第五話 Slavery or Die?
いつもお読み下さり、ありがとうございます。
ダンジョン攻略の続きです( ✧Д✧) カッ
〜 ダンジョン【死王の墳墓】 〜
扉を潜った先は、円卓会議の場だった。
広間があり、その中央には巨大で重厚な円卓。
そしてそれを囲む、七つの議席。
それぞれの議席には死霊騎士と上級死霊術師が2体ずつと、ヴァンパイアロード、ヒュージスケルトンジェネラル、カースドリッチ。
更に円卓を見下ろす位置に、玉座。
其処に座して頬杖を突き、俺達を睥睨するのは、【古代不死王】。
え、何この最終ステージ感。
圧倒的なまでの、魔王とその側近感。
か、かっこいい……
「マスター、感心は程々に。」
ハッ!?
いかんいかん!
あまりにも俺の14歳の心を擽られるシチュエーションに、放心してしまった。
『何者であるか……?』
頭に直接叩き込まれる声。
肉声ではない、これは念話だな。
観ればアネモネやイチも、その声を受け取っているようだ。
ということは、全方位へ向けた念話か。
「初めまして、不死者達の王様。不躾な訪問をお詫びするよ。」
語り掛けてきたのは、間違いなく玉座に鎮座する魔物、エルダーリッチキングだろう。
『今一度だけ問う。何者だ?我は今、不機嫌である。言葉選びには留意せよ。』
ふむ、随分とせっかちな性格なのかな?
いや、どんな王様だって、自分の玉座の間にズカズカ入って来られたら不愉快か。
それじゃあ、素直に話しますかね。
「惑わしの森でダンジョンマスターをしている、マナカだ。ここに転移で避難してきた魔族達を、保護しに来た。居るんだろう?」
簡潔に、自己紹介と目的を告げる。
しかしその途端、議場内の敵意が、一気に膨れ上がった。
『あ奴らをか!すると貴様は、あの忌々しい魔族の男の縁の者かっ!?』
激情と共に、頭の中に声が荒れ狂う。
もうちょっと思念弱めてくれないかなぁ。
『ああ!今思い返しても腹立たしい!!我がダンジョンを奪い、あまつさえ命令を遺し消えるなど!パスが途絶えた以上変更も効かぬ、厄介な命令を下しおってからに!!』
髑髏の顎をカタカタと震わせ、憤怒の思念を俺達に叩き付ける、不死者の王。
なるほど?
「つまりお前がこのダンジョンのマスターで、数百年前に此処を訪れた魔族の男に服従させられた、ということだな?
そして最近、上位者の権限により避難民の保護が命じられ、支配からは解かれたがその命令は既に実行中で、覆せない、と。
それが気に入らなくて、そんなにも不機嫌なわけだ。」
エルダーリッチキングの言葉から、推測を述べる。
そしてそこから判断するに、魔族達は今も尚保護はされている。
支配者の権限で、自らと繋がりが切れても、長期に有効な強制命令に従わせているんだろう。
『やはりあの者に縁が有るのだな?あ奴らを保護だと!?ああ連れて行くが良い!我がダンジョンにあのような弱き者共がのさばるなど、虫唾が走るわ!!』
ふむ。
一応は、魔族達を引き渡してはくれるようだ。
知能も理性も高いダンジョンマスターで助かったな。
『あのようなゴミ共を抱えておっては、いつまで経っても地上を侵略できぬのでな!!』
しかし次に続く言葉で、俺は考えを改めねばならなくなった。
「……なんだと?」
コイツ今なんて言った?
地上を?侵略するって?
『さあ、疾く連れて行け!そして立ち去れ!!あの魔族の男に妨害された我が覇道を、今度こそ世に知らしめるためにな!!』
……成程。
察するにコイツは、ダンジョンのみならず地上も支配しようってつもりなんだな?
そして、避難民達をゴミと言ったことから、一般市民への配慮なんかも、期待できそうにない。
これは、見過ごす訳にはいかないな!
