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第六話 頑張ったらご褒美です。

いつもお読み下さり、ありがとうございます。


お気付きかとは思いますが……


今話で、キャラ紹介を除いての100話達成です!!


ここまで頑張れたのも、読者の皆様の応援のおかげです!


本当に、ありがとうございます!!


これからも、応援よろしくお願いします!


m(__)m


※原因は判りませんが、今話の中盤以降が消失するという事態が発生しました。

それに伴い、令和2年12月15日付で、加筆修正を行っております。

バックアップも無かったため以前の話とは若干異なりますが、大筋は変更ありません。

どうぞ、ご承知置きくださいませ。


テケリ・リ


 

 〜 ダンジョン都市【幸福の揺籃(ウィール・クレイドル)】 牧場 〜



 集まった面々を前にして、俺は一歩前へと踏み出す。


「さっきも言ったけど、みんな、今日はお疲れ様!みんなが集めてくれたゴミは、新しく建てたゴミ処理場で、スライム達が処理してくれている。今後は、行政府がゴミの回収事業を主導して、ゆくゆくは民間に委託する形になると思う。」


 まだそれも雛型すらできてはいないけど、街の決まり事として、周知徹底していくって話だ。


「また追々行政府から告知が出るだろうから、今後はその方針に沿って、街を綺麗にしていってほしい。さて、堅苦しい話はこのくらいにして、みんな気になっている大会の結果発表といこう!ギリアム司教、お願いします!」


 こうした催しで俺ばかり目立ってもしょうがないし、ギリアム司教だって街の有力者だ。

 こうして市民と交流を深めるのは、決して悪いことじゃないはずだよな。


「皆々様、大変な作業にもかかわらず、ご苦労様でしたじゃ。」


 礼拝堂ではなく屋外だけど、その優しい包み込むような声は、牧場に居る全ての人へと届く。


「ほんに、この街では今までに無い事が目白押しですのう。今までは、ゴミ拾いなどは孤児や乞食のする事でしたな。それを市民が、それもこのような催しとして行うなど、まさに前代未聞。いやはや、老い先短い人生で、これほど愉快な出来事と巡り合うとは。」


 うん、その話、長くなるのかな?

 みんな目の前の豪華な料理に、お預けくらってる状態なんだけど。


「あまり長話をしていると嫌われそうじゃな。さて、此度皆様が集めたゴミの量じゃが、まずは最も多く集めた班を発表しますぞ。最も多かったのは…………」


 おお、溜めるなぁ。


 さすが説法を長年やってきただけはあるな。

 場の空気の支配の仕方を、解っていらっしゃる。


「最も沢山のゴミを集めたのは、レティシア班の皆様ですじゃ!!」


「「「「おおおおおおおっ!!!」」」」


「兵士の皆様の連携が見事でしたな。それを指揮し通された、レティシア隊長殿もお見事でした。どうぞ、前へ。」


 みんなの称賛の拍手に押されて、代表としてレティシアが歩み出てくる。


「「「「たいちょおおおおおおおっ!!!」」」」


 兵士達うるさっ!!

 いや、嬉しいのは解るけどさ!


「レティシア隊長殿。貴殿らがゴミを除いた道には、何物にも代え難い笑顔の花が咲くでしょう。優勝、おめでとうございますじゃ。」


「司教様、光栄です!!」


「「「「おおおおおおおおおっ!!」」」」


 拍手喝采の中で、レティシアに額に収められた賞状が渡される。


「優勝したレティシア班のみんなには、俺の店の【狐の尻尾亭】での無料食事券を進呈するよ。1枚につき2人まで利用可能だから、気になる人と行くと良いかもね。楽しんでくれ!」


