称はマギー。
姉のフリオールと違いしっかりとした淑女教育を施されており、12歳という少女にも関わらず大人びた雰囲気と貫禄を持つ。
マナカを姉の結婚相手であると初対面の頃から看做しており、それもあってマナカのことを『義兄上さま』と呼んでいたが、この度晴れて本当の義兄妹となる。
子供らしい面もあり好奇心旺盛で、よくマナカに彼の珍妙奇天烈な話をせがんでいる。
街の孤児であるモーラを気に入り友人となり、マナカにプレゼントされたダミーコアでよくお喋りしており、ダンジョン都市逗留中は、モーラに本を貸したりもしていた。
モーラを友人としてまた、専属の侍女として欲している。
マナカから護衛として、狆の獣勇士イサを贈られる。
ミケーネ・ユーフェミア
ユーフェミア王国第4王子にして国王の第六子。愛称はミケ。
隔世遺伝により、王家の他の面々の金髪と違う白髪を持って生まれた少年。
その異なる髪色のせいで兄弟や家臣達から心無い言葉を投げられていたり、家族から疎外感を感じていたが、マナカによってその思いは完全ではないにしろ払拭され、家族からも理解を得て前向きになりつつある。
段々と明るい少年になってきたが、マナカの悪影響が懸念される。
マナカから護衛として、柴犬の獣勇士セイカイを贈られる。
マクレーン・ブリンクス
ユーフェミア王国のブリンクス辺境領を治める領主で、爵位は辺境伯。王国最強と謳われる武威により、周辺諸国には【軍神】の二つ名と共に恐れられている。
ユタ神の死という大事変により、その対応のために国王に従い、中央の政治の場へと舞い戻った。
対ドロメオの戦争では元王国領であった隣国、スミエニス公国へと五万の軍を率いて援軍として参戦し、その武威と軍略によってドロメオ軍を大いに混乱せしめ、【軍神】の名を更に轟かせた。
ノクトフェルム連邦へは使節団の護衛総長として同行し、虐げられていた元エルフ奴隷達の帰還に協力する。
マナカから護衛として、ポメラニアンの獣勇士ジンパチを贈られる。
レティシア・リッテンバウワー
元ユーフェミア王国近衛騎士で、志願してダンジョン都市へと移住し、色々あってマナカの家に押し掛け弟子として同居する。
マナカの一番弟子で、シュラやイチにも鍛えられているため、最初はマナカの体術のみであしらわれていたが、現在では結界や魔法を使わせるほどの実力を身に付けている。
対ドロメオの戦争では、フリオール第1王女と共に国内各所を巡り、治安回復と民への慰問に奔走した。
マナカとフリオールの婚約を受けてより活発となった、マナカとの恋を成就させる互助組織【恋する乙女連合】の構成員として、冒険者のミラ達を勧誘するなど精力的に活動中。
アグネス・ドットハイマー
ユーフェミア王国貴族子爵であるリード・ドットハイマーの次女で、社交界では【微笑姫】と呼ばれている。
マナカに救けられた事をキッカケに、フリオール王女と友人として付き合い始め、自らの役割としてマナカのダンジョンと外界との仲介役となる商会【アグネルージュ商会】を、ダンジョン内の知己である商人のルージュと共に起業。
更には、マナカを慕う配下以外の女性達による互助組織、【恋する乙女連合】も起ち上げる。
旗印であるフリオール王女とマナカの婚約により、連合の活動はより活発化している。
シュバルツ
フリオール王女の専属執事として幼い頃から仕えるナイスミドル。
過去にユーフェミア王国の王家に暗殺者として仕えており、現役を退くことを決めた際に、国王にフリオール王女の側仕えとして指名された。
フリオール王女が赴任するダンジョン内は安全であり、且つ有能な補佐官が就いたことから、外界での諜報活動や彼女のもう一つの所領であるエスピリス領の統治を主に行っていた。
対ドロメオの戦争にて国内各所で暴動が誘発され、各地の慰問のため王よりの命令を携えフリオール王女を訪ね、その後は彼女と共に各地を慰問して回った。