「悪い、目的追加だ。」
コイツが理性的で、良識のあるダンジョンマスターなら、放置しても構わなかった。
一応そういうパターンも想定して、このダンジョンの裏手の目立たない土地を登録した、転移石も用意してある。
ダンジョンマスターには自由にしてもらって、俺は魔族達を連れて転移で脱出するってのも、考えてはいたんだけど。
「地上への侵略なんぞやらせない。お前の覇道は、此処で俺が潰すよ。そしてこのダンジョンは俺が頂く。」
だけどダメだ。
避難してきた民を人とも思わないこんな奴を、地上に向かわせる訳にはいかない。
そこにはきっと、悲劇しか生まれない。
そしてその混乱は、国境を挟んで退治する二大国家にも飛び火し、更なる混沌とした惨劇を齎すだろう。
そんなこと、断じて見過ごせない。
『痴れ者が!!あの時は彼奴めに不覚を取ったが、今の我はエルダーリッチより進化した存在、エルダーリッチキングであるぞ!!何処ぞの田舎のダンジョンマスターかは知らぬが、たかが魔族と従僕2匹のみで、我の円卓の雄を打ち破れるものか!!』
王が宣言すると同時に、広間中央に鎮座していた巨大な円卓が、消失した。
そして、ずっと沈黙を貫いていた議席の魔物達……王からすれば家臣達が立ち上がり、武器や盾、杖を構える。
『我が円卓の雄は何れも一騎当千!不死者の特性とその恐怖を、その身の心底までも刻み込むがよい!!征伐せよ!!』
一際強大な思念と共に、家臣の魔物達に命令が下される。
「頭、どういたしやすか?」
「状況報告します。騎士2、術師3、重装兵1、遊撃1と判断しました。王は動かないつもりのようです。」
的確に敵戦力を分析したアネモネと、いつでも太刀を抜けるように鞘と柄に手を添えるイチが、俺の指示を仰ぐ。
そんなものは、もう決まってる。
「……蹂躙しろ。アイツが言う覇道が、どんなに愚かなことか。アイツが言う恐怖が、どんなものか。アイツ自身に刻み込んでやれ。」
「承知致しました、マスター。」
「お任せくだせぇ、頭。」
そういうことだろ?
暴力を以て他者を貶めるのなら、暴力によって他者から貶められても、文句は言えないよな?
力を理不尽に振るうなら、理不尽な力に叩きのめされる覚悟が、有るんだよな?
「「「「ロロロロアアアアアアッッ!!!」」」」
家臣団が臨戦態勢を整え、先駆けとして2体のデュラハンが、ゴーストの馬に跨り突進して来る。
その後ろではワイトロードとカースドリッチが魔法陣を浮かべ、それを護るように巨大な骸骨兵――ヒュージスケルトンジェネラルが、後方に控えて居る。
ヴァンパイアロードは影魔法で影に潜り、隙を突くつもりのようだ。
初撃は魔法。
撃ったのはアネモネだった。
無詠唱で放たれた複数の火球が、敵後方で魔法を準備しているワイトロード達を襲う。
しかし。
『無駄よ無駄!!我が側近、巨人族の骸より産み出したヒュージスケルトンジェネラルの分厚い骨格には、そのような火球など火の粉と同じよ!!』
ヒュージスケルトンジェネラルがその両手で包み込むように、ワイトロード達を覆った。
火球はその手の骨格に衝突し炎を立ち上らせるが、爆炎の去った後には無傷で残るその手と、その内側で尚も魔法陣を構築し続けているワイトロード達が居た。
ふむ。
魔法耐性も高そうだな。
魔法を放ったアネモネは、その無防備な身体を晒している。