「「「「おおおおおおおおっ!!!」」」」


 レティシアに、俺から賞品の入った封筒を渡す。


 賞状と賞品の封筒をレティシアが掲げると、再び歓声と拍手が沸き上がった。


「さあ、次は各班のMVPの発表だな!各班のリーダーは、前に来てくれ!」


 呼び掛けに、それぞれの班のリーダー達が前へと出る。

 シュラ、フリオール、レティシア、コリーちゃん、マリーアンナ、ルージュの6人だ。


 因みに、俺は事前にMVPが誰かを聞いている。

 そうしないと、賞品を用意できないからね。


「それじゃあ、シュラ班から発表してくれ!」


「うむ。儂の班のえむぶいぴーは、樹精霊(ドリアード)のミザリナじゃ!前へ出よ!」


 再び拍手が沸き上がる会場。


 ミザリナは戸惑いつつも、壇上へと上がった。


「他の面々への指示出しや、自身も精力的にゴミ集めをしておったからのう。ミザリナは特に頑張ったと思うのじゃ。」


 シュラがミザリナの評価を述べ、それに俺が続く。


「そうだな。個性の強いメンバーだったけど、ミザリナはみんなをまとめようと、頑張ってたね。そんなミザリナには賞品として、惑わしの森の深部で倒した地竜(アースドラゴン)の魔石を贈ろう。これを素材にして召喚して、ダンジョンの守護者にするといいよ。」


 両手程もあるアースドラゴンの魔石を、そっとミザリナの手に持たせる。


 ミザリナは身体を震わせながら。


「わたくしのような者にこのような……!このミザリナ、きっとダンジョンを強くして、マナカ様のお役に立ってみせますわ!」


 強い意志を感じさせる笑顔で、魔石を受け取ってくれた。


 うん、頑張ってくれよ。


 アースドラゴンなら簡単には負けないだろうし、しかもこの魔石は惑わしの森産だからな。

 かなりの戦力になるはずだよ。


 拍手と歓声に祝福され、それに応えるミザリナを見ながら、俺はそっと、心の内で応援するのだった。


「さあ、次はフリオールだな!」


「うむ。我がフリオール班のMVPを発表する!我が班で最も目覚ましい活躍をしたのは、リコである!前へ!」


 名を呼ばれた斥候の少女――リコが、トテテテーと壇上へと駆け上がってくる。


「リコよ。お前は人混みの中でもゴミを見逃すことなく集め、更には的確な判断で我等を見事先導してみせた。その働きは、MVPに相応しいものであったぞ!」


「姫様……ありがとうございます。うれしいです。」


 大勢の前でフリオール直々に褒められ、思わず普段の無表情が崩れ、笑顔を見せるリコ。


「鍛えた斥候の技術を遺憾なく発揮していたね。班のメンバーを的確にゴミの在る地点へ誘導する手腕は、本当に見事だったよ。リコには、気配を完全に隠蔽できる術具を贈るよ。これを活用して、今後もフリオールや仲間達を、護ってやってくれ。」


 この首飾り(ネックレス)型の術具は、単純な気配だけでなく、魔力も、音も、そして姿までも隠蔽することが可能な代物だ。


 思春期の女の子用に、デザインも、核の魔石をティアドロップの形にカットして、ちょっと拘って創ってみた。


 これなら普段から身に付けてても、おかしくないだろう。


「……ありがと。姫様のために、もっと頑張る。」


 折角なので、フリオールに渡して、着けてやってもらった。


 胸元で光る術具を誇るように、観衆に向き直って胸を張るリコ。


 それを言祝ぐような盛大な拍手が沸き起こり、無表情なリコも、どこか誇らしげに見えた。


「次は、コリーちゃんだな!頼むよ!」


「はぁい♡任せてねん♡」


 コリーちゃんの班は、冒険者達で構成されていたな。

 意外なほど多くの冒険者達が参加してくれて、びっくりしたよ。


「アタシ達の班で、一番頑張ってたコは……ミラちゃんよぉん♡さあ、コッチへいらっしゃい♪」


 コリーちゃんに呼ばれて、ミラがその手招きに若干引きながらも壇上に上がる。


「冒険者として、滞在する街を綺麗にするのって、とっても素敵なことだと思うわん♪みんな頑張ってくれてたけど、中でもミラちゃんは効率良くみんなを動かしてたわねん!ミラちゃんってば、リーダーの素質アリアリよぉん♡」