現在はダンジョン都市に留まり、政務の補佐やフリオールの部下達の訓練を指導している。
ガウェイン・フリード
元ユーフェミア王国近衛騎士団団長。
ハーフエルフのイケメンで【王国の剣】と称されており、その実力は早晩【軍神】マクレーンを凌駕すると目されていた。王家からの信頼も厚かったのだが、フリオール王女に恋慕の情を抱いており、マナカとの婚約に不満を爆発させる。
折り悪く反国王派と親帝国の貴族に唆され、幽閉され働かされていたウィリアム元王太子の脱走と復讐を手助けし、謀反を企てた。
マナカが密かに国王に付けていた護衛、オニキスの活躍により計画は破綻。
ウィリアムに仕込んだ【呪詛】により、自身は安全であるとシラを切っていたが、読心を得意とする神であるククルシュカーと、マナカの配下のアマコの活躍により、罪が露呈。
略式裁判を経て拘束され、情報を搾り取られた後速やかに処刑された。
グスタフ
ユーフェミア王国近衛騎士団元副団長で、平民から冒険者、そこから騎士へと成り上がり、遂には近衛騎士にまで上り詰めた男。
剣の腕前は元団長のガウェインにも迫る。
常に落ち着き払った言動で騎士達の模範となっており、表情を変えず淡々と敵を切り伏せる姿から【氷騎士】と恐れられている。
その実直な騎士としての姿勢から上司・部下共に信頼は厚く、ガウェインの失脚により繰り上がりで、近衛騎士団団長へと昇進した。
マナカから護衛として、土佐闘犬の獣勇士ロクロウを贈られる。
ルドルフ・アカシ・ローレンツ
何気に名前は初登場となるユーフェミア王国宰相で、先祖にユーフェミア王国に近代戦術を持ち込んだ転移者を持つ。
アカシというミドルネームは転移者の苗字を代々引き継いできたもの。
32歳という若さでの宰相就任にやっかみも多いが、その有能さと国王からの信頼によって、王国の政界のトップに君臨する。
マナカが日々持ち込む大事件に、国王と共に頭を痛めていることが多い。
マナカから護衛として、ドーベルマンの獣勇士ジュウベイを贈られ、ホクホクである。
早速愚痴を零す相手として活用しているらしい。
ウィリアム・ユーフェミア
国王の第一子で、元王太子。
かつてマナカと敵対し国王に反旗を翻した、王位を求める野心強き腐れイケメン。
国家反逆罪として廃嫡され死罪を問われていたが、マナカによる顔面整形のみで命は助けられ、幽閉されていた。しかしガウェイン元近衛騎士団団長に唆され脱走。そのまま王の殺害と王位の簒奪に乗り出す。
口封じのための強力な【呪詛】を仕込まれていたが、【読心術】スキルや神の読心に抗えずに、アッサリと情報を抜き取られる。
最期は国王自らが命令を下し、その目の前で打首となり果てた。
冒険者ギルドの関係者
ダージル
Aランク冒険者パーティー【火竜の逆鱗】のリーダーで、自身もAランクの冒険者。
元傭兵で、その頃に傭兵団の仲間と共に火竜の討伐に成功し、それ以降【竜殺し】という二つ名で呼ばれる。
真面目な性格だが少々不器用で人付き合いは苦手な方だが、パーティーメンバーのシェリーとある出来事をキッカケに交際を開始。
マナカと意気投合し、彼のダンジョン攻略を目指すが難航中で、遂に賃貸の物件を借り彼の街に住民登録した。
ダンジョン攻略に潜っている最中に世界の情勢が一変しており、そんな中で変わらぬ態度でより強大な敵との戦さに臨むマナカに憤り、彼と共に戦うことを決意。
パーティーメンバーと共にギルドに参戦を表明した。
ロイド
【火竜の逆鱗】に魔法使いとして所属しているAランク冒険者。
物言いは軽いが、ダージルの1歳年上ということもあり、良き相談相手にして悪友。
魔法の腕は確かで、魔力も豊富に持つ。
お調子者で、パーティーのムードメイカー的存在。