そこに向けて2体のデュラハンが殺到し、その長大な剣を振り上げた。
そこに飛び込んだのは、白い影。
白いパンツとジャケットスーツに身を包み、半身で抜刀の構えをとった、イチだ。
「シィィッ!!」
神速の抜刀術。
光が瞬いたようにしか感じられない程の速度で振るわれた一の太刀にて、デュラハンの1体が馬の頭部ごと上半身を斬り飛ばされる。
そして流れるようにして返された二の太刀にて、もう1体の駆る馬の首が、落とされる。
乗騎が屠られ宙に投げ出されたデュラハンは、姿勢を制御するとなんとか着地。
石畳の床を転がって衝撃を逃し、自身に存在しない頭部を向けるように、身体を素早く起こす。
でも、遅いね。
身体を起こしたデュラハンが、痙攣するようにその甲冑の身体を震わせる。
「これで、残り5体です。」
崩れ落ち靄に変わったデュラハンの背後から現れたのは、アネモネだった。
イチに庇われた、その一瞬で【隠密】スキルを発動し、持ち前の敏捷性に更に【加速】の魔法を重ね、着地したデュラハンの背後に回りこんだ。
そして、魔力を極限まで込めたダガーを、霊体の核を狙い澄まして突き立てたのだ。
そして同時に、イチが斬り払ったデュラハンも靄となって消える。
『小癪な!!者ども、撃ていっ!!』
王の命令で、即座にワイトロードとカースドリッチ達の魔法が、発動する。
ワイトロード2体が撃ち出したのは、魔力を極限まで高めて研ぎ澄まされた、【炎の槍】が十数本と、人の頭ほどもある岩が十数個。これは【岩石弾】だな。
更にもう1体、カースドリッチが撃ったのは、瘴気を纏った風の渦。ドス黒い怖気を誘う暴風が、横向きの竜巻となってアネモネ達を襲う。
カースドリッチの名の通り、あの黒い風には呪いの類いが込められているんだろう。
でも、それも無駄だね。
「姐さん、あっしの後ろに!」
「頼みました、イチ。」
己の背後にアネモネが飛び込むと、イチは迫り来る魔法に体を開き、仁王立ちする。
2人は、荒れ狂う黒い風と降り注ぐ炎の槍、そして砲弾のような岩の礫に、呑み込まれた。
『カアッカカカカカッ!!見よ!所詮は雑魚!我が配下の一度の魔術で、跡形もなく消え去りおったわ!!』
度重なる爆発と炎上、そして岩の衝突によって巻き上げられた砂塵が、黒い竜巻の残滓によって吹き流される。
「それは、どうかな?」
徐々に晴れる砂埃を見もせずに、俺はダンジョンの王に対して口の端を吊り上げた。
『何を負け惜しみを――――なっ!?』
固有スキル【金剛】。
発動している間、如何なる攻撃も衝撃も吸収、無効化するそのスキルを使い、風でサングラスを飛ばされた以外は全くの無傷で佇むイチの姿が、そこに在った。
勿論、背後に庇ったアネモネもピンピンしている。
『馬鹿なっ!?あれだけの魔法攻撃を受けて、無傷だとっ!?』
なー。
ホントずるいよなーあのスキル。
そして【金剛】によって無効化され吸収された全ての力は、この後のイチの放つ一撃に加算される。
イチとの手合わせで、ギリギリだった場面を思い出すな。
この後、もうひとつの固有スキル【神通力】で……
『魔法が駄目なら物理攻撃だ!やれ!ヒュージスケルトンジェネラルよ!!』
命令を下された、巨大な骸骨兵。
だが、動かない。
『何をしておるのだ!?さっさと叩き潰さんかぁっ!!』
動けないのだ。