「それは俺も思ったな。あとは、よくベレッタの暴走を止めてくれたね。不正を許さない誠実な態度も、ポイントが高かったな。」


 コリーちゃんと俺からの評価に、満更でもなさそうな笑顔を向けてくるミラ。


「そんなミラには、時間経過で魔力を回復できる術具を贈呈する。本当は強力な武器にしようかと思ったんだけど、折角気の合う仲間が出来たんだし、みんなと一緒に強くなってほしい。この術具は、きっとその役に立つはずだよ。」


 取り出したのは、光の当たる加減で色が変わるように加工した魔石を嵌め込んだ、指輪型の術具だ。

 リングには細かく術式が刻まれていて、刻印のようにオシャレに仕上がった自信作だ。


 あとは実際に指に嵌めて、サイズを魔法で調整するだけなんだけど……


 ミラさんや。

 これみよがしに左手を差し出すんじゃない。

 しかも薬指をピコピコさせないの!


 俺は敢えて気にせず、小指に嵌めてサイズを合わせてやった。


「……意気地無いのねぇ。でもまあ、ありがとう。嬉しいわ。」


 お黙りなさい。

 ほら、一旦退がりたまへ。


「次は、マリーアンナ班だね。よろしく。」


「はい。私の班のMVPは、エリザです。こちらへどうぞ。」


 ははっ!

 エリザのヤツ、「ええっ!?アタシなのっ!?」って驚いてるな。


 尻込みしてなかなか前に出て来られないエリザだったけど、見かねたモーラが後ろから押して、強制的に連れて来たよ。


「エリザ、お疲れ様でした。今日は小さな子の面倒を見ながらでしたけど、それでも誰よりも真面目にゴミを集めていましたね。貴女こそ、MVPに相応しいんですよ。」


「そうだな。ノエルが危なくないようにちゃんと面倒見てくれてたし、他の子達のことも気に掛けてたな。偉かったぞ。という訳で、エリザには、可愛い服のセットと、このリュートを贈ろう。沢山練習して、素敵な歌を聴かせてくれよ?」


 先ず衣服だが、エリザの兎獣人としての特徴である耳や尻尾が、良く映えるデザインの、アイドルが着るような可愛い物にした。


 今まではそれらを隠して生活してきたけど、これからは両親と同じ耳や尻尾に、誇りを持って生きてもらいたい。

 うん、ぶっちゃけ可愛いし。


 そしてリュートも、重過ぎないけど高級な木材が意匠を凝らして彫り上げられた、なかなかの逸品だ。


 弦も高級な蜘蛛の魔物から取れる糸を使っていて、俺もちょっと弾いてみたけど、とても奥深い、綺麗な音が出るようになっている。


「マリー母さん……マナカ兄さん……ありがとう!アタシ、たくさんたくさん練習する!それで上手になって、お父さんやお母さんみたいに素敵な歌を唄えるようになるね!絶対聴いてね!!」


 エリザは笑顔を綻ばせ、目尻にはちょっと涙を浮かべて。

 リュートと服の入った袋を掲げて、上がる歓声に元気に応えていた。


 うん。

 いつかみんなの前で、元気に可愛く唄ってくれよ。


「さあ、次はルージュだな。」


「はい。わたくしが選んだMVPは、野菜売りのキャサリンさんです!キャサリンさん、どうぞこちらへ!」


 ルージュの班は、その全てがこの街の一般市民だ。


 自分達の住む街を綺麗にしたい、と大勢集まってくれて、本当に嬉しかったなぁ。


 そしてキャサリンさんだけど、ルージュの商店のお向かいさんで、野菜を農家から買い付けて売っているらしい。


 そして観衆の中からそのキャサリンさんが歩み出て、ステージに近付いて来たのだが……何故かその手前で、足を止めてしまった。


 そんな彼女が観ているのは……俺?


「迷宮の主、マナカ様、お久しぶりです。私を憶えていらっしゃいますか?」


 そう訊ねてくるキャサリンさん。


 んん?

 見た目の年齢は、ルージュと同じか、少し上くらいか?


 街の人達とは毎日のように顔を合わせているけど、面と向かって話をしたことはあんまり無いはずだけど……


 面と向かって……?

