1話
素人です!おなしゃす!
おーどもども。俺は恋春ハジメ15歳だ。いきなりだけど...よろしくな?
んでここが何処かと言うと、とある政府公認の秘密組織LMW日本本部だ。
なんでここにいるかって?俺がその一員だからだ。
で今は新人隊員入隊式、まーまー広い広間にステージがあって100人ちょっとの新人隊員がいる。
おっとLMW日本本部長さんがステージに上がった、話しは聞かないとな。
「やぁ新人隊員諸君!我々LMW日本本部はキミ達を心より歓迎しよう!知ってのとおり死春期それは約10歳~18歳の男女が稀に起こす病である。その病が発症するとまず異性に興味
をもち、身体、精神が成長するここまでは思春期と同じであるが。しかし厄介なのはこの病、最後
に死春獣になり人を襲いはじめるのだ!。それを防ぐには
死春期を発症した男女を恋に落とすしかない!じゃあ誰が恋に落とす!
そう我々Love MakeWorkers通称LMWしかいない!
新人隊員諸君キミ達が世界をすくうのだ!」
パチパチパチパチ
と、話しが終わり拍手がおきた。その後入隊心得やらなんやらを聞き無事に入隊式が終わった。
式が終わると各々が配属する県にわかれ、さらに細かくどこの担当かを聞いた。
どうやら俺は千葉県支部で担当は海幕市らしい。そしてこの春から海幕市にある高校に
一年生として入学することになった。このエリアは学生が多いのに担当隊員は俺1人なのが
唯一の心配だ。さて仕事が多くないこと祈るか。
***
4月 春
さていよいよ今日から4月だが、、なんだこれ早速仕事が一件入ってるぞ。
幸先が悪いな。何はともあれまず確認だ。どれどれ
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基本情報
卯月 花 15歳 女
好きなもの お菓子(特にケーキ) お花
嫌いなもの 虫
備考
4月から海幕市の高校に入学。一見おしとやかだが
怒ると怖い。中学までは女子校で男性経験が少なく優しくされると
顔が赤くなりあわててしまう。
死春期進行度
11%(MAX100%)
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なるほど卯月さんか、黒髪のミディアムで内側にちょっと巻いてるな。中々可愛いんじゃないか?しかも同じ高校だな、都合がいいな頑張ろうか。よし入学までもう少しあるが
どうにかして入学前に接点を持っときたい。お菓子、ケーキが好きらしいから
付近の有名ケーキ店にでも行きますか。...甘いものは好きだし。
と、ここか「Laラウンジ ブローニュ」なんかオシャレなお店だなぁ。では入店っと。
「いらっしゃいませ~!」
店員の元気な挨拶を受けそのまま席に案内される。
さてさて卯月さんはいるかな...うーむどうやらいないっぽい。
まぁ仕方ないすぐに会えるとは思っていないしな。なら仕方ないこの
プチパフェ〝コーヒー&ショコラ〟と言うのを堪能しようか...!
「ご注文はお決まりでしょうか?」
「はい、えーとこの プチパフェ〝コーヒー&ショコラ〟
それとアイスティーを1杯お願いします。」
俺はベルを鳴らして注文した。少ししてからティーがとどいた。
別に舌は肥えていないが美味い。これならパフェも期待できそうだ。
まだかなーと思い始めた頃に丁度パフェがとどいた。
「う、うわぁ...!!」
それはコーヒーゼリーをベースにして上にチョコアイス、ガナッシュが乗っていた。
思わず惚けてしまったぞ、では実食!!...っ美味い!!
チョコアイスは甘すぎず飽きさせない味わいで、ガナッシュの味を
引き立てている!んんんん美味っ!!