イチのもうひとつの固有スキル【神通力】は、視界に収めた空間を把握し、操る力が有る。
俺からは背中しか見えないが、イチの両の瞳は今、金色に輝いているだろう。
巨大な骸骨兵に護られていた敵の術師3体が、狼狽しているのが仕草に表れる。
それを隙と看做し、イチが猛然と駆け出した。
アネモネも追随し、そして更に【加速】してイチを追い越し疾走する。
それを見て慌てて術師達が魔法を構築し始めるが、遅過ぎる。
彼我の距離を瞬く間に詰めて、アネモネが両手のダガーナイフを振るい、ワイトロード2体とカースドリッチの首を、切断した。
続いたイチは大きく跳躍し、鞘に納めた【黄泉祓ひ水月】を抜刀する構えを取る。
目前にはヒュージスケルトンジェネラルの、巨大な頭部。
「シイイィィィァアアアアッッ!!」
裂帛の気合いと共に抜かれた太刀が、宙に幾筋もの剣閃を描く。
そして一瞬の交錯の後に着地したイチが、ゆっくりとした動作で太刀を納め、チンッと澄んだ音を響かせる。
すると、巨大な髑髏に無数の筋が入り、バラバラになって石畳に降り注いだ。
そのまま巨体も崩れ落ち、靄となって消滅した。
「これで、残りは王と吸血鬼のみです。」
涼やかな声で、そう宣言するアネモネに、不死者の王は憎悪の念を送っている。
しかしその感情は一時のことで、すぐさま愉悦へと変わった。
「……何が可笑しいのですか?」
アネモネにしては珍しく、声に不快さが滲んでいる。
まあ、エルダーリッチキングとご大層な名前をしてても、見た目は豪華な服を着て王冠を被った、ただの骸骨だしな。
そんな輩が、思念のみとはいえ歪んだ喜悦の感情を叩き付けてくれば、不快にもなるだろうさ。
『カカカカッ!いやなに。その強さ、相当な魔力を込められて創られた眷属と見える。その理不尽なまでの強さを、汝等の主を殺してから我が支配下に治めようと思い至っただけよ!殺れ!!』
「っ!?マスター!!!」
「頭っ!!」
慌てて俺を振り返るアネモネとイチ。
「うん、呼んだ?」
そんな彼らの目に、今の俺はどう映っているんだろうね?
まあ説明するとだね。
戦端が開いて、初っ端から影に潜ってコソコソしてたヴァンパイアロードが、俺を殺そうと足下の影から飛び出して来たからボコボコにして、頭以外を結界で拘束して、片手で吊り下げてるところなんだけど。
いやだって、魔力感知で居場所バレバレなんだもん。
俺を暗殺したけりゃ、敵意も殺意も包み隠して、気配も魔力も完全に隠蔽しなきゃ。
『なっ!?ば、バカなっ……!?』
おお!
エルダーリッチキングの下顎がカクーンッて落っこちてるわ。
アンデッドでも顎って外れるんだねぇ。
初めて知ったよ。
俺は吊り下げたヴァンパイアロードを、そのままイチに向かって放り投げる。
そしてイチは、その身体を縦に一刀両断。
太刀に込められた魔力によって再生も叶わず、一瞬で靄に変わった。
「さて。これでお前の主力の駒は無くなった。大人しく降伏してダンジョンコアを差し出せば、命だけは助けてやっても良い。さあ、選べ。俺は今、不機嫌だ。言葉選びには、留意しろよ?」
会ってすぐにヤツに言われた台詞を流用し、返してやる。
ああ不機嫌だとも。
コイツ、よりにもよってアネモネとイチを支配下に治めるだと?
そうして、俺の家族を人殺しの道具にするつもりだったんだよなぁ!?