ダンジョン攻略に潜っている最中に世界の情勢が一変しておりそんな中で変わらぬ態度で、より強大な敵との戦さに臨むマナカに憤り、彼と共に戦うことを決意。
ダージルと共にギルドに参戦を表明した。
シェリー
【火竜の逆鱗】メンバーの弓士で、ダージルの恋人。
豹の獣人女性で、落ち着いた物腰から年齢を高く見られることが悩みの種の19歳。
同じメンバーのミュゼとは姉妹のように仲が良く、休養日にはよく二人で街に買い物に出掛けている。
ダンジョン攻略に潜っている最中に世界の情勢が一変しており、そんな中で変わらぬ態度でより強大な敵との戦さに臨むマナカに憤り、彼と共に戦うことを決意。
ダージルと共にギルドに参戦を表明した。
ミュゼ
【火竜の逆鱗】メンバーで、斥候を務める狼の獣人女性で、無尽蔵の体力を誇っている。
同メンバーのシェリーの妹分で、よく行儀を注意されたり服装を整えられたりしているが、本人はそれを心地好く感じている。
マナカの都市を気に入り、メンバーと結託して、リーダーであるダージルに移住を提案した。
ダンジョン攻略に潜っている最中に世界の情勢が一変しており、そんな中で変わらぬ態度でより強大な敵との戦さに臨むマナカに憤り、彼と共に戦うことを決意。
ダージルと共にギルドに参戦を表明した。
コリー
【火竜の逆鱗】にて僧侶を務める、穏やかなアラサー青年。
パーティーに於ける頭脳労働も担当する。
三十路を目前として、更にはパーティーメンバーが色恋に走り出したのを察し、独りの身の上に焦りを感じる今日この頃。
ダンジョン攻略に潜っている最中に世界の情勢が一変しており、そんな中で変わらぬ態度でより強大な敵との戦さに臨むマナカに憤り、彼と共に戦うことを決意。
ダージルと共にギルドに参戦を表明した。
ブライアン
【火竜の逆鱗】で前衛担当の戦士。
滅多に喋らない男だが、喋らない分身振り手振りが五月蝿い。
喋れよ、と仲間から一日に一回はツッコまれる。そして偶に喋ると驚かれる。
酷い船酔い体質だということがダンジョン攻略中に発覚したが、マナカの創った道具屋で売られていた怪しいお薬のおかげで克服。
ダンジョン攻略に潜っている最中に世界の情勢が一変しており、そんな中で変わらぬ態度でより強大な敵との戦さに臨むマナカに憤り、彼と共に戦うことを決意。
ダージルと共にギルドに参戦を表明した。
(ただし本人は喋っていない)
フィーア
マナカの都市に誘致されたギルド支部にて、受付担当課の課長に就任した女性。
他支部で勤務していた際にマナカが訪れ、冒険者登録をした頃からの付き合いで、マナカの目的のための協力者でもある。
都市で新たに起業したアグネスとルージュに同士と唆され、【恋する乙女連合】に名を連ねることとなった。
あがり症で、緊張するとよく噛む。
アグネルージュ商会の製品モニターとしてギルド嬢達からの尊敬を獲得しているのだが、本人は気付いておらず、相変わらず影が薄いことを気にしている。
コルソン
元Sランク冒険者で【破壊神】などと呼ばれる漢女。マナカの都市に誘致されたギルド支部の支部長に就任した。
妻である超絶美人のクローディアと、人見知りは有るが天使のように可愛い愛娘のクロエと、家族三人でマナカに建ててもらった家で仲良く暮らしている。
ノリが良く真日が考案する様々なイベントに参加してくれ、マナカの尊敬と信頼を勝ち得ている実は超有能なオネエさんである。
マナカが“邪神”や大帝国との戦さに声を掛けてくれなかった事に憤り、ギルド支部の功績も勘案(多分にマナカへの劣情が勝るが)した結果、参戦することとなった。
フィーアに肉壁としてマナカを死守するよう厳命される。
ミラ
盗賊団に捕まっていた冒険者のエルフ女性で、なんやかやあってマナカの冒険者パーティー【揺籃の守り人】に加入する。
マナカに師事しダンジョン都市で生活していて、現在は実力を伸ばしBランク冒険者の上位にまで昇り詰めた。