「すみませんお客様、お楽しみのところ失礼します。只今席があいておらず
相席させて頂きたいのですがよろしいでしょうか?」
と店員さんに声をかけられた。相席か、別に問題ないしこんな美味しい
パフェが作れるお店の店員さんの頼みだし断る理由がないな。
「あ、はい。どうぞ全然いいですよ。」
そう俺は答え店員さんはありがとうございます。と言い相席のお客さんを呼びに言った。
店員さんはすぐに1人のお客さんを連れて来た。どんな人かと思い顔を上げると、
「まじか...!」
連れてこられたお客さんは今回のターゲットである卯月さんだった。
あっけにとられポカンとしていると卯月さんが、
「あ、あの!えーと、、相席ありがとうございます!しっ失礼しましゅっ!
うぅ~かんじゃったよ~。」
とお礼を言ってきた。俺は気を取り直して
「いえいえ気にしないでください。ここのパフェ美味しいので人が多いのは仕方ないですよね」
席に座ることを勧め最後にニコっとスマイルを忘れず返事をした、
なぜならもう既にLove Makeは始まっているのだ。
さてさてパフェを味わうのは置いといて全力で恋に落とそうか。
それじゃあ少し強引だが名乗っておくか
「俺は恋春ハジメよろしくね!...見た感じ中学生だけど君の名前は?」
「あっ!はい!わ私、卯月 花です!あ、あの今年から高校1年生でしゅ!
あう~またかんじゃったぁ~」
この子少し天然なのか!?まーでも反応は上々だもう少し話しを続けてみるか
「本当!実は僕も今年から高校1年生なんだ!ここの近くの高校なんだけど
卯月さんはどこに行くの?」
「わ、私も!この近くの高校です!同じですね...!」
「そうだね!こんな早くに同級生に会えるなんてラッキーだな!同じクラスになれるといいね!」
「はい!あ、あの~こ、恋春さんは、よくここのスイーツ食べたりするんですか?」
「いやー最近引っ越してきたから今回がはじめてだよでもとても美味しいからまた来たいかも」
「そうなんですね!ここはパフェ以外も美味しいのでオススメです!」
と俺と卯月さんはお互いに注文したものを食べながらおしゃべりをしていた。
内容としては当たり障りのないようなことばかりで例えば、
オススメのメニューは何なのかとか、中学はどうだったかなどだ。
少しずつ好感度も上がったかなーと思い始めたとき、お店の
入口ドアを思いっきりけりながら銃をもった覆面の男が数名入ってきた。うーんこれは
あれか強盗かな...なんでまたこのお店なんかに...
店内はざわつき始め中には悲鳴をあげる女性や泣きはじめる子供もいた。
「おいテメーら!!動くんじゃねぇぞ!?この銃は本物だ!いいか?本物だ。
動いたら撃つからなぁ!!おいそこの店員!お前はうごいてこのバックにかね詰めろ勿論
売り上げも全てだぞ。わかったら行け!おいタケお前もついて行ってみはっとけ。」
「は、はいぃぃ」
「うっす。兄貴」
というやりとりをしていた。そういう俺は言われるがまま静かに
座っていた。横にいる卯月さんをチラリとみると顔を青ざめさせて
ガタガタ震えていた。そりゃあそうかただの学生だからな。
ん?お前もただの学生なんじゃないかって?ははは
忘れたか?俺は秘密組織の隊員で主な仕事は口説くことだが、中には
口説くのに失敗して死春獣になってしまうケースもある。そのときはどうするか
なんだが、簡単に言っちゃえば武力によって強制的に治す。死春獣の見た目は
人の形ではないし倒すために付けた傷は残らないから安心だけどな。
で、結局なにが言いたいかってことは、つまり俺も新人とはいえ
人外と戦える武力を身につけてるってことだ。残念ながら強盗如きに遅れはとらない。
さて、卯月さんに惚れて貰うためにも反撃のタイミングを見計らいますか。
***
はい!1話はこんな感じでした!いかがでしょうか、、!
1話だけ載せて今から書き溜めしますのでお待ちください!
備考なのですが死春期を治すには正確には恋に落とすのではなく、
恋に落として幸福感を与えなければならないです!
あと主人公はそこそこにイケメンです。そこにプラスして組織に入る前の
育成期間で鍛えた口説きテクがあるので口説けるんです。
その他気になる点がありましたらご報告ください!ではでは~