煮え滾る内心を抑え、玉座へと歩いて行く。
徐々に、徐々に俺とエルダーリッチキングの距離が、縮まっていく。
『ま、待て!我を殺せば、ダンジョンは崩壊するぞ!?それ迄にダンジョンコアを探し出すなど、不可能であろう!?そうなれば避難してきた魔族達はどうするのだ!!??』
よく言うよ。
散々ゴミ扱いしていたクセにさ。
「ご心配には及ばない。ダンジョンコアなら最初から見付けている。お前が持つ王笏。その先端の宝珠が、そうなんだろ?」
送られてくる思念が、驚愕に染まる。
『ば、馬鹿な……!我がコレに掛けた隠蔽は、【鑑定】スキルでも看破出来ぬ筈……!』
よっぽど自信が有ったんだろう。
王笏の装飾の一部に偽装されたダンジョンコアを見抜かれて、思ったことが思念と一緒にダダ漏れだ。
「【鑑定】じゃあ無理だっただろうね。けど、俺の【神眼】スキルには、【不死王の王笏(偽装)】って、材料も含めてバッチリ映ってるよ?」
説明してやりながらも、俺は歩みを止めない。
既にアネモネもイチも追い抜いて、今は背後に従えている形だ。
「さあ、時間切れだ。決断しろ。俺の支配を受け入れるか、問答無用で殺されるか。」
遂に玉座の置かれた段の下に辿り着く。
見上げた先に居る死の王は、全身の骨を戦慄かせ、カタカタと音を鳴らしている。
「これが最後だ。隷属か、死か。どっちを選ぶ?」
最後通告を告げる。
エルダーリッチキングは、もう暫し身体を鳴らしていたかと思うと、急にそれを止めて、王笏に偽装したダンジョンコアを手放し、壇上から転がして寄越した。
俺の足下まで転がり落ちて来たそれを拾うため、俺はヤツから視線を切り、腰を屈めた。
『馬鹿めっ!!!』
瞬間、俺は紅蓮の炎に包まれた。
「マスター!!??」
「頭ァっ!!!」
『カアッカカカッ!!!愚か者めが!!我はリッチの上位種たるエルダーリッチ!その王なるぞ!!無詠唱の魔法行使なぞ、息を吸うより容易いことだわっ!!!』
玉座の間にヤツの哄笑と、俺を焼く紅蓮の轟きが響く。
はぁ……
「そんなこったろうと思ったよ。」
どこまでもクズ。
どこまでも外道だな。
俺は未だに渦を巻く炎の中から、足を踏み出す。
奴は笑い声を停め、再びその下顎をカクーンッと落として、俺を観ている。
理不尽に力を振るおうとしていること。
俺を不意打ちで殺そうとしたこと。
アネモネ達を支配して使役しようとしたこと。
今迄のその行動のどれもが、コイツは潔さなどとは無縁な、下衆野郎であると告げていた。
大方お前が言う【覇道】とやらにも、大した大義も名分も無いんだろうよ。
力に溺れた成れの果て。
それが、お前だ。
『き、きさまっ……!?一体どうやって!?あの瞬間では、どんな魔法も間に合わない筈だ!!貴様は魔力すら練っておらなんだではないかっ!!??』
うるっせえ!!頭の中で喚くんじゃねえ!!
俺はヤツから送られる思念を魔力で押し返し、霧散させる。
「説明が欲しいのか?なら教えてやるよ。なに、簡単なことだよ。ただ、身体から魔力を放っただけだよ。」
ただ、それだけ。
身体から噴き出した魔力で、ヤツの魔法の炎を、押し退けただけだ。
『ば、馬鹿を言うな!!このエルダーリッチキングたる我の魔法を、一介の悪魔如きが魔力で押し返せるなど――――!?』
再び念話で喚くヤツは、はたとその思念を停めた。
そして、再び身体を戦慄かせ始めた。
『ア、アークデーモンロード……公爵級悪魔だと……!?』
どうやら、今になってようやく、俺を解析したらしい。
公爵ってのは、国を揺るがすほどの余程の功績を挙げた者か、王に仕える他の王族に与えられる爵位だよな。
つまり、俺は悪魔の王……魔王にも匹敵し得る悪魔だということだ。
そんな俺が、焦りながら構築したお粗末な魔法に、焼かれる訳がないだろうがよ。
「もう話すことは無いな。アネモネ!イチ!」
『ま、待って――――』
ダンジョン【死王の墳墓】の主。
エルダーリッチキングは末期の言葉も吐き切れずに、【隠密】スキルで背後に忍び寄っていたアネモネに首を撥ね飛ばされ、それをイチの魔力を込めたオリハルコン刀によって細切れにされ、靄となって霧散した。
水戸〇門+暴れん〇将軍的な感じのバトルになりました。
つまり、マナカさんは戦っておりません!←
ヴァンパイアロード?
ボコっただけですよ?
「面白いね!」
「アネモネメイドなのに殺傷力w」
「マナカ戦えやw」
そう思いましたら広告下の☆から評価をお願いします!
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