エルフとの仲立ちのためにマナカと共にノクトフェルム連邦へと同行し、ダンジョン【神霊樹の祠】の攻略ではその上がった腕前を披露した。
レティシアからの勧誘を受け、【恋する乙女連合】へも加盟。
なんだかんだ言いつつもマナカの事は認めており、好意も持っている。
ミーシャ
盗賊団に捕まっていた冒険者の虎獣人の女性で、なんやかやあってマナカの冒険者パーティー【揺籃の守り人】に加入する。
マナカに師事しダンジョン都市で生活していて、現在は実力を伸ばし、Bランク冒険者の上位にまで昇り詰めた。
マナカと共にノクトフェルム連邦へと同行し、ダンジョン【神霊樹の祠】の攻略ではその上がった腕前を披露した。
レティシアに大衆の前でマナカへの淡い想いを暴露され、憤りつつも【恋する乙女連合】へ加盟。
ベレッタ
盗賊団に捕まっていた冒険者の熊獣人の女性で、なんやかやあってマナカの冒険者パーティー【揺籃の守り人】に加入する。
マナカに師事しダンジョン都市で生活していて、現在は実力を伸ばしBランク冒険者の上位にまで昇り詰めた。
マナカと共にノクトフェルム連邦へと同行し、ダンジョン【神霊樹の祠】の攻略ではその上がった腕前を披露した。
レティシアに【恋する乙女連合】への加盟を勧められ、なんだかんだマナカのことは信頼しているし好きだったため、アッサリと加入した。
食いしん坊。
オルテ
ケイルーンの町で人攫い組織に捕まっていた、人間族の冒険者の女性僧侶。
マナカに紹介された、先に救助されたミラ達とも打ち解けたため、共に冒険者活動を継続しマナカのパーティー【揺籃の守り人】に加入した。
マナカに師事しダンジョン都市で生活していて、現在は実力を伸ばしBランク冒険者の上位にまで昇り詰めた。
マナカと共にノクトフェルム連邦へと同行し、ダンジョン【神霊樹の祠】の攻略ではその上がった腕前を披露した。
想いも志しも同じくするパーティーメンバーと共に、レティシアの勧めで【恋する乙女連合】に加入した。
食いしん坊で空気が読めないベレッタへのツッコミは、専ら彼女の役目である。
ドルチェ
ケイルーンの町のギルド支部長で、元Aランク冒険者のダークエルフの女性。
実利主義で頭の回転も早く、利用出来るものは何でも利用する。
マナカのお人好しにつけ込み利用し、その信頼を一度裏切ったが、謝罪しマナカもそれを受け入れている。
戦争終結後に初めてマナカのダンジョン都市を訪れたが、妹のマナエの復讐という名の策略に嵌り、ダンマスのマナカにすら隠匿された秘密の階層で、あ〜んなコトやこ〜んなコトなど18禁間違いなしの目に遭う。
以降、マナエを前にすると身体の震えと火照り、顔の紅潮と動悸が止まらなくなったとか。
ダンジョン都市“幸福の揺籃”の住人
ギリアム・カドケウス
マナカの都市に建てられた教会“ククルシュカー大聖堂”の管理責任者を兼ねている、ユタ教会の司教。
かつては多くの弟子を育て上げ、王国の隣国である“スミエニス公国”内の教会本部にて大司教を務めていた、御歳70を超えたご老人。
マナカの都市へは、ユタ神の神託により移住を決めた。
教会の主神であるユタ神の死によって本部すらも混乱に陥る中、マナカと共に舞い戻り、かつての弟子である大司教と、彼の上司である枢機卿への説明と橋渡しをこなした。
本部の信徒にすらギリアム老と呼ばれ慕われる、徳の塊りのようなお爺ちゃん。
マリーアンナ
マナカが自身の街に招いた、多神教である“ユタ教会”の修道女にして、教会付属の孤児院の寮母を務める。
心優しく丁寧な物腰の子供好きな巨乳美人で、マナカによって心の傷を癒され、慕うようになる。
孤児達には「お母さん」と呼ばれ慕われている。
個性溢れる孤児達を、マナカやアネモネの下で訓練を積んだ女性達や街のボランティアの女性達と共に、日々大騒ぎしながら護り導いている。