 あれ、もしかして……


「もしかして、砦前での説明会で……」


「そうです!あの時に、市民カードについて質問させていただいた者です!」


 思い出したよ!


 小さな子供や、これから産まれる子供のカードはどうなるのかって、勇気を出して質問してくれたお姉さんじゃん!


「いやあ、久しぶりだね!そっか、ルージュのご近所さんだったんだね!元気にしてる?」


「はい!おかげさまで、家族皆、幸せに暮らせています!それで、私からひとつ申し上げたいことがあるのですが、よろしいでしょうか……?」


 なんだろう?

 もしや、この場を借りた陳情でもあるのかな?


 とりあえず頷いてみる。


「恐れ多いのですが、私達の班のえむぶいぴー?を、ルージュさんに変更してほしいのです。彼女が私達に、『みんなの街だから、みんなで綺麗にしよう』と一人々々に声を掛けて、集めて回ってくれたんです。そして催し中も、誰よりも率先して頑張っていたんです。これは、私達の班のみんなで話し合って決めたことです!」


 なるほどね。

 これだけの住人達が集まってくれたのは、ルージュのおかげだったわけだ。


「だってさ、ルージュ?」


 俺は、それで全然構わないよ。

 大会中のルージュの頑張りも、ちゃんと観てたからね。


「キ、キャサリンさん……それに皆さん、本当に、わたくしなどが、良いのですか……?」


 流石の女商人も、この展開には面食らったようだね。

 おずおずと、キャサリンさんに声を掛けている。


 そんなルージュに返されたのは。


「何言ってんだい!アンタが声掛けてくれなきゃ、こんなに集まんなかったんだよ!?」


「そうそう!ルージュさんが一番頑張ってたよ!」


「ルージュさん、賞品受け取ってー!」


「ルージュさーん!!」


 なんとも心温まる、思い遣りに満ちた声だった。


 さて、そうと決まれば、早速ルージュ用の賞品を創り上げよう。


 ダンジョンメニューで大元を創り、造形魔法でデザインやサイズを加工する。


 よし、良い出来だな。


「みんなもこう言ってくれていることだし、ルージュに賞品を贈ろう。贈るのは、この片眼鏡(モノクル)だよ。これは人や物を鑑定することができる術具で、持ち運びに便利な術具のケースもセットだよ。軽い魔力消費で熟練の鑑定士並に観ることができるし、ケースにルージュの魔力を込めれば、ルージュ以外には開けられなくなる。是非商売に役立ててくれ。」


 片眼鏡だから嵩張らないし、目利きに大いに役立つだろう。

 有効活用してくれれば嬉しいな。


「マナカさん……それに皆さんも、本当にありがとうございます!これからも、皆さんと一緒に、街を盛り上げていきますね!」


 そう言って、瞳に涙を浮かべながら、とても綺麗な笑顔でみんなに向き直ったルージュ。


 その笑顔を誇るかのような、讃える歓声が。


 一際大きく、沸き起こった。


「さて、最後になったけど、レティシア、よろしくね!」


 先程優勝の表彰を受けたレティシアが、再び壇上で前に出る。


「はい!私の班の功労者は、【アンソニー】さんです!どうぞ、前へ!」


 沸き上がる歓声と怒声と罵声。


 うん、「なんでお前が!」とか「ちくしょー!」とか、悪態つくのは構わないけど、小さい子も居るんだからほどほどにね?


 そんな興奮の渦中から逃げ出るように、兵士の平服に身を包んだ一人の青年が、ステージへと上がって来た。


「アンソニーさんの素晴らしかった点は、住人の皆さんへの配慮です!大勢で闊歩するのを善しとせずに、付近の住人へ挨拶し、円滑な行動を支えてくれていました!」


「周囲への気遣いができるってのは良い事だね。それに仲間の兵士達にも小まめに声を掛けて、住民との橋渡しをしてくれていたな。街を護る武力の象徴だけど、ああいった配慮でも住民に安心感を与えてくれて、とても嬉しく思うよ。ありがとう。」