お忍びで出歩く王女や王子に会わされたり、地上に現界した女神に会わされたり、結構マナカに振り回されている苦労人体質。
転生神ククルシュカーの精密鑑定により、他に並び立つ者が居ない程の巨乳という事実が発覚した。更にそれを、マナカと同居しているレティシアにも暴露される。
対マナカ用決戦兵器(オッパイ要員)として、【恋する乙女連合】へと堂々の加入を果たす。
ルージュ
盗賊団に襲われた女商人で、義娘や使用人、その他女性達と共に囚われていたところをマナカに救われた。
行く宛も無く、頼る身寄りも無いところにマナカから街への誘いを受け、ダンジョン都市へと移住し商店と事業を委ねられる。
仕事の関係で知己を得ていたアグネス子爵令嬢と協力し、【アグネルージュ商会】を起ち上げる。
また仲介してくれたフリオール王女を旗印とし、マナカを囲い込み射止めるために、【恋する乙女連合】という組織を創設。
マナカとフリオール王女の婚約を機に、いよいよその活動を活発化させ、戦力の拡充にも成功。
マナカが陥落する日は近いかもしれない。
モーラ
マナカ達が立ち寄った町で物乞いをしていた孤児の少女で、他の孤児達と共にマナカの創った孤児院に入る。
マナカを慕いその影響を強く受けており、時折突飛な言動をとったりもするが、孤児院の手伝いを率先して行ったり、他の小さな子供の面倒を見たりと、優しく、責任感が強い少女。
将来のマナカの嫁になるという望みを遂にマナカ本人に暴露し、混乱を与えた。
マーガレット第2王女、ミケーネ第4王子と知り合い、マーガレットの思惑はともかくとして、彼女に気に入られ友達になる。
「マギー姫さま」と呼び仲良くしており、本を借りたりしてかなり勉強は捗った様子。
マギーことマーガレット王女により彼女が専属侍女として出世する日は、もうすぐそこ……かも?
その他
セリーヌ・リエルメン・オラトリア
マナカ達が暮らすドラゴニス大陸の北に在るホロウナム大陸で、魔族達が暮らす“魔王国オラトリア”を統治していた“魔王”の一人娘。種族はハイデビルで、位階は伯爵級。
実は転生者で、前世の名は【御堂なつめ】といい、日本の大学に通う学生だった。
まだ8歳という幼さながら、“アーセレムス大帝国”に祖国が滅ぼされる際、民達と共にドラゴニス大陸に転移させられ、マナカによって保護される。
マナカの助力によって全ての避難した魔族達を保護し、いよいよ新しい魔族の国を興すまで、あと僅かといったところ。
大帝国との決戦には、新生四天王(元近衛兵団の若手四人)と共に参陣する予定。
ソルジャン・ディロイ・オラトリア
今は亡き“魔王国オラトリア”の先代“魔王”で、セリーヌの祖父に当たる人物。故人。
魔王時代は放蕩癖で家臣達を困らせていたらしいが、セリーヌの父の推測では、大帝国の大陸東部への進出を予見し、対処のために南大陸の複数のダンジョンを支配、育成していたのでは、とのこと。
王位と共にダンジョンマスターの権能を息子である当代の魔王に譲渡、継承させた人物である。
エルフの国“ノクトフェルム連邦”での数々の破天荒な言動により恨みを抱かれていたのだが、そんなことは露とも知らずに、ダンジョン転移によって【神霊樹の祠】から帰還していた。
アーセレムス大帝国
クワトロ・ヴォンド・アーセレムス大帝
マナカ達が住むドラゴニス大陸から海を隔てた北に在る、“ホロウナム大陸”の覇権を狙い、他国への侵略を繰り返す“アーセレムス大帝国”の支配者。
猜疑心と野心の非常に強い男で、親兄弟を全員暗殺して皇帝へと成り上がり、更なる富や名声、権威や国土を求めて、他国を併呑し続け大帝国を築き上げた。
大帝へと自身を改め、人間至上主義を掲げ異種族を弾圧し、自身の守護神と称する神(邪神)の神託に乗り、異世界の知識による兵器や術等を開発。
更には異世界から“勇者”を召喚したりと、やりたい放題の男。