 感謝の言葉を述べてから、無限収納(インベントリ)から賞品を取り出す。


 それは、ひと振りの片刃の長剣。

 所謂サーベルだ。


 剣身は魔銀(ミスリル)製で美しく白銀に輝き、黒い柄には乱戦にも耐えうるように金色のナックルガードを施し、儀式や式典にも使えるように意匠も凝らしてある。


 我ながら、なかなかの出来の名剣である。


「これからもこの街を、住民達を護ってほしい。この剣を使って、より一層の安心を、みんなに与えてやってほしい。よろしく頼む。」


 剣身を鞘へと納め、両手でアンソニーさんに差し出す。


 彼は、多少居心地悪そうに苦笑しながら。


「恐れ多いことですが、この身が及ぶ限り、レティシア隊長の下で、市民に貢献していきます。感謝します!」


 そうハッキリと宣言し、受け取ってくれた。


 うん、良かった。

 軍の規格品じゃないから、受け取り拒否されるかと思ってドキドキしてたよ。


 鞘から剣身を抜き、高く掲げるアンソニーさん。


 住民からは歓声が、冒険者からは羨望の声が、そして同僚達からは野次が飛び、より一層の盛大な盛り上がりに、会場が包まれた。


「さあ!それじゃあ改めて、MVPのみんなは壇上の前に並んでくれ!そして会場のみんな!今回の功労者達に、もう一度盛大な拍手を!!」


「「「「わあああああああああああああっ!!!」」」」


 ステージに立ち並ぶMVP達に、惜しみない歓声と拍手が送られる。


 立案から実行まで中々の電撃作戦だったけど、大成功と言って良さそうだね。


 こんな風に身分も職業も、そして種族も関係なく、みんなで盛り上がり楽しめるイベントを、また企画したいものだ。


 うん、これからもジャンジャンやっちゃうか!


「さあみんな!そしたら表彰式はこれでお終いだ!みんなお待ちかねの食事会にしよう!みんな、好きな飲み物を手に持ってくれ!」


 俺の宣言と同時に、裏方で食事会の準備に奔走してくれていたアネモネ達が、会場の全ての人に、飲み物を配る。


 コリーちゃんの奥さんのクローディアさんも、ルージュの使用人のカリナさんも、沢山手伝ってくれてありがとうね。

 ここからは、2人も楽しんでくれよ。


 さあ!

 本番はこれからだっ!!


「みんな、飲み物は持ったかー!?」


「「「「おおおおおおおおっ!!」」」」


「お腹は空いてるかーっ!?」


「「「「うおおおおおおおおっ!!」」」」


「準備はいいかーっ!?それじゃあ改めて、ゴミ拾い大会、みんなお疲れ様でした!本当にありがとう!!」


「「「「わああああああああああっ!!!」」」」


「俺たちの街、ウィール・クレイドルに!!そして沢山の仲間たちに!!かぁんぱあーーーーいっ!!!」


「「「「かんぱーーーーーいっっ!!!」」」」


 宵の空に鳴る、グラスの合奏。


 歓声と笑い声が合唱となり、何処までも届けと夜空に響く。


 大人も、子供も。


 王族も、兵士も、市民も、孤児も、魔物でさえも。


 今、この時を、皆一緒に笑い合い、語り合う。


 俺が目指す街の形。


 それはきっと、こんな光景が当たり前に見られる、温かく優しい街だ。


 うん。

 これからも頑張ろう。




ほのぼのですねぇ~。

やっぱりほのぼのって、良いですよね!


っていうか記念すべき100話目がほのぼの回で、本当に良かったです!!


これで気の滅入る話だったら、どうしようかと思ってました(笑)


頑張って調整した甲斐がありました!


よろしければ、評価、感想、ブクマをお願いします。


皆様の応援に応えられるよう、これからも頑張っていきます。


これからも、真日さんや仲間達を、見守っていてくださいませ。


テケリ・リ


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― 新着の感想 ―
[一言] 100話おめでとうございます! いつも楽しく読ませていただいております。 これからも気負わずに程々に頑張ってください。 無理はよくないですからね。
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