新たな神託によりマナカを敵と定め、侵略の準備を進める。
ナザレア・ヴォンド・アーセレムス
アーセレムス大帝国大帝、クワトロ・ヴォンド・アーセレムスの娘で、唯一人の生き残りの皇女。
大帝の血統に施された隷属の呪いにより、大帝に叛意を抱くことができない。
たった一人の魔族の男に対し、いくら神命とはいえ百五十万から成る全軍を以て侵攻することに疑問を抱くが、大帝の固有スキル【王命】と、血と胸元に刻まれた【隷属紋】により抑え込まれた。
父親である大帝に逆らうことも出来ず、ただ翻弄され実の父に歪んだ愛情を向けられる彼女に、救いはあるのだろうか。
倉敷悠真
アーセレムス大帝国により異世界から召喚された七勇者の一人。【迅雷】の二つ名を冠する。
不動産コンサルの皮を被った地上げ屋で、若くして部長にまで出世したインテリメガネ。
同じ七勇者である冷泉桐梧に擦り寄り、甘い汁を吸おうとしている。
立科アゲハ
アーセレムス大帝国により異世界から召喚された七勇者の一人。【水麗】の二つ名を冠する。
現役高校一年生で16歳のギャル。
元カリスマホストの冷泉桐梧にベタ惚れで、アプローチしまくり。
同じ七勇者の女性一条菖蒲と、桐梧を巡ってしょっちゅう醜く争っている。
服部夕陽
アーセレムス大帝国により異世界から召喚された七勇者の一人。【大山】の二つ名を冠する。
心疾患の影響で、成人しているにも関わらず見た目は少年のままで、呂律にも障害を持つ。
その境遇で鬱屈とした生活を送っていたこともあり、性格はかなり歪んでいる。
陣内紀文
アーセレムス大帝国により異世界から召喚された七勇者の一人。【豪炎】の二つ名を冠する。
スキンヘッドの偉丈夫で、元プロレスラー。
寡黙で思慮深く、他の勇者達とは一定の線引きをした上で付き合っている。
ちなみにリングネームは本名そのままで、ベビーフェイスだった。
一条菖蒲
アーセレムス大帝国により異世界から召喚された七勇者の一人。【風華】の二つ名を冠する。
日本有数の巨大企業、一条グループの会長令嬢で、苦労知らずのワガママお嬢様。
同じ勇者の桐梧に想いを寄せており、同じく狙っているアゲハとよく衝突している。
歳のことを言うとキレる。まだ23歳だけど。
城ヶ崎智彦
アーセレムス大帝国により異世界から召喚された七勇者の一人。【闇静】の二つ名を冠する。
元高校三年生のヒキニート厨二病重症患者。
うるさい。異世界来たらハツラツ。本気出した。
冷泉桐梧
アーセレムス大帝国により異世界から召喚された七勇者の一人。【光貴】の二つ名を冠する。
都心繁華街の、元No.1カリスマホスト。
誰も彼も見下してる性悪イケメン。
女はオレに貢ぐのが当たり前な人。
神々
転生神ククルシュカー
転生を司る神様で、マナカを剣と魔法のファンタジー世界“アストラーゼ”に転生させた女神。
見た目は幼女で中身はドSの遊び心溢れる女神であるが、マナカの本質を気に入り、何かにつけて気に掛けていた。
飲み友達となったアストラーゼの管理神ユタと話していたところを、“堕とし子”と呼ばれる“邪神”に襲われ、その圧倒的な神威に絶望しかけるも、ユタによって託された権能と情報を活かし思いを汲み取ることを決心。
マナカの元へ現界し、邪神との戦いに備えている。
強く生きるマナカに益々心惹かれ、“時空間操作の概念”を授けた(口移しで)。
邪神マグラ・フォイゾ
創造神が神格の高い女神との間に生した、正真正銘の神の子だったが、創造神に逆らい“深淵”と呼ばれる場所に堕とされ、封じられていたらしい。
豊穣神ユタが管理する世界アストラーゼを玩具と呼び、何やら色々と暗躍し干渉していた。
マナカを気に入り口説くも、すげなく断られたため神敵認定。守護神としてクワトロ大帝に神命を下し、マナカを排除するために全軍によるドラゴニス大陸への侵攻を指示した。